眠る雄輔を見ていた。
初めて雄輔に抱かれた日、寂しくて、辛くて、何もかも忘れたくて、めちゃくちゃにして欲しかったのに・・・。
雄輔・・優しかった。
雄輔に愛されてるんじゃないか?って、錯覚してしまうくらい・・・。
私に同情してくれただけなのにね・・・。
あの人を忘れたかっただけなのに、雄輔に抱かれて感じてしまった。 幸せだった。
「〈俺〉が欲しい?」と訊かれて、気づいた。 最後は・・雄輔を求めていた。
寂しさや辛さを忘れるだけなら、誰でもよかったハズなのに、何で雄輔だったんだろうね?
私・・雄輔の事・・好きになってた? でも・・言えないね。 こんな事・・・。
「・・ぅん・・サチ?・・・あれ?俺、寝てた?」 寝ぼけ顔の雄輔が可愛くて・・愛しい。
『ふふ・・。忙しかったから、疲れてたんじゃないの?(笑)』
「ちげ~よ!サチのせいだよ。サチが色っぽいから・・・つい(//・_・//)」
また・・・。そんな事、言わないで・・・。勘違いしてしまうから・・・。
『・・ねぇ、雄輔。 何で・・私の名前はカタカナなんだろうね?』
「?」 雄輔がきょとんとしている。
『・・何で?〈幸〉じゃないのかなぁ・・・』 声が震える。
「ば~か! つまんね~事、言ってんじゃね~よ! こっち来いよ」 雄輔が私の腕を引き寄せた。
雄輔の腕の中にすっぽりと包まれる。
「今日は朝までこうしててやっから、もうつまんね~事は考えんな」
『・・朝まで・・・?』
ずっと一緒にいたのは最初の時だけで、その後は遅くなっても、必ずそれぞれの家に帰っていた。
「・・ああ」 そう言う雄輔に、初めての時の夜のようにしがみついた。
もう何度、この腕に抱かれただろう? あと何度、この腕に抱かれるんだろう?
『雄輔・・・。また・・愛して・・・』
「・・・サチ・・?」
『・・雄輔が・・・欲しいの』 雄輔の身体に指を這わせた。
つづく