★BLなのです。

★妄想なのです。

★自己満足の妄想のお話です。

ご理解頂きお進みくださいませ。



上矢印前ページ。


上矢印本編の前ページ!


このお話は、なぜか?【ほしいもの。】の智くんが校閲!?をしております。

そのため…智くんの心情が駄々漏れることがあります。

ですが、智君の独り言のようなものなので気にせず本編(黒太文字部分)のみでも全然大丈夫です。

読んでいただけるだけで幸せですので。

まあ、ちらっとそ覗いてもらえると嬉しいですけどね。






こういう記憶力は僕の特技でもある。
風景が浮かんで、その時、その場の雰囲気も覚えることができるのは、自慢にはならないが、ちょっとした特技だとおもっている。


そうだった。
僕…いつの間にか看護師さんに肩を抱かれてたな。
それが、すごく落ち着いたんだろうか?
それで、いま僕はこの状態なのかな?
これは…これでちょっと…恥ずかしいな。



「問題ではないけど、ボクもそっちがいいな。」


「先生、注射お上手ですもんね。
普段は、あまり進んではやらないのに、この前、なんだかんだで…知らぬ間に針入ってましたもん!

あれを見て、あ、このひと本当に上手いんだな。って確信したんで!ぼくが櫻井君を支えて手を握り安心感を与えてあげたらいいのかな?ってなりました。
それだけこことです。」

先生は、本当に注射打つの上手いよな。
『チクッとするよ〜』とか言ってる間に注射は終わってる。

子どもなんて泣く暇もない。
注射を嫌がって泣くコはいるけど、その泣いてる子どもを泣き止ませるのも、あっという間だ。

先生が笑うと、泣いていたコも、つられるように笑っていることが多い。

ただ…進んでは注射しないんだよな。
だから、ここに来たばかりの時は、てっきり注射を打つの苦手な医者なのか?となったから点滴の針はオレがやってきたけど、そういえば乳幼児の予防接種は先生が打ってるもんな。
あっという間に終わってるから上手いとか下手とか気にしてなかったんだ。

“上手いんだなぁ”となったのは、この前の櫻井君の点滴の針を刺した時に認識した。

そして、その次の日あたりから先生が注射する姿が気になるというか、なぜか?目に入るようになって、あ、やっぱり上手いなってなったんだ。

採血は医師の指示があればオレでも可能だが、今の相手は櫻井君だもん!
採血用の注射針は医師である先生にお任せして!注射が苦手な櫻井君が落ち着けるように身体を支え手を握る側をオレが引き受けるに決まっている!


なんてたって…採血=注射針を刺すと理解して、この日を迎え、この病院に来ている櫻井君のかわいい顔は出入り口からすでに強張っていた。

(それでも…)かわいいわ。

って正直なったもんな。

ん?オレ…ドS発言してる?
ちがう、ちがう!単純に表情が強張ってる櫻井君もかわいいな!って話だ。


お母さんに、手は流石に繋がれてはなかったけど…背中を支えられていたのもかわいい♡

俯き加減で入ってきて、待合室では、ちらっと覗く度に神にでも祈ってるの?とおもうほど指を組んで下を向いてるし。
お母さんも心配そうに櫻井君を見てるし、背中を撫でたりもしてた。

そーいえば…オレ…櫻井君が来てから待合室を何回も見ちゃってたな。

いーや!断じて櫻井君だけを見てたのではない!
櫻井君も含め、他の患者さんの体調を気にして見てただけだ!

見てたという表現がよくない。
確認をしてたのだ!
来た時より悪化してる人は居ない?
倒れそうな人は居ない?
てな、感じで全体を確認していただけのこと。

まあ、櫻井君が自然と目に入るのは仕方ない!
かわいいもんな。

じゃ、なくて!

先生が、わざと櫻井君の予約時間を遅い時間にしたのかな?