5月と6月に跨る形で北海道に行ってきたので、その時の様子を。
最北端の街、稚内へ の続きとなります。
稚内駅に到着後は、駅の近くにあるニッポンレンタカーの営業所でレンタカーを借りました。
レンタカーの車種、軽自動車とか普通車とか色々あるみたいですが、
この時は何故か軽自動車よりもコンパクトカーの方が安かったので、今回はコンパクトカーを借りることにしました。
借りた車は所謂Sクラスというやつで、排気量1500cc以下のコンパクトカーです。
主な車は
- ホンダ・フィット
- トヨタ・ヤリス
- マツダ・MAZDA2
- スズキ・スイフト
とか、この辺りです。
車種を指定してなかったんで、どの車なのか当日現地に行かないとわからなかったのですが、
旅のお供となった車は、日産・ノートE-POWERとかいうやつでした。
レンタカー営業所のおねーさん曰く、「(走行距離4千kmちょっとの)新車」とのことで。
あれ、日産・ノートってこんな顔だったっけ・・・????
車を運転すること自体が数年ぶり(少なくとも3年以上?)、
しかもコンパクトカーに至っては下手すりゃ10年以上運転していないので、
運転席周りが私の知らない装備がいくつかありました。
シフトノブが私の知らん形だったり、
エンジン始動が鍵じゃなくてスイッチになってたり、
サイドブレーキもスイッチになってたり。。。
基本的な使い方を聞いて、後は運転しながら理解するスタンスで、稚内駅前の営業所を出発しました。
慣れないとちと扱いずらいが、装備さえわかれば後はなんとかなります。
ノートE-POWERですが、大出力のモーターで駆動して、一緒に搭載されたガソリンエンジンが発電用になってます。
なので実質電車電気自動車みたいなもんです。
Dレンジに入れるとクリープ現象でゆっくり前進するのは、そこいらのAT車と同じです。
モーター駆動で、レジプロエンジン車に比べてちょっとレスポンスが良いかな?みたいな感じはありましたが、
操作してる感じは似たり寄ったりではあります。
加速はさすがに普段乗ってるPCXには劣りますが、運転する分には不満は感じませんでした。
アクセルを抜いたら回生ブレーキがかかってバッテリーに発電する仕組みになっていますが、
こいつがアクセル抜いただけでかなりの制動がかかります。
ここがそこいらのAT車とは違う感覚というか、アクセルを抜くと凄い勢いで減速します。
ブレーキペダルを踏まないで回生ブレーキをかけてる時も、テールランプが点くようです。
なので、運転中は停止時以外にブレーキ踏まなくてもなんとかなる感じでした。
ブレーキ使うの、赤信号や一時停止の時とか、駐車場ぐらい。
稚内駅を出発して、まずは国道40号を南下しました。
途中の豊富北IC(日本最北のインターチェンジ)から豊富バイパス・豊幌バイパス(自動車専用道路・無料区間)を通って幌延ICで再度下道へ。
55kmぐらい離れた幌延駅まで運転しました。
途中、自動車専用道路を走ったのもあって、1時間もかからず着きました。
宗谷本線の幌延駅。
駅の近くに無料の駐車場があるので、そこに車を止めました。
沿岸バスの幌延駅のバス停。
上に描かれたキャラがかわいい。
幌延駅、列車本数が少なすぎるので、今回レンタカーで訪問するという邪道プレイをかましました。
稚内行きの急行花たびそうや号の指定が取れていれば、レンタカーを使わずに訪問できたのですが・・・。
窓口で幌延駅の北の大地の入場券を購入します。
その後は、豊幌バイパスを北上して、豊富駅へ。
カーナビは国道40号の下道を通るルートを指示してきやがりましたが、それを無視して豊幌バイパスを走りました。
時間に余裕があれば、トナカイ観光牧場とか豊富温泉の方も行きたかったのですが、時間が押してたので今回は訪問が叶わず。
幌延駅から15分ぐらいで豊富駅に着きました。15kmちょっとなので、こんなもんですか。
なんか普通に運転してたら、「俺が特急宗谷だ!」みたいな所要時間になってしまった。どんだけ遅いんだ宗谷本線・・・。
ここも駅前のスペースに駐車できるので、車を止めました。
豊富駅の駅舎内。
ストーブやベンチがありますが、駅員もいなければ窓口も券売機もない無人駅となっています。
駅舎内に入居している飲食店は営業しているので、一応全くの無人というわけではない模様。
豊富駅の隣には、豊富町観光情報センターがあります。
豊富駅の北の大地の入場券は、こっちで売っています。
で、ガンダムのマンホールを見つけました。
石油みたいな温泉でホカホカ入水できるという豊富温泉と、ガンダムの横顔が描かれているのですが・・・、
なんでガンダムなんだろ・・・???
この記事を書く際に気になって調べたのですが、
どうも稚内市、豊富町、天塩町にそれぞれガンダムとドム(ジェットストリームアタックとかしてくるモビルスーツ)の描かれたマンホールが2種類ずつ、
計6種類のマンホールが設置されているんだそうです。
今回は天塩町には行ってないのですが、
豊富町だと 湯の杜ぽっけ にドムのマンホールがあるんだそうです。
・・・なんでザクじゃなくてドムなんだ???
ザクとは違うのだよ、ザクとは!
豊富町観光情報センターで、豊富駅の北の大地の入場券を購入しました。
これで宗谷本線の全駅分の北の大地の入場券が揃いました。や↑ったぜ!
豊富駅を後にして、国道40号の下道を北上して、次は宗谷岬を目指します。
無料の自動車専用道路の豊幌バイパス・豊富バイパスが平行しているためか、豊富北ICまでは交通量が少なく、快適に走れました。
遥か後方に道警のパトカーが見えるぐらいには道がずっと真っ直ぐでした。
豊富北IC以北は・・・「100km/hで流れてるんじゃねーの?」ってぐらいに流れが速かった。
ゆずり車線走ってたら、ぱっと見で200km/hぐらい出てそうな車も見かけたし。
北海道の下道は実質高速道路、これ本当だったんだなーって思いました。
除雪スペースの関係で道幅が広いので、後続の速いクルルァは先に行かせながら運転してました。
国道40号の途中に開源パーキングシェルターがあったので、地図を確認するついでに入ってみました。
このパーキングシェルターは、冬季における吹雪からドライバーを護るために設置されたものです。
シェルター内には駐車スペースの他、水洗トイレや自販機もありました。
少なくとも、九州ではお目にかかれないので、入ってみたというわけです。
稚内の市街地まで北上した後は、国道238号に曲がって、宗谷湾の海岸に沿って宗谷岬を目指して走行しました。
豊富駅から1時間ちょっと運転して、宗谷岬に到着。
距離にして65kmぐらい。
他の車がいない隅っこに車を止めます。
いやはや、自分の運転で宗谷岬を訪問することになろうとは・・・。
宗谷岬の日本最北端の碑。
みんな大好き、日本最北端の記念撮影スポット。
一般人が来れる日本最北端がここになります。
ここより北に位置する弁天島という無人島や、択捉島のカモイワッカ岬もありますが、いずれも一般人は来れない場所になってます。
宗谷岬周辺の地図が刻まれた石碑。
宗谷海峡の北に樺太があります。
間宮林蔵の銅像。
樺太とユーラシア大陸の間にある間宮海峡の名称の由来となった人です。
日本最北端の信号機。
押しボタン式になっていて、レンズは電球で照らす旧来の方式のままでした。
日本最北端の自動販売機。
自己主張が激しいな(笑)
商品ラインナップは普通でした。要は九州のと大して変わらん無個性ラインナップ。
日本最北端の売店。
日本最北端の訪問証明書もここで売ってます。
丘陵があるので、登ってみました。
風が強いです。
丘陵部分は宗谷岬公園となっています。
平和の碑。
太平洋戦争中に宗谷岬沖で沈められたアメリカ海軍潜水艦「ワフー号」と、ワフー号に沈められた日本商船5隻の犠牲者を慰霊するために日米合同で建立されました。
宗谷岬公園には他に、1983年に発生した大韓航空機撃墜事件の犠牲者を慰霊する祈りの塔があります。
丘陵から見た宗谷岬。
樺太の島影がうっすらと見えました。
せっかくレンタカーで宗谷岬に来たので、
行っておきたい場所がありました。
日本最北の○○で自動車絡みと言ったら・・・
そうですね。
日本最北のガソリンスタンドですね!!
というわけで、レンタカーを運転して、日本最北のガソリンスタンドこと
appllostation 宗谷岬SS 安田石油店でレンタカーに給油しました。
日本最北端の給油所で給油をすると、
日本最北端給油証明書と、貝殻の記念品を貰えました。
ナンバープレートが「れ」(「わ」ナンバーが枯渇したので「れ」が割り当てられるレンタカーもある)だったので、
観光客のレンタカーと判断されたか、何も言わなくても証明書と記念品を貰えました。
もっとも、宗谷岬から稚内駅の営業所まで31kmぐらいあるので、稚内駅近くのスタンドで再度給油する必要があるわけで・・・。
国道238号を稚内市街地方面に走っていたら、遠くに利尻富士が見えました。
広い路肩に車を止めて、手早くスマホで撮影しました。
稚内駅近くのスタンドで再度給油し、無事に営業所にレンタカーを返却しました。
走行距離としては160km程度で、私が普段PCXで走ってる距離に比べて短い距離となっています。
ガソリン代はというと、2回給油して1,100円ちょっとで済んでいます。
燃費にしても、ホテルで計算したところ、ノートE-POWERで約25km/Lぐらいになりました。
コンパクトにしてはいい方の燃費でしょうが、カタログ燃費にまでは至ってない感じですかね?
数年ぶりの車の運転となりましたが、基本に忠実に運転すれば何とかなるという感想でした。
元々私は長距離運転は好きですし、たまに車を運転する分にはいいかなと、そう思ったものです。
稚内駅で、さんふらわあ端ッコスタンプラリーの宗谷岬スタンプを回収。
宗谷岬と銘打ってるので、私は宗谷岬にスタンプがあるかと思ってました。
実際には稚内駅がスポットとなっていました。
到達がレンタカー以外だと鬼畜難易度になる佐多岬に比べてイージーモードです。
稚内駅からは、札幌行きの特急宗谷号に乗車。
キハ261のラベンダー編成が充当されていました。
お隣の南稚内駅で、特急宗谷号を下車します。
南稚内駅で、ラベンダー編成の特急宗谷号を見送りました。
日本最北の「南」の付く駅、南稚内駅。
改札口の上には、終着「稚内駅」は隣の駅です!という看板がありました。
南稚内駅から10分ぐらい歩いた所にある、ホテル奥田屋に投宿しました。
1オタク2ベッド!
これ、アップグレードされたとかではなく、ツインルームしかないホテルだからかと。
天然温泉もあって、ドーミーインよりもずっと安かったので、ここのホテルに素泊まりにしました。
サウナもあって、整うこともできました。
ホテルに荷物を置いてから、歩いて夕食を食べに行きました。
日本最北端のマクドナルドにある、ベンチに座ったドナルド。
通称「最北ピエロ」。
冬は雪に埋もれたり、ブルーシートに覆われて封印されたりするんだそうです。
稚内に来てまで食べる飯がマクドナルド。
日本最北のマクドナルドだろうと、メニューは他の店舗と同じです。
一人旅はこういうのを気にしなくても文句言われないから楽。
ちなみに、稚内とは別の店舗のマクドナルドは、約170km離れた名寄にあります。
国道40号の青看板。
旭川、名寄、豊富までの距離が書かれていますが、地名の所にロシア語が表記されています。
距離がおかしい? 北の大地だとこんなのチャメシ・インシデントですよ?
ホテルへの帰り道の途中にセイコーマートがあって、期間限定の豊富牛乳プリンにメロンソースを添えてがあったので、
買ってからホテルで食べました。
メロンソースがかかっただけで、めっちゃメロンの味がしました。
ホテルの温泉でホカホカ入水し、サウナで整った後は、
翌朝がこれまた早いので、さっさと就寝しました。
続きます。