『瞳をとじて』ビクトル・エリセ監督31年ぶりの長編新作に心が震える。 | himawari's diary

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鑑賞日 2024年2月9日(金)
 
 
製作年 2023年
 
製作国 スペイン
 
言語 スペイン語 中国語、他 日本語字幕
 
尺 169分 
 
公開日 2024年2月9日(金)
 
原題 Cerrar los ojos
 
レイティング G
 
配給 ギャガ
 
 
スタッフ
 
監督・原案・脚本 ビクトル・エリセ 
 
 
主なキャスト
 
マノロ・ソロ:ミゲル・ガライ
 
ホセ・コロナド:フリオ・アレナス/ガルデル
 
アナ・トレント:アナ・アレナス
 
 
概要
 

かつての親友は、 なぜ姿を消したのか——。
未完のフィルムが呼び起こす、 記憶を巡るヒューマンミステリー

 

映画『別れのまなざし』の撮影中に主演俳優フリオ・アレナスが失踪した。当時、警察は近くの崖に靴が揃えられていたことから投身自殺だと断定するも、結局遺体は上がってこなかった。それから22年、元映画監督でありフリオの親友でもあったミゲルはかつての人気俳優失踪事件の謎を追うTV番組から証言者として出演依頼を受ける。取材協力するミゲルだったが次第にフリオと過ごした青春時代を、そして自らの半生を追想していく。そして番組終了後、一通の思わぬ情報が寄せられた。
「海辺の施設でフリオによく似た男を知っている」——

(引用元:公式サイト)

 
 
感想

好みが分かれる作品かもしれませんが、

個人的には169分の本編、

割と静かな展開も、長さを感じず、

もっと観ていたかったです。


31年もの長い間不在だった、

ビクトル・エリセ監督自身を

彷彿とさせるようでもある、

ちょっとサスペンス感のある本編と、

序盤とラストの劇中劇に引き込まれ、

胸が熱くなりました。 


『ミツバチのささやき』の

アナ・トレントが本作で再び

「アナ」として登場したことも

注目ポイントですが、

やはり今でも瞳が印象的。

「まなざし」にこだわる本作には

ピッタリのキャストです。

アナの登場シーンでは顔のアップが多く、

ビクトル・エリセ監督の

アナを見せたい欲が感じられ、

微笑ましかったです。


何気ないシーンにも

いろんなこだわりが感じられ、

タイトルとは反対に、

刮目したい作品でした。


ミニシアターの手作り感溢れる展示。




幕間に楽しめる読みごたえのある内容。