アイントプフとはドイツのスープで家庭料理に区分されるらしい。
一般には、にんじんとたまねぎも入れるそうだけれど、決め手になるのは
ドイツソーセージとレンズ豆
だとも言われている。
鶏皮を薄切りのしょうがと潰したにんにく、長ねぎとかぶるくらいの水で1時間ほど煮込んだ亭みかん
どんな味つけでもいいらしいよ
と、鶏皮の下茹で汁を使ってアイントプフを作ろうとした亭みかんですが――
みかんちゃん。レンズ豆、大さじ2しかないんだけど
とご立腹。
冷凍庫の鶏手羽中をレンジで解凍して放り込むという力業に出る
それはもはや、鶏肉じゃがでは
いいの、いいの。最後にソーセージいれるから
そんなこんなでこうなりました
■材料(2人分) 鶏皮の下茹で汁*1+水 800ml 鶏手羽中*2 280g じゃがいも*3 小2個 にんじん 1/2本 たまねぎ*3 1/4個 れんこん(水煮)*2 110g レンズ豆(レンティル) 大さじ2*4 塩 小さじ1/2 粗挽き黒胡椒 少々 ソーセージ 2本*3 油 大さじ1
じゃがいも*3、にんじん、れんこん*2は食べやすい大きさに切る。じゃがいも*3は5分ほどは水に放つ。たまねぎ*3は薄切りか1cm幅のくし切りにする。レンズ豆はサッと洗ってザルにとって水気を切る。
鍋に油を熱し、たまねぎ*3を炒める。しんなりしたら鶏手羽中*2を加えて、焼色がつくまで焼く。
じゃがいも*3、にんじん、れんこん*2を加えて炒め合わせて油を回す。レンズ豆を入れて混ぜたら、鶏皮の下茹で汁*1と水を合わせて800ml、塩、胡椒を加える。沸騰したら火を弱め、アクを取りながら15~20分煮る。
ソーセージを加えて火をさらに弱め(今回は鶏出汁なので、ソーセージは煮るというより温める感じ)5分煮ればできあがり。必要ならば塩・胡椒(分量外)で味を調え、器に盛っていただきます
器を和っぽくすると――
こんな感じに
*1 ざく切りした鶏皮を、薄切りのしょうがと潰したにんにく、長ねぎとかぶるくらいの水でこんなんして――
1時間煮込んで濾した下茹で汁。
いつもはお粥になります。
*2 これまで入れたことはありません 入れるならば、手羽中や手羽先などの骨つきの部位。
*3 みかん亭の通常のアイントプフではもっと入れます。
*4 みかん亭の通常のアイントプフでは一人分で50gほど入れます。
みかんに、鶏塩肉じゃがだと言われないように、じゃがいもやたまねぎの分量を減らし、れんこんまでもを加えた亭みかんの力業でした
じゃがいもを入れなければ、絶対に肉じゃがにはならないと思うよ
じゃがいもも、にんじんもたまねぎも、入れなきゃおいしくないじゃない
セロリあたりを入れたら、どう
最近はセロリやトマトを入れた洋風肉じゃがだってあるのよ。
それはもはやシチューの区分では
肉じゃがだってシチューじゃない。イギリス帰りの東郷平八郎氏がビーフシチューを作れって言って、できちゃったのが肉じゃがでしょ。
亭、それって都市伝説らしいよ。裏づけはまったくないらしいし、海軍発祥だというのも根拠は見つからないんだって。大正時代料理本、「家庭日本料理法」の牛肉の雑煮が肉じゃがと同じレシピらしい――なんて記事 もあるよ。
国会図書館にあるらしいよ。みかんちゃん借りてきて
そのうちね――と言って話を終えたけれど、はて、亭みかんの旺盛な好奇心って、
誰に似たんだろうか。
アイントプフ。
マスタードをつけて食べればポトフに変わるというのは、あくまでも亭みかんの理論です