ただ今、ワサビとココちゃんのドライフードを変更、またはローテに新しいものを追加するか検討中
ココちゃんには、ダイエットと気管虚脱を改善するため、これまでタンパク質多め(ロイヤルカナンステアライズドとライトウェイトケア、タンパク質30%程度)のフードをあげてました。
でも、目標は達成したし、もう少し低タンパク質(20%〜25%)のほうが腎臓や肝臓に優しい気が
それに、先々腎不全になった場合、突然タンパク質含有量が低いフードに替えると、食が進まない可能性も
ワサビは今日後ほど採血して検査に出すSDMAの結果次第ですが、ワサビももう少し含有しているリンが少なめのものにしようかと。(現在はロイカナのインドア7歳以上用で、タンパク質25%、リンは0.75%)
で、タイのLazadaで色々と見てるのですが、気になったのが昆虫ドッグ/キャットフード
タイのオンラインショップで昆虫フードが売られてるって、個人的にちょっと意外でした
YORA(上)はイギリスのメーカーで、総合栄養食としてイギリスで認可を受けているようですし、ドッグフードはタンパク質23%、リン含有量0.4%と、リンは特にかなり低め
因みにロイヤルカナンの腎臓サポートのリン含有量は、犬猫両方とも0.29%なので、普通食で0.4%はかなり低い
成分表など見たところでは、猫にあげても問題なさそうなので、ワサビにも(メインではなく)サブ的にあげるには良さそう
ただ、ロイヤルカナンやヒルズのように多数の犬猫で臨床検査をやってるわけではないだろうし、そもそも全タンパク源を昆虫由来にするのが良いのか疑問。。。
野良猫や野良犬、狼なんかも昆虫は好んで食べるものの1つみたいですけど、昆虫だけ、しかも1種類だけ食べてるわけではないですよね。
あげるにしても、ずっと続けるのではなく、ローテの1つに入れ、今まで通り茹でたチキンやウェットフードなども混ぜてあげようかと
なぜ昆虫ペットフードに興味があるかというと、別に意識高い系な訳ではなく、以前こちらの動画を観たのがきっかけ。
40年前に18歳で亡くなった祖母の猫も、田舎育ちなのでよく昆虫を捕食していたし、ワサビも家に虫やヤモリがいると大ハッスル
今のところ、私がいる時は先に捕まえて捕食は阻止してますが、放っておいたら食べそうな
ラオス料理にも昆虫系を使ったものは結構あって、私は基本的に「勧められたら食べるけど、自ら購入はしない」というかんじ。
でも、ラオス人は昆虫料理が好きな人が結構多く、中でもご馳走とされる蟻と蟻の卵のスープや炒め物は、私も結構好きです。
人間でもかなり昆虫が好きな人がいるくらいなので、昆虫ならではの美味しさや栄養があるのかと思います。
犬や猫、特に元外猫で昆虫をたくさん食べていたであろうワサビは、昆虫フードは気にいりそうな予感
それに、栄養源は豊富なほうがリスクヘッジにもなるし、と思ってます。
と、いうかんじで、私は「ワサビとココちゃんに良いかも」ということで一部取り入れようか考えてますが、YORAのレビューを見ていたら、環境保護とか動物愛護の視点から選ぶ飼主さんのほうが圧倒的に多そうです。
確かに、ペットフードの普及に伴い、食肉の消費は増加の一途。。。
人間の残り物からペットフードへの切り替えが進んできたお陰で、今や世界の20%もの食肉がペットフード製造に使われているという推計も
鶏肉については、米国で消費されるドッグ/キャットフードだけで、毎年10億羽ものニワトリがペットフード用に屠殺されているそうです
しかも、ペットフード向けのニワトリは低コストで育成されているでしょうから、すし詰めの小屋で風に当たることもなく、過酷な短い生涯を終えていってるのかと思います
更にいうと、ペットフードの生産によって発生する1年間の二酸化炭素は、犬1匹でSUV車2台分にもなるとのこと
余談ですが、私が子供の頃、碁石チャボをツガイで飼っていて、名前は「ニワ子とニワ男」でした
※こんな雑な名付けをしたのは母です
母は教育の一環として、お世話して有精卵を産んでもらい、それを食べる、ということを経験させたかったらしいです。
確かに、卵は黄身の味が濃くて美味しかったし、チャボといえども頭が良くて可愛いしで、一緒に過ごせて本当に良かったです
日中は庭に出していて、門は閉めていても、チャボは結構飛べるんですよね。
同じくチャボを飼っていたお向かいの家に遊びに行ってることがあったのですが、名前を呼ぶと走って戻ってきてました
それに、母が道路の掃除をしていると、ずっと付き添って母の周辺を地面をつつきながらウロウロ。
私は虫や野草を採ってきたり、庭を掘り返してミミズを食べさせたり、海で貝殻を拾ってきて砕いてあげたり、海岸の砂を持ってきて洗って乾かし、衣装ケースに入れて砂浴び場を作ったりなど、大切にお世話してました。
それがある日、近所の犬が庭から脱走し、我が家の門(錠の部分が錆びて壊れかけていた)を壊して侵入
ニワ子とニワ男の鳴き声を聞き、母と一緒に庭に飛び出したら、犬がニワ子を襲おうとしていて、ニワ男がニワ子を守ろうと犬に飛びかかっているところでした。
でも、犬はガブッとニワ男の首を噛み、そのまま自分の家に逃走
慌てて追いかけたけど、もうニワ男は絶命していて、息がありませんでした。。。
ショックと興奮、悲しさで大泣きし、鼻血も出ちゃって、顔や服が涙と鼻血でグシャグシャになったことを今でも鮮明に覚えています
一見すると、ニワ男より私が血だらけで、私が犬に噛まれたみたいだったかも
犬だけではなく、猫に金魚や亀を殺されたこともあったので、実は子供の頃は特に、犬や猫は(嫌いではないけど)そんなに好きでもありませんでした
因みに、ニワ男を殺した犬の飼主さんは決して悪い人ではなく、捨て犬を拾ってお庭で飼っていたので、今で言う保護活動をしてる優しい方。
私もよくお菓子をもらったりしてましたし、ニワ男の件では菓子折りを持って丁重に謝罪に来てくれました。
ただ、今思うと、昭和なので犬を飼うスキルは全体的に低く、躾はできてないし、お散歩もほとんど行ってなかったようなので、ワンちゃん達は刺激不足でストレスが溜まってたのかと思います。
そんなところをたまたま脱走に成功し、我が家の前を通りかかり、ニワ子とニワ男を見て大興奮しちゃったんでしょうね
その後のことはよく覚えていませんが、多分母が「ワンちゃんもお腹が空いてて可哀想だった」などと上手く説明してくれたのかと思います。
ご近所さんやワンちゃん(名前はクロ)を憎むことはなく、むしろ時々、クロにゴハンやオヤツをあげに行ったりするようになり、クロとは逆に仲良くなって、通りかかると奇声をあげて大喜びしてくれるようになったのを記憶しています
余談が長くなりましたけど、自分が鶏を飼っていた経験もあるので、前述のペットフードの現状には胸が痛む部分があります。
でも、もし単純に環境問題や動物愛護、命の尊さというなら、自分はビーガンになり、肉食動物をペットして飼わないか、飼ってる子にもビーガン食か残飯をあげるのが一番。
余分な殺生もゴミも、ペットフード生産に伴って排出される二酸化炭素も減るので、実は昔みたいに人間の残り物をあげるほうが、合理的な部分は多いんですよね。
ただ、個人的に、大事なことはそういうことではないような気がしていて、その答えはラオスで仏教に触れる機会が増え、腹に落ちました。
ご存知の通り、殺生は仏教の戒律では最大の罪です。
そして、殺生には3種類あるそうです。
- 自殺:自ら生き物の命を奪うこと(自ら命を絶つことではない)
- 他殺:他人に命を奪わせること(ペットフードはまさにこれですが、動物だけじゃなく、田畑の害虫駆除も含まれるので、野菜や穀類、ビーガンドッグフードや昆虫ドッグフードを買うこともこれにあたります)
- 随喜同業(ずいきどうこう):殺生を楽しんだり、喜んだりすること(お肉を自分美味しく食べたり、ペットが美味しそうに食べているのを見て喜ぶこと)
これら全てに該当しないで生きるのは不可能なので、この世の全ての生き物が罪を犯しながら生きている、ということになります。
殺生の逆の「不殺生」は、単に「殺すな」ということではなく、まずは「生きてるだけで罪を犯していることを認めること」、そして、「なるべく無駄な殺生を避け、殺生した命を生かしきる努力をすること」が重要ということらしい
なので、例えば、肉を食べて得た栄養を他者や社会のために活かせれば「その動物の命を生かしきった=不殺生」になりますが、例えビーガンになっても、他者を傷つけたり、自堕落に生きるなら、それは「食べた植物を殺生した」ということになるらしいです。
これは個人的に納得のいく説明で、私はペットは少数精鋭派で、縁あって迎えた子は、なるべくその子が幸せで、更に個性を活かして周囲を幸せにする存在であって欲しいです。
その点で言うと、ワサビはシェリちゃんの供養と遺骨警備、新人猫の教育などで大活躍だし、ココちゃんも2代目CDO(チーフドッグオフィサー)として活躍中
チャボのニワ男も、奥さんのニワ子を命がけで守り、その生き様は私や家族に大きな好影響を与えてくれたので、食べた無数の虫やミミズの命を生かしきって天国に召されたと思います
昨日からちょいちょい書いてて長くなりましたが、私も頂いた命と、ワサビやココちゃんのために犠牲になった動植物の命を生かし切るためにも頑張らないと
昆虫フードについては、もう少し調べようと思いますが、多分とりあえずYORAを買ってみようかと。
実際あげてどうだったかなどレポートさせていただきます