週刊 姫路モノレール -290ページ目

「85本」 vs 「95本」


どうもです。


今回は月刊 姫路モノレール 「あまり知られていない事」 シリーズの

記念すべき?第10回目となります。


「手柄山交流ステーション」 3階多目的ホールにて先月5月15日まで

行われていました 「姫路大博覧会とモノレール展」 はとてもたくさんの

写真パネルや展示物があり、見ごたえのあるイベントでした。


展示物が並べられていた部屋の奥側には姫路モノレールについての

ロッキード式システムのスペックや、軌道の全長に橋脚の本数等の

詳細を書いたボードが3枚ありました。


そのボードに書かれた軌道と橋脚の説明には 「軌道全長 1824m

営業キロ 1630m…」 といった軌道の説明としては見慣れた数字が

書かれていたのですが、橋脚の本数を記したであろう 「支柱数 95本」

と、見慣れない数字が書かれていたのです。

この場合 「支柱」 とは当然橋脚の事を示していると思われるのですが

「95本」 って?なぜに 「95本」 ?


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支柱 ( 橋脚 ) : 鉄筋コンクリート製95本 と書かれたボードの一部。


最初は自分の見間違えか?と思い見直したのですが、やはり 「9」 。

これはボードを作成したスタッフさんが 「8」 と 「9」 とを見間違えて?

誤って書いたのかも? とも思いました。


当ブログでは 現存する橋脚跡の本数  や 緑化計画新聞記事

自分は 「橋脚総本数は85本」 ( 84本 ) と書いてしまっているだけに

95本という数字は予想外の数字だったので、展示室のスタッフさんに

どなたがこのボードを作成したのか、問い合わせてみました。


その日はあいにくボードを作成されたスタッフさんはお休みで、翌日に

自分の意見を伝えて調べ直してみます、との返答をいただきました。

数日後に自分が 「モノレール展示室」 に行くと、自分が意見を話した

スタッフさんが橋脚の総本数についてを話してきたので聞いてみると


「古い資料を調べ直してみましたが、橋脚本数は95本でした。」


と話してくれました。

おそらくですが、かなり信頼性のある資料を参考と思われます。


自分はどんな資料に出ていたのか興味がありましたが、それ以上は

迷惑がかかると思い、手間をとらせてしまった事を詫び下がりました。

自分としては 「橋脚 95本説」 を納得したわけではないですけれど。


そこでいつもの自分勝手な想像と適当さで 「85本説」 と 「95本説」

とを検証してみました。



実のところ、「85本」 という数字もあまりあてにはならないかもですが

昔から姫路市が発表している数字ですし、すでに撤去されてしまった

橋脚跡の数も多く、正確に数えにくい状態になってしまっています。

でも実際に自分が数えての 「85本」 は納得の数字でもありました。


現在残っております、姫路モノレールの軌道跡と橋脚跡は、姫路駅が

あった 「キャスパ」 付近が撤去され 手柄山へは 「姫路文化センター」

付近の 「船場川」 に架かった 「月見橋」 まで途中を撤去されながらも

そのほとんどの軌道跡と橋脚跡が残っています。


元姫路駅の所から上記 「月見橋」 付近までの距離が約1100mあり

営業キロの1630mの約3分の2に当たる距離になります。

そして 「月見橋」 にある最も手柄山寄りにある橋脚跡は、姫路駅から

数えて50台後半の橋脚になるので、85本なら約3分の2に相当して

本数の割合と距離の割合とも合っているのです。


ここまでの橋脚本数は撤去された橋脚跡もありますが、 橋脚番号

ありますので、まず確かな数字のはずです。


そして残り 「月見橋」 から手柄山駅舎跡までの距離は約500m余り。

営業キロと比べると3分の1に当たる訳ですから、橋脚も85本説なら

残り20台後半本となり納得の本数となりますが、これが95本説なら

30台後半本となるので、残りの3分の1の距離に対して85本の時と

比べると、橋脚間の距離が極端に短くなってしまい不自然です。


ただ考え方によってはこの余分な10本分が必要な場合があります。


軌道の営業キロ1630mは姫路駅~手柄山駅ホームまででしょうから

駅舎内のホームの一部軌道長や、ホームから格納庫へと移すために

駅舎を通り抜けて、今の 「サンクガーデン」 にあったスイッチバックの

転轍機分や車輌を退避させるための軌道分が含まれていません。


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転轍機のあった場所は、今のスロープと階段の所です。


それらの引き込み線分を含めれば 「軌道全長 1824m」 になるので

営業キロと比べて約200m分長くなり、橋脚の約10本分に相当する

距離になるわけです。


現サンクガーデンは駅舎跡から離れるに従ってゆるやかな下り坂で

その先の 「カスケード」 ( 階段 ) から急激に下がっています。

そのため車輌3両分以上を退避させる軌道をなるべく水平に保つため

支えた橋脚が現サンクガーデンに何本かは必要だったはずです。


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駅舎から離れるに従って、地面は低くなっていきます。


実際現サンクガーデンにはスイッチバックのために車輌を退避させた

軌道を支える鉄筋コンクリート製の橋脚が何本かあったようです。

ただ、現サンクガーデン内だけで残り10本もの橋脚があったのか?

というと、距離的にそうは考え難いのかもです。


それと駅舎内ホームの下の軌道は、直に地面に敷かれているようにも

見えるのですが、実は数十cmの台に載せられ浮いています。


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これを橋脚と呼ぶには意見の分かれるところ、どんなものでしょうか?

見学できる手すりの外からでは、車輌が載った軌道の下にある橋脚の

正確な数はわかりませんでした。 ( 少なくても3本は見えています。 )


そして駅舎を南へ出てすぐの所にあった転轍機は可動なわけですから

地面からわずかながらも浮いていて、そこにも低い橋脚?の代わりに

金属の台というか、背の低い脚がありました。

ここの転轍機部分の台は金属製だったようなので、上画像のボードに

書かれた 「鉄筋コンクリート製の橋脚」 という括りからは外れます。


これらからすべての軌道を合わせた 「軌道全長 1824m」 に対する

鉄筋コンクリート製橋脚の本数が 「95本」 だったのかもしれません。


ただ格納庫側になりますが、自分が 以前撮影した画像 を確認すると

駅舎内だけでも軌道の下には10本くらいの橋脚、というか台があって

これと同じ本数がホーム側にもあるとするなら、それだけで95本程に

なってしまいそうなのです。

ですが画像をよく見たところ、ホーム側の軌道と構造が違っているので

きっと下にある橋脚本数も違っているのでしょう。


それに駅舎内の軌道下にあるコンクリートの台を 「橋脚」 と呼ぶには

ちょっと無理があるようにも思うし、一体どこまでを橋脚とするのやら。

それとも現サンクガーデン内に10本もの橋脚が存在したのだろうか?


もし駅舎跡内のホーム部分の軌道下にある台を橋脚として数えるなら

駅舎跡内ホーム部分の橋脚が6~7本、現サンクガーデン内の橋脚が

3~4本くらいと推測され、計10本という計算になります。


こうやって考えてみると 「85本説」 「95本説」 は両方とも正しかった?

真実はわかりませんが、2説とも辻褄が合う数字にはなりそうです。


姫路駅~手柄山駅間にある軌道を支えていた橋脚本数が 「85本」 。

それに元手柄山駅舎裏 ( 現サンクガーデン ) にあった引込み線分を

含めたすべての鉄筋コンクリート製橋脚の本数が 「95本」 。


なんか、ちょっとは納得したかもです。


最初から 「橋脚の総本数は85本」 と思い込んでいた自分にとっては

また新しい発見でもあったわけです。


まだまだ姫路モノレール、奥が深そうです。


それではまた。