【恋夢】切ない夜・・・16(再) | カンタ印  元気印

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日々の出来事、思った事などをとりとめもなく...

サチが俺の腕の中で寝息を立てている。

2度目だな。 お前を抱いて眠るのは・・・。

仕事をしている時のサチは、いつも笑顔で明るくて、ツライ恋をしているなんて微塵も見せない。

そのサチが俺の前で見せた弱々しい姿。

サチを支えたい。・・・そう思ったハズなのに、気づけば俺がサチを求めて、離れられなくなっている。

「愛してる」・・・か(笑)

俺に言って欲しかったんじゃない。 きっと、その言葉が欲しかっただけ・・・。 そうだよな?

確かめる勇気もないくせに、そんな事が心に引っかかる。

サチ・・・俺はお前にとって何なんだ?

思わず訊こうとして、何度も呑みこんだ言葉・・・。

和美と別れた事は、まだサチには話していない。

もしサチがその事を知ったら、俺を重荷に思うんじゃないか?

『もう会わない』と言い出すんじゃないか? そんな事を考えていた。

話してない。・・・じゃねぇ~な(笑) 怖くて話せないだけだ。

相手のオトコの事もそうだ。

家庭があるオトコらしい・・・それ以外の事は何も知らない。

オトコがサチに何て言ってるのか? サチはどうしたいのか?

何も訊けずにいる。

「俺らしくねぇ~よな」 そう思いながら、ズルズルとサチとの関係を続けている。

あと何回サチを抱くんだろう?

お前はいつまでこんな風に俺の腕を必要としてくれる?

俺じゃなくてもよかったんだよな。 忘れたかっただけ・・・。

分かっていたハズなのに、何でこんなに苦しいんだ?

〈都合のいいオトコ〉・・・それで構わなかったハズなのに・・・。

・・・それでも、サチの傍にいたかった。

「サチ・・・愛してる」 眠るサチに口づけた。

腕の中のサチの温もりを手離したくない。 

今、サチがこの腕の中から消えてしまう事が、俺には耐えられなかった。

                                                         つづく