2度目だな。 お前を抱いて眠るのは・・・。
仕事をしている時のサチは、いつも笑顔で明るくて、ツライ恋をしているなんて微塵も見せない。
そのサチが俺の前で見せた弱々しい姿。
サチを支えたい。・・・そう思ったハズなのに、気づけば俺がサチを求めて、離れられなくなっている。
「愛してる」・・・か(笑)
俺に言って欲しかったんじゃない。 きっと、その言葉が欲しかっただけ・・・。 そうだよな?
確かめる勇気もないくせに、そんな事が心に引っかかる。
サチ・・・俺はお前にとって何なんだ?
思わず訊こうとして、何度も呑みこんだ言葉・・・。
和美と別れた事は、まだサチには話していない。
もしサチがその事を知ったら、俺を重荷に思うんじゃないか?
『もう会わない』と言い出すんじゃないか? そんな事を考えていた。
話してない。・・・じゃねぇ~な(笑) 怖くて話せないだけだ。
相手のオトコの事もそうだ。
家庭があるオトコらしい・・・それ以外の事は何も知らない。
オトコがサチに何て言ってるのか? サチはどうしたいのか?
何も訊けずにいる。
「俺らしくねぇ~よな」 そう思いながら、ズルズルとサチとの関係を続けている。
あと何回サチを抱くんだろう?
お前はいつまでこんな風に俺の腕を必要としてくれる?
俺じゃなくてもよかったんだよな。 忘れたかっただけ・・・。
分かっていたハズなのに、何でこんなに苦しいんだ?
〈都合のいいオトコ〉・・・それで構わなかったハズなのに・・・。
・・・それでも、サチの傍にいたかった。
「サチ・・・愛してる」 眠るサチに口づけた。
腕の中のサチの温もりを手離したくない。
今、サチがこの腕の中から消えてしまう事が、俺には耐えられなかった。
つづく