『エッフェル塔~創造者の愛~』 | himawari's diary

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鑑賞日 2023年3月9日(木)

 

 

製作年 2021年

 

製作国 フランス・ベルギー・・ドイツ

 

言語 フランス語 日本語字幕

 

尺 108分 

 

公開日 2023年3月3日(金)

 

原題 Eiffel

 

レイティング R15+

 

配給 キノフィルムズ

 

 

スタッフ

 

監督・脚本 マルタン・ブルブロン

 

原案 カロリーヌ・ボングラン

 

 

主なキャスト

 

ロマン・デュリス:ギュスターヴ・エッフェル

 

エマ・マッキー:アドリエンヌ・ブールジュ

 

ピエール・ドゥラドンシャン:アントワーヌ・ド・レスタック

 

アルマンド・ブーランジェ:クレール(ギュスターヴの娘) 

 

アレクサンドル・スタイガー:ギュスターヴの同僚

 

ブルーノ・ラファエリ:アドリエンヌの父

       

 

概要

 

〈エッフェル塔〉だけが見ていた、 運命に引き裂かれた恋の結末。

 

アメリカの自由の女神像の完成に協力したことで名声を獲得したギュスターヴ・エッフェルは、「パリ万国博覧会」のシンボルモニュメントの制作を政府から依頼される。だが、倒壊を恐れる住民や景観破壊を主張する芸術家たちが反対運動を巻き起こし、建造は中止になってしまう。栄光の頂点から絶望へと突き落とされたエッフェルの前に、かつて激しい恋の果てに彼の元を去ったアドリエンヌが現れる──。

(引用元:公式サイト)

 

 

感想


万博は1851年の


ロンドン万博から始まりましたが、


当時日本はまだ江戸時代ですから、


すごいことですね。


本作の舞台の1889年のパリ万博当時は


日本は明治時代になっていますが、


その時にエッフェル塔ができたと思うと


複雑な感覚に陥ります。



建設にあたり、


地盤の弱さをカバーするための


基礎、土台作りの合理的なアイデア・技術、


塔本体の雷や強風への対応策などは、


とても興味深かったです。



建設途中で抗議デモや


労働者のストライキが起きたり、


資金不足に悩まされたりなど、


困難は多かったようです。


「エッフェル塔に登れば


鉄塔(エッフェル塔)が見えないから


景観がいい」などの嫌味を言われたらしい、


という話を聞いたことがあります。


いろんな困難を乗り越えて、


今となってはフランスの観光名所で


誰もが知る建造物となったこと、


よかったですね。


建設途中のエッフェル塔と夕陽の


映像が美しかったのも印象的でした。



エッフェル塔の建設と


並行して描かれているのが、


タイトルにもあるように


ギュスターブとアドリエンヌの恋愛です。


結婚を目前に訪れた別れ、


20年後の再会、再燃する愛、


そして……


大プロジェクトとなったエッフェル塔の


建設に関わったことがどう影響するのか、


サスペンスのような雰囲気も。


事実が基になっているとはいえ、


2人の恋愛に関してはフィクションも


入っていると思いますがハラハラしました。



ところで、2人の恋愛シーンでは


回想が挟まれるのですが、


今と昔が分かりづらいシーンが


あったのが残念でした。


途中からは見慣れてきて、


ギュスターブの髭の濃さで


見分けるようにしました。(昔は薄い)



完成後に、


「エッフェル塔のフォルムはAに見える」


との字幕がありました。


アドリエンヌのAの意味ですね。


現実的にはそれだけを思って


デザインしたわけではないでしょうが、


作品としてはロマンチックでいいですね。



恋愛だけでなく家族愛の方もステキでした。


ギュスターブの娘がとってもいい子で、


表情も優しさに溢れている雰囲気で


かなり好印象でした。