フラレタ。
サクラが咲く頃にやっとOKしたのに散りきる直前にふられた。
ずっと大好きだった人。
3年間見てきた人。
私はどちらかと言えばいつも第2夫人だったよね。
彼女が変わるたびに変え続けてた部屋・電話番号…
どれも君は私には教え続けてくれてたよね。
私は泣きも喚きもしないし、邪魔もしなかったから。
彼女が会社に行ってる時、大学に行ってる時、飲みに行って帰ってこない日、私は彼女の服や化粧品に囲まれてても君の笑顔を見てるとどうでも良いことに思えたし、嘘つかれてる彼女の方が滑稽に思えた。
本当は嫌だったこともいっぱいあったけど君が私には嘘をつかずにいてくれてる、という事実も方が嬉しかった。
でもだから自分が第一夫人に昇格した時、信じきれなかった。
甘えることも出来なかった。
皮肉な話だ。
それにそもそも私の仕事や私を取り巻く全ての環境が君に安心感を与えられないということに気付いてなかった。
せっかく好きになろうとしてくれたのに…ごめんね。
大好きだったけど、、、
幸せにしてあげられなくて、ごめんね。
