ピアノのレッスンいつまで続ける?
ピアノレッスンのスタートは5歳、6歳、小学校低学年くらいから始める子が多いです。
〈導入〜初級〉
★楽譜の読み方とピアノの基礎的なテクニックとその練習の仕方を少しずつ進めます。しっかりと昔から研究が尽くされてるピアノの教則本がたくさんあります。やさしくても、素敵な曲が並びます。ちょっとつまらないけど、大事な基礎要素が詰まった教則本もしますが、楽しい綺麗な曲も同時に進めていきます。
★4.5年生になるとペダルに足が届く子も出てきます。指の長さも1オクターブも届くようになるかな?この辺から初級の最終段階。譜読みも時間がかかるし大変ですが、そこを乗り越えると、ぐーんと弾ける曲が広がります。中級レベルに入るための結構大変な時期かもしれません。が、焦らず丁寧にゆっくり積み重ねていきましょう。
〈中級〉
ブルグミュラー が終わるくらいには中級レベル。
中級レベルまでくると、学校の合唱の伴奏とかも挑戦できるレベル。
★さて、ここからは音楽方面への進学を考えてる子ども達、専門的にピアノを弾いて行きたい子ども達は、さらに踏み込んだテクニックをきっちりと学ぶ時期となります。私もツェルニー30番、40番、50番と練習曲をひたすらやりました。でも、本当にこの時期の練習は大事だと思いました。私は演奏家として舞台で演奏する機会がたくさんあります。膨大な曲を次から次へと演奏しますし、いつも違う会場で、緊張もするし、響かないピアノだったり、初めて合わせるお相手だったり、と毎回行った現場現場で色々な状況のなか演奏するわけです。ですが、どんな時もこの頃の基礎的な練習(中学〜高校生のころのツェルニーなどの練習)がしっかりとした土台となってることを実感しています。
ここの練習をすっ飛ばしてきたであろう人達は、上からたくさんの技巧を上書きしたとしても、いざという時に粗が浮かび上がってしまいますね。
★一方、中級レベルまで来て今後も楽しくピアノを弾いていきたい子達にとっても弾ける曲が増えてきます。クラシックもテクニカルなものでない曲だったら弾けますし、流行りの音楽もだいたいのものは弾けるでしょう。
中級レベルまでくると、弾ける曲が増える分楽しみも増えますね。
最近の音楽で特にリズムが込み入ったようなものでも、最近の子ども達は弾けちゃうのね!楽譜の見た目は難しいけど、聴かせるとすんなり出来たり。中高生のうちにこんなリズム感を体に入れておくって結構大事だとおもいました。大人になるとなかなかリズム感は体に入っていかない…。
とにかく、この時期には色々弾いて楽しんでほしいと思ってますが、その中にクラシックも数曲混ぜ込みながら、私のお教室では進めています。学校で習う音楽史の授業にからめた曲や、ど定番のクラシックピアノ曲など。今の流行りの曲は10年後には忘れ去られてしまうことがほとんどだけど、やっぱりクラシックは歴史があるから。その子が成長し大人になるまできっとその曲は有名曲だろうと思うので。そんな曲を数曲でも記憶に留めてもらえたら、大人になってもまた弾いて楽しめたり、聴いて楽しめたりするかな?と思いレッスンしております。
さて、皆さんはどこまでピアノを続けていきますか?
導入から中級程度の曲が弾けるようになるためには練習量によりますが6〜10年くらいかかることが多いです。私は中級レベルに到達するまで続けることを目標にレッスンをすることをお勧めしたいと思います。ここまでくるとある程度自力で色々弾けるようになるから。楽譜の読み方もリズムの読み方も大概のことはわかるようになっています。また、保育士さんになるためのピアノの試験などもパスできるレベルです。
中学生は忙しくて大変ですが、合唱の伴奏などピアノを続けてきた人しか味わえない経験はホントに貴重だと思います。超有名なピアノ曲が弾けるようになったり、流行りの好きな曲が弾けたり。忙しい中でも少しづつでも続けていくことができると、この頃の成長はものすごいので急成長していきますよ!
高校生までピアノを続けて来た子達は、クラシックの名曲をとても綺麗に弾きこなせるようになっています。学校も忙しい中での練習、とても大変そうですが、この時期に覚えたことは一生物です。発表会で弾いた曲なんかはしっかり練習してあるので、復習すればまた大人になっても弾くことができるでしょう。この頃まで頑張る子はとても少数ですが、高校生くらい大人になるとクラシックの良さを実感できるみたい。
すぐには弾けるようにならかいからこそ、価値があるピアノ。ちょっとづつを積み重ねて、自分を表現する楽しみをピアノを通して味わってほしいなと思ってます‼️