5月と6月に跨る形で北海道に行ってきたので、その時の様子を。
稚内周辺ドライブ記の続きとなります。
南稚内駅から徒歩10分ぐらいのホテル奥田屋で素泊まり一泊し、4時台に起床します。
窓から外を見たら、もう昼間のように明るいです。
朝の4時台なのにね。
もっと東に位置する根室とか、日の長い6月だと何時から明るいんだか・・・。
6時ちょっと過ぎぐらいにチェックアウトし、歩いて南稚内駅に向かいます。
南稚内駅を6時40分に発車する、旭川行き特急サロベツ2号に乗車します。
これで旭川まで3時間40分ぐらい揺られます。
宗谷本線、名寄まで長すぎ問題。
南稚内駅を発車すると、市街地から離れて丘陵の上をゆっくり走ります。
前日に稚内に来た時と同様に、利尻島の利尻富士が見えました。
ただ、前日よりはモヤってる感じ。
次に来る時は、利尻島や礼文島にも行きたいですね。
10時19分に終着・旭川駅に到着します。
名寄までの約180kmが95km/hまでしか出さないから、とにかく永く感じました。
名寄以南は120km/hでガンガン飛ばして特急らしい走りをするのですが。
旭川駅では、同じホームで札幌行き特急ライラック18号と接続します。
私は乗り換えずに、旭川駅で下車しました。
旭川駅に隣接するイオンモールのフードコートで飯りました。
わかめうどん(ネギ抜き)とカレーしか勝たん。
旭川で飯った後は、快速なよろ1号に乗って来た道を折り返します。
H100形の1両単行運転です。
旭川駅から1時間10分ちょっと揺られて、終着の名寄駅に到着。
今回の旅行では2回目となる名寄駅です。
名寄駅のLEDの発車表示。
急行とかいう、いかにもな列車が表示されてます。
国内のJR線で定期運転する急行列車は、8年前に急行はまなす号が廃止されて消滅しています。
なので、こいつは臨時列車です。
列車種別と列車愛称を交互に表示していますが、
快速の方が「なよろ6号」と、文字だけ表示してるのに対し、
急行の方は「花たびそうや」の文字とイラストをLEDで表示しています。
名寄駅のLED職人すげぇや!
前の日にはなかったホワイトボードには、「ようこそゴーヨンの沼へ」と書かれた展示のような何かがありました。
ゴーヨンは、キハ54形気動車の事です。
宗谷本線の名寄以北の普通列車で走っていますが、車両によって内装が違ってたり、
細かい違いをほぼ全部ホワイトボードに書き記しているようです。
コレガワカラナイ
列車待ちの間に見かけたポスター。
サイクリングルートを示しているようですが、ほぼ国道40号を走るルートのようです。
距離が350kmとのことで、これ流石に1日は自転車じゃ無理でしょうから2日以上かけて走っていくんでしょうね?
さて、ここからが本題です。
名寄からまた来た道を引き返す形で旭川まで、急行花たびそうや号に乗車します!
13時33分頃に、急行花たびそうや号が名寄駅に到着します。
前から
- 4号車のキハ40「宗谷線急行気動車風車両」
- 3号車・2号車のキハ54「旧急行礼文用転換クロスシート車」
- 1号車のキハ40「道北 流氷の恵み車両」
の4両編成で組成されていました。
H100形の快速なよろ6号と並ぶ、急行花たびそうや号。
今ではレアものとなっている、特別ではない特別な急行。
急行花たびそうや号は、例年だと5月頃の土日に運転される宗谷本線の臨時急行列車です。
年によって車両や運行形態が違ってたりしますが、
2024年の運転では土曜日に旭川発稚内行き、日曜日に稚内発旭川行きが運転されています。
間のキハ54の2両を、キハ40で挟み込んだような編成です。
グッズ等の販売は、2号車か3号車のどちらかでやっていました。
というわけで、名寄駅から急行花たびそうや号に乗車します。
指定を取れたのが、名寄から旭川の区間だけだったので、
稚内でレンタカー借りる必要が出てきたり、旭川と名寄を単振動往復することになってしまっています。
名寄駅を発車後、車窓左手にかつて使われていた排雪列車のキマロキ編成が見えてきます。
旧名寄本線上の線路に保存されていて、この日は汽笛を鳴らしていました。
こいつ汽笛鳴らせたんだ・・・。
名寄駅で販売していた、なよろバーガーを食べます。
ランチボックスみたいなやつで、
箱の中に、バーガーとフライドポテトとサラダが入っています。
なよろバーガー。
パンズには「はくちょう米」というもち米を使っていて、アスパラガスを使っているご当地バーガーです。
美味しかったです。
士別駅に運転停車したのち、隣の剣淵駅に停車。
剣淵町は絵本の町で、絵本トラックが展示されていました。
剣淵駅はホームが砂利で、かつ2両分の長さしかないため、
4両編成の急行花たびそうや号は、後ろ2両となる1号車と2号車はドアを閉め切ってホームからはみ出て停車していました。
ホームの端っこには、ルピナスが咲いていました。
続いて、隣の和寒駅に停車。
これといっておもてなしがあったでもなく、撮影タイムみたいな感じだったような。
駅前にセイコーマートがあるので、そこで食料調達するのもよかったかもしれません。
さらにお隣の塩狩駅に停車。
塩狩峠に位置する駅で、天塩国と石狩国の国境に位置しているのが駅名の由来となっています。
駅近くには塩狩峠記念館なる、作家の故・三浦綾子氏の旧宅を部分移築した記念館があります。
塩狩駅は線路が離れていて編成を撮影しやすいためか、ここで撮影している人が多かったですね。
4月か5月頃には、塩狩峠の千本桜が見ごろなんだとか。
この時は6月頭だったので、桜は既に散った後でした。
塩狩駅では、後続の快速なよろ号の退避と、対向列車の行き違いを行うため、結構長い時間停車しました。
急行・・・と言っても、花たびそうや号の場合は「急いで行かない」の略なので、
後続の快速列車にも追い越されます。
とはいえ、後続の特急サロベツ4号からは逃げ切ってるんですよね・・・。
塩狩駅を発車して塩狩峠を越え、蘭留駅を通過すると後は旭川まで平野部を走ります。
車掌から乗車証明書の配布が行われました。
稚内行きと旭川行きでは、違ったデザインなんだそうです。
アメちゃんの配布もありました。
たぶん、ハチミツあめ。
私が乗車した、1号車のキハ40「道北 流氷の恵み車両」のボックスシート。
バックレスト部分の一部が木材になっていて、雰囲気こそ出るけど硬くなっています。
幸い、腰と座面の部分はそのままなので、どこぞのJR九州の木製座席よりは座り心地はよかったです。
ただし、稚内から旭川までの6時間以上の乗車はちょっと・・・ってなりますが。
終着の旭川駅に到着。
割とすぐに、旭川の車両基地へと回送されていきました。
網走行き特急大雪3号となる、キハ283系。
元々は札幌と釧路を結ぶ特急おおぞら号に使われていた車両ですが、
石北本線に残っていたキハ183系の置き換えのために、車齢の比較的若いやつが転用されてきています。
グリーン車はなく(転用の際に全部解体された)、普通車だけのモノクラス編成となっています。
その特急大雪号も、利用実績が芳しくないようで、
ワンマン運転ができる普通列車用の車両に置き換えた上で、種別も快速に格下げするかも・・・みたいな噂があります。
札幌行きの特急ライラック36号に乗車し、札幌へ向かいます。
こいつは稚内からの特急サロベツ4号の接続を受けてから発車します。
札幌駅に到着後は、快速エアポートに乗り換えて
恵庭駅に到着しました。
恵庭駅前にある、えにわステーションホテルに投宿します。
客室は普通のビジネスホテルのシングルルームという感じです。
千歳駅周辺のホテルが軒並み値上がっていたので、比較的安かった恵庭に宿を取っています。
千歳線が生きているなら、空港までさほど離れていないので、恵庭に取るのも悪くはないと思います。
そう、千歳線が生きてるならね。
続きます。