サチはさっき抱きしめた時から、ずっと俺の胸にしがみついて泣いている。
たぶん・・俺じゃない、誰かを思って・・・。
忘れて欲しかった。 今だけは・・・俺といる間だけは忘れて楽になって欲しかった。
「お願いだから・・もう泣かないで・・・」 顔にかかる髪を直しながら、サチに口づけた。
胸のボタンを外しながら、ゆっくりとベッドに押し倒す。
サチの首筋に顔を埋めながらつぶやいた。 「今は・・忘れて」 ・・・と。
サチの腕が躊躇うように俺の背中に回される。
そのままサチの震える身体に唇を這わせた。 少しづつ、ゆっくりと、確かめるように・・・。
サチの身体がビクンと反応する。
「ここが・・いいんだね?」 俺はサチが反応したところを優しく刺激した。
『・・・あ・・はぁ・・はぁ・・や・・はぁ・・はぁ・・』 サチの息遣いが荒く乱れる。
「サチ・・感じてる?・・もっと・・感じて。・・・・全部・・忘れて・・・」
『・・ぁあ・・雄輔ぇ・・。お願い・・優しくしないで・・・。もっと・・乱暴にして・・・』
・・できないよ。 こんなサチ・・・無理だよ。
俺は答えずに、黙ったまま包み込むように、その身体を愛した。
『・・あん・・雄輔・・雄輔・・』 夢中で俺の名を呼び、サチがしがみつく。
その熱を帯びて汗ばんだ肌が俺に吸いついた。
匂いたつサチの香りに、サチを俺で満たしたい欲望に駆られる。
『・・ぁあん・・』 サチの下腹部に指を這わせ、その潤いを確かめた。
泉に指を沈め、浅く深く刺激する。
『・・・雄輔・・お願い。・・・もう・・来て』
「・・・〈俺〉・・が欲しい?」 つまんね~奴・・・そう思いながら、そう訊いていた。
『・・・・・』 サチを指で愛しながら、じっと見つめる。
『・・・〈雄輔〉が・・欲しい』 サチはそう言った。
本心は分からない。 でも、今はその言葉で十分だった。
サチの指に俺の指を絡めると、ベッドに繋ぎとめる。
俺を見上げるサチを見つめながら、サチの内に俺を沈めた。
泣き止んでたサチの目から、また涙が溢れ出す。
「・・・嫌・・だったの?」
首を横に振ったサチが言った。 『ごめんなさい・・・。 雄輔を・・巻き込んでしまったわ・・・』
「・・・馬鹿・・そんな事・・・」 俺が勝手に望んだだけなのに・・・。
「・・・深刻に・・考えんなよ。 ・・今は・・ただ・・感じて・・」 サチの奥深く突き上げた。
今は俺だけを感じるように・・・。 全て忘れて、快感だけを追い求められるように・・・。
つづく