さて、紅いチャーシューのその後。
振り返ってみれば、まさに手探りだったあの頃……
から比べれば、方針を決めてかかった後は一気に進歩したかのように思い出されますが……
実は最初の失敗の時でさえ、まっくろくろすけにしちゃっただけで、焼く前の肉の色はそれなりに紅をまとっていました
つまり焼き方に問題があるのは明白で、叉焼を名乗ろうとするのならばきっと最も大事なことなんですけど……
ひとまず放棄します
ま、少なくとも日本においては焼豚という名の煮豚が幅を利かせていては十分認知されているわけで、というか。
ラーメンのトッピング用と割り切ればそれはすでに完成品と言っちゃってよいのではないか……
と、みかん亭専属シェフが言い出しました。
みかんにしても、もちろん異論はなく。
紅糟米入れて煮れば紅くなるんじゃないの?
しょうゆの色に負けないかな?
だって、最初だって紅かったじゃん。黒くなったのは焦がしたせいで。たぶん紅糟米の量が足りなくて紅だって言い切れるほど紅くなかっただけだと思うよ。
やってみよっか
やってみ、やってみ。これは逃げじゃないと思うし、だいたい逃げたっていいじゃん。逃げるは恥だが役に立つとも言うしね
というわけで。
たっぷりの煮汁に紅糟米をたっぷり入れるのもお財布に優しくないので、取り出したるはリードプチ圧力調理バッグ
ちょっとの煮汁とちょっとの紅糟米で試してみることになりましたが……
もっとも紅いのできました。
できちゃいました。
まさに、逃げるは恥だが役に立つを実践したわけで
ラーメンのトッピング用に作っているので、砂糖は使っていません。砂糖を使う場合にはしっかり溶かしておくことをおすすめします。
■材料 リードプチ圧力調理バッグ*1 1枚 豚肩ロースブロック肉 450g*2 A. 紅糟米*3 大さじ3(20g) A. 水 40ml B. 金蘭醤油(こいくちしょうゆ)*4 大さじ3 B. 台湾米酒(清酒)*5 大さじ1 B. 五香粉*6 小さじ1/2 B. 塩*7 少々
ボウルに紅糟米*3を入れて水(常温で構わない)を加え、ざっくり混ぜたら……
ラップをかけて常温に2(~3)時間おく。
これまでは紅糟米 20gに対して水20mlで戻していましたが、
ペースト状にする必要もないので40ml入れてみました。
さらにAを加えて混ぜる。紅が黒に飲み込まれてしまったような色になりますが……
リードプチ圧力調理バッグ*1に水気を拭った豚肉を入れ(中に紅色が入って欲しくないのでぷすぷすはしません)、たれ()を注いでジッパーをしっかり閉じ、10~20分間常温におく。
「この面を上にして」と書かれた面を上にして、耐熱皿にのせ、レンジで加熱。500Wで7分30秒(豚肉の重量によっては若干の調整が必要かも知れません)。
加熱後、庫内に3分おき、耐熱皿ごと取り出す。リードプチ圧力調理バッグ*1のジッパー上部を持ち、蒸気口からの蒸気に気をつけながら開封する。
こちらが上だった面。
脂身だからかも知れませんが発色が気になるような気も
たれに直接触れていかなった面(「この面を上にして」と書かれた面)の発色が気になったので……
こちらが下、たれに触れていた面。
左下が黒っぽく見えますが、影です。
熱いうちに豚肉を取り出して別のキッチンバッグに移し、紅糟米*3を取り除いたたれ*8(脂を含めて40mlありました)を加えて……
たれが発色の悪かった面に触れるようにして……
冷めるまで待てばできあがり。
切ってみます。
*1 いろんな公式レシピはこちら↓。
*2 リードプチ圧力調理バッグ*1で調理できる最大サイズだと思われます。
*3 これ↓。
*4 台湾醤油が届いたので使ってみます。紅糟米と同じ業者で扱いがあります。
*5 紅糟米と同じ業者で扱いがあります。
*6 紅糟米と同じ業者で扱いがあります。
みかん亭はこれ↓ですけど。
*7 不要かも。
*8 脂を含めて40mlありました。たれに漬けて冷蔵庫に入れる場合には、脂を漉しておくことをおすすめします。
どうですか、紅いでしょ
お気づきのみなさまはお気づきでしょうけど、今回は第肆(四)話。第参(三)話がすっとばされているわけですが、実は第弐(二)話の後にもうひとつのエピソードがあるんですけど、今回の紅さ故にひとまずお蔵入りとなっています。
さらにもうひとつお蔵入りになっちゃったアレも含めてご披露できればと思います、
ま、ご迷惑でしょうが、いずれご覧いただければ幸いです
photo by miiinaamiii さん via photoAC