『シャタード 美しき罠』未体験ゾーンの映画たち2024 | himawari's diary

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鑑賞日 2024年2月8日(木)
 
 
製作年 2022年
 
製作国 アメリカ
 
言語 英語 日本語字幕 
 
尺 92分 
 
公開日 2024年2月2日(金)
 
原題 SHATTERED
 
配給 「シャタード 美しき罠」上映委員会
 
 
スタッフ
 
監督 ルイス・プリエト
 
脚本 デヴィッド・ローヘリー
 
 
主なキャスト
 
キャメロン・モナハン:クリス
 
リリー・クリュッグ:スカイ
 
ジョン・マルコビッチ:モーテルのオーナー
 
フランコ・グリロ:スカイの協力者
 
サッシャ・ルス:クリスの別居中の妻
 
 
概要
 

美しき犯罪者が若き億万長者(ビリオネア)を罠に嵌める。

 

美しく妖艶な女性スカイを自宅に誘うことに成功した億万長者(ビリオネア)のクリス。その後、思わぬアクシデントにより山奥の豪邸に一人車椅子生活を強いられるクリスだったが、それは身動きの出来ない状態を利用したスカイによる用意周到に準備された犯罪計画の幕開けだった。やがてクリスは拘束監禁され、スカイの目的が高価な美術品の強奪と知る。自分の身を案じて逃げ出そうとクリスは試みるがスカイの協力者により脱出を阻まれてしまう。

(引用元:公式サイト)
 
 
感想
 
クリスの幸せな日々が一転、
 
突然訪れる悪夢のような状況が
 
結構怖くてハラハラしました。
 
クリスが必死で脱出を試み、
 
やっと……、と思うとまた引きずり戻される、
 
というのを何度か繰り返すので
 
なかなか緊迫感がありました。 
 
 
舞台となる、
 
クリスの自宅は一見シンプルながらも
 
ミリオネアぶりが伺えます。
 
ワインおたくを自称しているとはいえ、
 
業者みたいなワインセラーが
 
備えてあったり、
 
数々の名画が飾られているのは圧巻。
 
スマートホームの機能が裏目に出て、
 
スカイに支配されてしまったのを
 
終盤でクリスがその機能を
 
活かすタイミングがくるのも見どころ。
 
 
クリスが、スカイの思惑に
 
ハマっていくのは安易すぎるほどですが、
 
スカイがあまりにも綺麗で、魅力的なので
 
仕方ないかなと。
 
 
スカイが本性を剥き出しにした
 
悪女ぶりは振り切っていて、見事。
 
容赦なくクリスを痛めつけます。
 
その他、自分の周辺の邪魔な人を
 
殺すこともいとわない残酷さ。
 
途中から登場するスカイの協力者の
 
正体にも驚き、ムカつきました。
 
 
クリスはいい人で、
 
「奪わなくても何でもあげたのに」と。
 
そんなクリスにスカイが、
 
さすがにちょっと心を動かされたのでは、
 
と思うシーンがあります。
 
その時は当然、
 
すでにクリスの心は離れているので、
 
普通に出会えたらよかったのにね、と
 
ちょっと切なさを感じさせた
 
演出はよかったです。
 
 
キャスト陣もとてもよかったです。
 
脇でジョン・マルコビッチが出演していて、
 
やはりクセのある役柄なので、
 
ストーリーのアクセントになっています。
 
できればもうちょっと派手に
 
活躍してほしかったです……。
 
 
スカイの目的は、
 
実は美術品の強奪だけでなく、
 
欲深さは底なし。
 
スカイがこうなってしまった原因と背景を
 
もう少し深掘りしてくれたら
 
更によかったですね。
 
ラストはある程度想像がついたし、
 
既視感ありですが、
 
そうなるしかないかなって感じなので納得。
 
 
鑑賞前に、なんとなく
 
『ミザリー』を思い出しました。
 

 

監禁の目的は本作とは違うものの、
 
女性が男性を家で監禁するということで……。
 
キャシー・ベイツ演じる、
 
アニーの狂気がMAXです。