◎ゆりかご◎の多種多様な日々ヾ(。>﹏<。)ノ゙✨

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止血で落ち着いた親父と僕はただ泣き続けるサクラの様子を伺った。そして、気がつけば無表情にもさくらを見つめるルカがいて…。いつも…と様子が違う。僕は、不思議に思いルカに近づき肩に触れると…ずるっとルカの皮膚がただれた…。


「うわあああああああ!!!!!!!!!」

 僕が叫ぶ中、どんどん皮膚が溶けていって…骨?…じゃなく小さな精密機械の敷き詰まった形をしたルカが僕の目の前にいた。僕は…体が硬直して目線だけを親父に向けると…
「これがエクストラの正体だよ…」
と僕に親父が微笑みかけた…?




 え…


 狂ってる…?

 人間を機械化してまで完璧な頭脳を求めたいの…?
 けど、この見解は間違ったもので、次のルカの変化に僕は目を丸くした。

 

 




 天使…がいる…??

 そう…ルカの身体はまるで孵化するかのように亀裂を走らせ…中からこの世の生き物とは信じがたい金髪に透明がかった白い羽を漂わせ…綺麗な大きな瞳を輝かせ…僕の目の前にいた。その…姿は髪の毛の毛先一本一本さえも美しすぎて僕は瞬きを忘れてたかのように凝視してしまっていた。

 ふと我に帰ったとき親父を見ると…安堵の表情を浮かべその光景を受け入れていて……そして目を離した隙に、ルカはサクラに向かい手を伸ばしていた。ちっぽけなルカの腕では到底サクラの変化した姿にたわないけれど、それ以上の不思議な力が今のルカにはあるというのか…。急に木々はざわめきだし、木の葉がルカとサクラを包みこんだ。湖の雫も手伝って舞い上がり、サクラの膨脹したともいえる皮膚に纏わり付いてゆく…。
サクラは少し高い位置からありのままの少女の姿として剥がれ落ち、ルカにもたれ掛かり…綺麗な姿として優しく浄化されていった…。




 森の日差しはこんなにも温かかっただろうか…
 湖はこんなに穏やかだっただろうか…
 風ははこんなに優しかっただろうか。
 なんて無垢な表情だろうか。

 どれだけ時間がたったか何がどう起こったか僕には把握できないでいた。無意識にも歩みよった目の前には一糸纏わぬサクラとルカの可愛い寝顔が並んでいる。 


 そう…終わったみたい。


 僕はしばらくして救急車に乗ってやってきたケイさんや…穏やかな表情でサクラやルカの姿を見つめる親父をただ呆然と眺めながら木にもたれて…大きく…そして深く深呼吸をした。

 もうそれは過去の事。











 僕は最近めでたく結婚をしました。しかも相手はバツイチな子持ち。でも…とっても天使のような子供。もちろん僕の妻もかなりの美人さんなんだけどね。そしてとっても仲良しな家族です。もう…わかった…よね?そう。

 ケイと結婚しました。
 ルカが僕の大切な子供になりました。

 そして…ケイのお腹には今新しい命が息づいています。

 僕は親父に素直に尊敬 敬意を表せるようになりました。母の死を受け入れ強く生きれるようになりました。僕は今意欲的に父の研究の手助けをしています。二度と悲劇を繰り返さないように…エクストラを正しく扱い沢山の人を救い障害を持つ子供を減らし健康な家庭を広めるために、母の死が無駄にならないように…


悲しみが悲しみのまま終わらない様に。





でも…最近悩み事があるんです。あの…ね?ルカとサクラが事件以来やけに仲がいいんですよ…。
一応ショウさん繋がりの異母兄弟になるものだから親である僕は…頭を抱えてる次第であります。


皆が皆幸せになれたらいいのにね…





この広い世界を感じるままに―。
 

 

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最終章~愛の形~




しばらくしてケンは慌ただしく下の階での騒ぎ声に目をさます。ゼグスさんとルカの声…?不思議に思い部屋を出ようとすると、部屋のドアが開かない。そして、ドアごしに叫び続けて数分、ゼグスが扉を開けてくれてケンを下の階へと連れ降りた。そこには応急処置された母親の姿…。ケンは動揺を隠せずにいたが、ゼグスの一言に気を引き締める。


「救急車…呼んだから…サラさんを頼むよ」
ケンは強く頷き、また慌ただしく飛び出していくゼグスとルカの背中を目で追った…。

 

 


***********************

どこに行ったんだろうサクラは…


ルカと親父大丈夫かな…


時間が立つたび気が気じゃない感覚に襲われながらも僕はケイさんと森中を走り回っていた。日も少しでてきて衣服がまとわり汗ばんでゆく…。だけど…今、女の子の叫び声が聞こえた??

僕はケイさんと顔を見合わせて、その方向へと足を早めた。
すると…先に見えてきたのは大きく広い湖…。そして今朝見たサクラの顔と長い髪…。

そう 顔と 長い髪…



僕は息を呑んだ。

だって…目の前のサクラらしき姿は…人間の体らしき体の形をしていなく…不自然な位置に少女の…顔がある…。


「…見ないで!!」
悲痛な少女の叫び声…だけど顔を隠したいも手らしき手もなく…ただ僕たちの前にその得体の知れない姿をさらけ出している…。
「…サクラ…大丈夫?」僕はそう…サクラに話かけていた…。もちろん恐さを感じないわけではない。だけど…あまりにサクラの顔が涙でいっぱいだったから…。目を真っ赤にして彼女は言う…。
「初めてなの…。だって地下には鏡とかなかったし…。湖に映った自分が…こんな…はじめてなの……」
サクラは焦点の合わない瞳で僕たちに力無くうったえかけてくる…。その光景はほんと凄まじいものがあった。サクラの意思を無視するかの様に増殖する細胞…?気がつけば僕は彼女を見上げる姿勢になっていた。

ケイさんは、ただただ身体をこわばらせ…さくらの様子を伺っていた。そして、見るに見兼ねた僕の言葉は逆効果だったみたい…。
「サクラ…戻って治療しよ…」
いい切らないうちにサクラが過敏に反応し
「いやあああああ!!!!!!!!!!!」

気が付けば手が…体中が血に染まって…いた…。


「…!!?…親父?!」

僕の…血じゃなかった。サクラの暴走が僕に降り懸かる直前、親父が身体をはって僕を助けてくれていて…。

「ケイさん!!!!医者…呼んできて!!!」僕は無我夢中で叫んでいた。親父は必死に短い呼吸をしながら苦しさに顔を歪めている。僕は自分の服を一部破り、止血に急いだ。すると親父は…「怪我がなくてよかった…唯一血の繋がったひとり息子だから…ね…」なんて僕に言うものだから、僕は泣くはずじゃないのに涙が止まらなくなり、かといって手を休めるわけにもいかないので、親父の血は僕のこぼれた涙で染まっていった。

あんなに僕をほったらかしにした親父は…本当は様々な事情があって…。忙しさに心奪われる中でも、僕をちゃんと大切に思ってくれていた。その証拠が今の姿…。初めて触れた親父の温かみ。

僕は本気で親父を失いたくないと思った。
 

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「サク……ラ!」
 サラは涙いっぱいに、サクラとの再開を抱き合って喜んだ。そして、口に手を当てて崩れるようにじゃがみこみ、サクラの腰あたりに手をかけ、再び、娘を抱きしめた。久しぶりの娘の感触は六年前と比べれば大きなもので、髪の毛が異様に長いのを除けば、本当に普通の女の子の様相をしていた。サラはこの子のどこに異変があるのかわからない……というかのように、また気を取り直し、立ち上がり、娘の頭を何度も優しく撫でてあげた。
 その感触の優しさに、サクラ自身も感情がさらに高ぶってか目頭を熱くさせて、自分からも強く母親に抱きついて、感情のすべてをぶつけ、泣き叫んだ。
「お母さん!すごく会いたかったのに、なんで今まで会いに来てくれなかったの?いっつも密室で、すごくすごく悲しくって!お父さんもどこ?あたしをこんなつらい目にあわせておいて、急に会いにきてくれなくなったし!許せない!お父さんはどこ?今すぐ会わせて!お母さん!」
 すると、感情をむき出しにするサクラの肌はただれ……どんどんと人ではない形になってしまった。サラは、そのありさまを凝視しながら、それでも、決心したかのように目を硬くつむり、娘を再び抱きしめた……。そして、しばらくそのままの状態でサラはサクラを抱きしめ続けた。すると、何も答えずただ抱きしめ続けるサラにサクラは不思議に思いながらも、少しづつ高ぶった感情はだんだんと落ち着きを取り戻していった。
そして、サラが再び目を開けると、普通の少女の形をした我が娘が、悲しい表情で微笑みかけていた。
「お母さんの手料理が食べたい」
 そういうと、サクラはサラの隙をついて、そそくさと家に上がりこみ、懐かしい家の家具に心躍らせ、ひとり、部屋をくるくる回っている。こうしてみると、ただ無邪気な少女にしか見えないのだが。しかし、次の行動にサラははっとるす。しかし、そのあと
「お父さんはどこ?二階?」
 と、ユタの居る部屋に上がろうとしたものだから、サラは危険の可能性を察知しサクラの肩を抱き寄せ、一階へと優しく引き戻した。そして、サラは堪忍し、サクラにこう告げた。
「待って。2階にも、ここにもいないのよ。お父さんはね、もう……」
 サラは真剣な表情で続ける。
「この世には居ないの」
 サクラは険しい表情になり、そのまま固まった。そして、パニック状態になったかと思うと、今度はみるみる泣きだしそうな表情へと変わっていった。あれだけ憎んで罵倒した父親を、いざ死んだと知ると、娘というのはこういうものなのか。ひじをついて急に倒れこむようにサクラは泣き出した。そして、極めつけ、サラの「お母さん、これを機に、サクラにお弁当作るわ。毎日毎日、送り届けに会いにいくわ。だから、ゼグスさんのもとに戻って、治療がんばりなさいね」の言葉に、サクラはむっくり身体を起こし、無表情にこう言いはなった。
「お母さんもあたしをあんな暗い地下の場所に閉じ込めるの?もう十分じゃない。長いこと閉じ込めて。一緒に住んでくれないの?お母さんだけは信じていたかったのに!!何で?みんなあたしが嫌いなの?だからあたしを閉じ込めるの?いやあああああああああああ!」

 次の瞬間、コントロールはきかなかった。
 一瞬にして獣のような形になったサクラは母親目掛けて襲い掛かっていた。

 全く意思のない娘。落ち着いた頃には、我を疑っていた……。
「お……母さん?え?なんで……こんな姿……なの?」

 自分のやった事をサクラは全く理解していなかった。ただ血塗られて、息絶え絶えの
目の前の母親。衝撃で棚が倒れたのか、閉まってあった拳銃が母親の側に落ちていて、それを見たサクラは母親にこう叫んでいた。
「あたしを殺してよ!ねえ!お母さん…………!」

そんな涙する彼女の頬に優しい手と優しい眼差しが降り注いだ。

「それは…できないわ…何が…あっても。」


そう言葉を残して…サラは意識を失った…。そして…それと同時に驚愕したサクラは…家を飛び出し…


森の奥へと姿をくらました―


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