だだいま、みかん亭の面々はみかん星に帰星しています。
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帰星中の記事は書きためたものを予約投稿していますので、本文中の『昨日』だとか、『今日』だとか『明日』は現実のものではなく、なりゆき上のものですのでご注意くださいませ
21日のお昼ごろまでには戻る予定です。
かつて春告魚の代表格だったにしんが、今や春去魚と称されるようになっただとか、にしん(ニシン)御殿も今や昔だとか、そんな盛者必衰の理については過去の記事に任せるとして。
実際にみかん亭あたりのスーパーマーケットに並ぶのは、ノルウェー産だったりアメリカ産のにしんばかり
それでも身欠きじゃないにしんがお魚売り場に並ぶと心小踊ります
illustrated by ACworks さん via illustAC
きっと、こんな感じ↑
次の瞬間には、お魚をおいしく焼く環境にないみかん亭のキッチンを思い出して頭を垂れ、そして思う。
身欠きにしんがあるじゃないか
ほぼほぼこんな感じでみかん亭にやってくるのが身欠きにしん。
たいていの場合は、ソフト(たぶん一夜干し)なんだけれど、本日はカチカチになっているハード(本乾)
みかん亭あたりではめったに見かけない本乾
もちろん使ったこと記憶はあるけれど、それはここで色々書き始める前の話
レシピメモを探す……のは面倒だったので、ググるくんに調査を依頼すると……
写真つきで本乾の身欠きにしんを戻す手順を紹介している辻調のページに導いてくれました
身欠きにしんを戻すまでの手順は辻調の『基本技法・日本料理・身欠きにしん』を参考にパクっています。
■材料(1~2人分) 身欠きにしん(本乾=カチカチ) 2枚 A. しょうゆ 大さじ1.5 A. 砂糖 大さじ1.5 A. 清酒 50ml A. 水 100ml しょうが 1カケ
身欠きにしん(本乾)は、辻調の記事を参考にして戻す。
① 身欠きにしん(本乾=カチカチ)は米の研ぎ汁(分量外)に一日浸けて戻す。
大きなフリーザーバッグに入れちゃいます。
② カチカチだったのが、こんな感じになります。
③ 鱗を取り除き、余分な部分は切り落とし、腹骨をすき取り、血合い骨を抜き取る。
④ 鍋に新しい米の研ぎ汁(分量外)を入れて、掃除したにしん(③)を入れて火にかける。
⑤ 沸騰したら浮き防止に落とし蓋をして、ごく弱火で15分ほどゆがく。
適切なサイズの落し蓋をお使いください
⑥ 火からおろして落し蓋の上から少しづつ水を注いで、30分さらす。
⑦ 真水で5分ほどゆがいて、米の研ぎ汁の匂いを取り除く。
⑧ カチカチだった身欠きにしんが、ホロリまで戻りました。
しょうがは皮を剥いて薄切りにする(あるいは千切りにする)。
鍋(またはフライパン)にAを煮立たせる。戻したにしん(
)を皮目を上にして並べ、しょうが(
)を散らす。
落し蓋をして弱火で20分煮る。
落し蓋を取って……
弱めの中火にし……
煮絡めれば、にしんの甘露煮のできあがり。
おそばに載せて、いただきます
こちらは別の日のにしんそば。
過去のにしんの甘露煮とにしんそばたち。
身欠きにしんを見ると、ついつい甘露煮にしておそばにしちゃいますけど、次はこんなんして↓食べたい……
へぇ~、甘酒で漬けるのね確かに三五八で漬けるのとは違うわね。
三五八?
作ったじゃない、忘れちゃったの?
そうだっけ?
ほらっ。
あ、思い出したおいしかったねー、アレ↑も。
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