『NOCEBO/ノセボ』2024年1月1日、2/4本目の鑑賞 | himawari's diary

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鑑賞日 2024年1月1日(月・祝)
 
 
製作年 2022年
 
製作国 アイルランド・イギリス・フィリピン・アメリカ
 
言語 英語・タガログ語 日本語字幕
 
尺 97分 
 
公開日 2023年12月29日(金)
 
原題 NOCEBO
 
レイティング G
 
配給 クロックワークス
 
 
スタッフ
 
監督 ロルカン・フィネガン
 
脚本 ギャレット・シェインリー
 
 
主なキャスト
 
エヴァ・グリーン:クリスティーン
 
マーク・ストロング:フェリックス
 
チャイ・フォナシエ:ダイアナ
 
ビリー・ガズドン:ボブス
 
 
概要
 

ファッションデザイナーとして名を馳せるクリスティーン(エヴァ・グリーン)は、夫のフェリックス(マーク・ストロング)と幼い娘のボブス(ビリー・ガズドン)とダブリン郊外で悠々自適に暮らしていた。ある日、仕事中にクリスティーンはダニに寄生された犬の幻影に襲われる。8ヶ月後、クリスティーンは筋肉の痙攣、記憶喪失や幻覚などを引き起こす原因不明の体調不良に悩まされていた。そんな彼女の前に、ダイアナと名乗るフィリピン人の乳母が現れる。彼女は雇った覚えのない乳母を最初は怪しむが、ダイアナは伝統的な民間療法を用いてクリスティーンの治療にあたり彼女の信頼を得ていく。やがてクリスティーンは民間療法にのめり込んでゆくが、それは一家を襲う想像を絶する悪夢の始まりだった――

(引用元:公式サイト)
 
 
感想
 
2024年1月1日、2本目の鑑賞作品です。
 
 
怖いというよりも、
 
不気味な感じ、でしょうか。
 
タイトルが『NOCEBO/ノセボ』なだけに、
 
ノセボ効果的なものをイメージさせられます。
 
実際はノセボ効果というよりは、ですが......。
 
 
クリスティーンの家にやってきたフィリピン人の
 
お手伝いさんのダイアナが「オンゴ」という魔女。
 
(オンゴはフィリピンに実在すると言われる)
 
オンゴを看取ってはいけないそうで、
 
オンゴのパワーが看取った者へと
 
移動するから、と言う風に描かれています。
 
まるでソマチッドみたいです。
 
ダイアナのある思いが彼女を
 
ダブリンのクリスティーンの元まで届けます。
 
クリスティーンはダイアナを受け入れ、
 
ある意味で洗脳されたような状態になります。
 
悪かった体調が一瞬良くなったかと思いきや、
 
ひどい幻覚を見たりして、衰弱していきます。
 
 
クリスティーンがどちらかというと
 
洗脳されやすいタイプだったのも
 
ダイアナにとってはうまく作用します。
 
クリスティーンが勝負のときには、
 
必ず赤いハイヒールを履いて、
 
「Lucky shoes lucky shoes, make me win, never lose」
 
と唱えて自分自身に
 
暗示をかけるのも印象的でした。
 
この靴、そしてオープニングと
 
エンドロールの文字の赤も印象的でした。
 
 
ダイアナの思いは復讐だというのは
 
説明されるし理解できるのですが、
 
ダイアナは他にも思うところがあったようで、
 
それもなんとなくわかります。
 
だからこそ、ラストの落としどころは
 
あんな形になったのかな、と。
 
 
レイティングがGなだけに、
 
映像的な怖さはそんなでもないです。
 
人の内面的な闇や恐怖を
 
感じさせるタイプのホラーでした。
 
クリスティーンを演じたエヴァ・グリーンの、
 
やつれていくいく雰囲気を出す演技は
 
とてもリアルでうまかったです。
 
 
前作『ビバリウム』も本作も
 
意味不明なところが多少ありますが、
 
個人的には、怖さは、
 
前作の方が上と感じました。