原題は「回魂夜(ウイ・ワン・イェ)」。(←多分)
「死んでから7日目の夜に死者が現世に戻ってくる」という中国の言い伝えの事らしい。
死者の幽霊を見ても成仏できなくなるから話し掛けちゃいけない、とか、
幽霊は現世に復讐に来るとか言われているから、
この日は日本の四十九日みたいに供養をするのかな・・。
この映画の中では、ある夫婦が誤ってお祖母さんを突き飛ばして死なせてしまった事から、
復讐を怖れて、ひたすら「祟らないで!」と手を合わせている。
香港のVCDで観てた時は広東語の字幕がついていたが、
やたら「鬼」という字幕がついてくるんだよね。
日本の「鬼」とは全く意味が違っていて、中国で「鬼」とは日本の「幽霊」の事らしい。
この映画もちんぷんかんぷんながら、適当に意味を理解して観ていたのだが、
やっと日本語字幕版のDVDが発売され、堪能できた。
チャウ・シンチーらしい超下品さ満載だが、それだけではなく、
これはオープニングからちょいと怖い(・・;)
ま~人がいっぱい死ぬのはいつもの事なのだけどね。
この映画を昔公開された「ゴーストバスターズ」を観るつもりでいたら絶対に後悔する(・・;)
「チャウ・シンチーの」という言葉で「少林サッカー」のつもりでいたら、とんでもなく後悔する。
ああいう痛快な映画じゃ全然ないからね~。
スプラッタ要素も満載で決してお勧めは出来ないね。
私も夜はちょっと怖いもの。
私自身は幽霊とかは苦手だしね~(・・;)
ジャン・レノ主演の「レオン」のパロディの主人公で名前は同じく「LEON」である。
チャウ・シンチーはゴーストバスターの「レオン」の役であるが、
何の脈絡もなく精神病院に収容されているので、エンディングも夢オチのような印象を残す。
何せ、レオンのやる事なす事、コメディなのに恐怖を感じる行為ばかりなので、
最終的には幽霊退治をした仲間達は皆、精神病院に収容されちゃうので、
「皆で視た幻か?」
と思ってしまう(・・;)
幽霊のレーダーと照準器が百合の花っていうのはわたし的に結構綺麗で好きかな~(^^)
チャウ・シンチーが百合の花の照準器で幽霊を狙っている時の真剣な顔を観ていたら、
やはり凄い俳優さんだな~と思ってしまった。
だって本当に百合が照準器に見えてくるからね~(・・;)h
私がこの映画が好きなのは、私でも観られるぐらいのホラー映画である事かな。
「少林サッカー」は面白いけど、あれはチャウ・シンチーが世界向けに発信した映画だから、
毒が薄まると共に笑いも薄まっちゃってる。
この映画は95年に公開されているからね~。
旧正月に公開されたんだったかな~。
私がチャウ・シンチーに熱中し始めたのは、この映画が公開される前ぐらいで
チャウ・シンチーの映画の出演本数がずい分減ってからなのでね~(・・)
この映画のレオンはチャウ・シンチーが演じるキャラクターの毒が一番分かりやすく
表現されていると思う。
関わり合いになるの本当に怖いもの。