えーと、かれこれ12年前くらいの話ですが、ひめ吉半襟が始動した早々に卸先のメーカーにデザインをパクられるという事件がありました。
左がひめ吉刺繍半襟。
右が別ブランド名で販売された染めの半襟。
まんまスキャンです(笑) 記念にネットで買いました。
当時はまだ和装業界に猫柄とか少ない時代でした。
このパクリの事実を知ったのは、ネットサーフィン中。
うちのかと思ったら、なんか小さい猫も付いてるし、へっ?となったの。
当時、私は30代後半、始めたばかりだし、納品させてもらってるし、最初は卸でやっていこうと思ってたので、他に取引先もないし、メーカーに問いただす事も出来ずに1年我慢しました。
当時こちとら全くの無名。かたや芸能人の名前ブランドで販売されたので、こっちがパックてるみたいになってた(笑)
この柄がよほど売れたのか、半襟にとどまらず、帯、着物、コート、着物バックとあらゆるバージョンが出て、2013年の美しいキモノの1ページを使った広告で、この柄の雨コートだったかな?を見て、さすがにたまらなくなってブログに書いたら、ある方が美しいキモノにクレームを入れて、メーカーから初めてすみませんでしたと電話が掛かってきました。
私はいい勉強をさせてもらって、著作権マーク©も付けるようになったし、自分が作っていることを発信しなくてはと、このブログをはじめて、直接お客様に販売する方向に変更しました。
今となっては、この事件のおかげで、ひめ吉は今でも半襟を作ることが出来ているんだと思います。
その後、気まずくなりそこのメーカーとのお付き合いは無くなり、それから5-6年後くらいにプリント着物を作るようになり、土台の着物が必要になり、電話をするまで時間が掛かりましたが、そこの品質は信用出来るので、なんか嫌だなぁ~と思いながらも思い切って電話をしました。
向こうは、そもそも反省もしていないので、普通に話して、お付き合いが再開して、それから6年。なんだかんだと上手くやってる(笑) これもね、喧嘩別れしていないからなんだろうと思う。あの時、私が怒り狂ってヒステリックになってたら、一生のお別れになってプリント着物も出来てなかったと思う。
ビジネスだと割り切って、向こうが狸なら、こちらは狐になればいい
そして先日、大阪の帰りの京都へ。
雨コートの所見てたら、あっっ
私:これ、ダメじゃ~ん。よけて、よけて。
担当者:すっすんませーん。でも、あれから新しくは作ってないんだけど・・・
私:それっ当たり前。この柄でもう十分儲けたでしょうよ
担当:はいっ。おかげさまで(笑)
私:デザイン料貰わなくちゃっ
私もね、あれから年を重ねて50歳。言いたいことは、ズバッと言えるようになりました。
と言いつつ、どうせ私が帰ったら、元に戻して販売するのも分かってる。もうね、そこはいいのよ。時効だから。
それに、この洗礼のおかげで今があるから、逆に感謝してるくらいよ。
で、一枚仕立て上がりがあって、これもダメじゃ~んと言ったら、差し上げますと言うので、そうしてっ。
パチもんゲット
雨コート作ろうと思ったのに、しばらくはこれ着とく?
デカサイズなんですけど・・・
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