3月後半に4連休を錬成して、東京の銀座で行われていた青ブタ展に行ってきた時の様子とかを。
りつりん2乗船記の続きとなります。
高松駅から快速マリンライナー66号に乗車し、岡山駅に到着しています。
岡山駅からは、今晩の動く宿に乗車します。
というわけで、岡山駅を22時34分に発車する、
寝台特急サンライズ瀬戸&サンライズ出雲に乗車です。
サンライズ瀬戸&出雲は、普通に切符を買って乗車できる寝台特急としては最後の存在となった列車です。
「ななつ星in九州」、「トワイライトエクスプレス瑞風」、「トランスイート四季島」の所謂クルーズトレインは、普通に切符を買えないツアー専用の寝台列車なので、ここでは除外しています。
サンライズ瀬戸は、東京~高松間の運転です。
東京発に限っては、琴平駅まで延長運転される日もあります。
サンライズ出雲は、東京~出雲市間の運転です。
これら二つの列車は、東京~岡山間は併結して運転されます。
上りも下りも、先頭に「サンライズ瀬戸」、後ろに「サンライズ出雲」が来るようになっています。
そのため、岡山駅では上りでは連結作業、下りでは「サンライズ出雲」乗車または岡山駅で下車する場合のみ開放作業を見ることができます。
先に高松からの、寝台特急サンライズ瀬戸が岡山駅に入線してきます。
使われている車両は、285系という夜行専用の特急型寝台電車です。
7両編成で、うち5両が2階建て車両となっています。
車内は主に個室寝台で構成されていますが、ノビノビ座席という寝台料金不要で利用できる(お財布に優しい)雑魚寝区画もあります。
JR西日本の区間では130km/h運転を行うため、日本最速の動く宿とも言えます。
岡山駅ではサンライズ出雲との連結作業を行うため、編成後方の貫通扉を開けています。
連結作業を見物する人は多く、この辺りだけ人だかりができています。
暫くして、出雲市からの寝台特急サンライズ出雲が岡山駅に入線してきます。
徐行で進み、先に停車しているサンライズ瀬戸と連結を行います。
サンライズ出雲は、連結作業終了後に扉が開きます。
なので、倉敷以西から乗車したサンライズ出雲の乗客は、岡山駅での連結作業が見れません。
というわけで、今日の宿の寝台特急サンライズ出雲に乗車します。
本当はサンライズ瀬戸の方が取れていれば、高松から乗れてたのですが・・・。
販売開始日の時点で、サンライズ出雲しか空いてなかったんですよね。
e5489からも寝台券が予約・購入できるようになったので、数年ぶりに寝台券を取ってみたら競争率が上がった感はありました。
余談ですが、サンライズ瀬戸はビジネス客が、サンライズ出雲は観光客が多い・・・らしいです。
サンライズ出雲は言わずもがな、出雲大社に行き来する人が使ってるそうで。
下り出雲市行きだと、出雲大社参拝に丁度いい時間帯に到着するのも大きそうです。
この日のサンライズ出雲には、3000番台が使われていました。
JR東海が所有している編成で、中身はJR西日本所有の0番台と全く同じです。所有している会社の違いだけです。
車内に入ります。
今回の乗車では、B寝台個室「シングル」を利用しました。
ベッドが部屋の大半を占めていますが、靴を脱ぐスペースは確保されています。
毛布と枕と浴衣があります。
「シングル」はサンライズ瀬戸&出雲の中では大部分を占める、スタンダードタイプな1人用の個室寝台です。
階上室・階下室・平屋室の3種類がありますが、どれでも立ち上がれるぐらいの天井高さは確保されています。
私が利用したのは、5号車の平屋室です。
平屋室は二階建て構造にできない台車直上の区画に設定されていて、揺れを拾う代わりに天井高さに余裕があるという特徴があります。
なお、5号車は平屋構造の電動車となっていて、しかも台車直上に位置するこの部屋では、床下からモーターの音がよく聞こえてきます。
個室内には、スマホの充電などに使えるコンセントが1口設置されています。
許容が2Aまでなので、ドライヤーやヘアアイロンには対応してないです。
テーブルの上には、使い捨てのプラスチックなコップがあります。
各車両のデッキにある洗面台で、歯磨きをする際に使えそうです。
枕元には、室内照明やアラームのコントロールパネルが設置してあります。
就寝する際に、照明のスイッチを押して部屋を暗くすることができます。
私はセットした覚えのないアラームで、翌朝起こされています。
シングル個室の場合、ベッドの横に荷物を置けるスペースがあります。
階上室・平屋室では写真ぐらいのスペースがありますが、階下室だと車体断面が絞り込むような形状になっている関係で若干スペースが狭くなります。
その上には、上着を掛けるハンガーが一つかかっています。
ボストンバックと3Wayバッグがちょうど置けるぐらいのスペースです。
デカいスーツケースだと寝台に跨る形なら置けそう?
少なくとも、120サイズのだといけたかと。
個室内のドア横の壁には、縦長の鏡が設置されています。
立てるスペースの横にあるので、身支度を整える際にどうぞ。
枕元の壁には、編成図が貼られています。
各号車のデッキにはトイレと洗面台が設置されていて、3号車と10号車にはシャワールームがあります。
シャワールームは、専用の自販機でシャワーカードを購入してから利用できますが、列車に積載できる水タンクの量に限度があるため、乗客全員分は用意されていません。
利用時間にしても、1枚のシャワーカードで6分だったと記憶しています。
そのため、早い者勝ちとなるのですが、上り東京行きだと岡山駅の時点では既に売り切れてることが多々あります。
私はシャワーカードが確保できない可能性を考慮して、予め乗車前に高松で温泉に入ってたわけです。
4号車と11号車にもシャワールームがありますが、こちらはA寝台個室「シングルデラックス」の乗客専用となっています。
個室は鍵が掛かります。
内側からだと普通に施錠のノブを捻って鍵を掛けるだけです。
外から部屋の鍵を掛ける場合は、ドアを閉めてレバーを赤い丸の位置までやった後に、4桁の暗証番号を自分で設定してドア横のテンキーに入力して最後に#を押すと施錠されます。
解錠する場合は、施錠した時に設定した4桁の暗証番号をテンキーに入力すると解錠されます。
例:1→2→3→4→#の順で入力で施錠。再度1→2→3→4と入力で解錠。
岡山駅を発車して暫くすると、車掌が車内改札に来ます(部屋のドアをノックしてくる)。
その後は、翌朝の横浜駅到着前まで車内放送を行わない旨の放送があった後、ひたすら夜の山陽本線を東に進んでいきます。
夜間走行中はこれと言ってやることもないので、歯を磨いて洗顔を済ませ、姫路駅を発車した辺りで就寝しました。
なお、姫路駅では九州から新大阪へ向かう最終の新幹線みずほ614号(博多駅21時09分発、姫路駅23時07分着)から、寝台特急サンライズ瀬戸&出雲に乗り換えることができます。
翌朝、セットした覚えのないアラームで起こされました。
窓から外を見たら、静岡県の東海道本線の静岡駅に停車しているところでした。
定刻通りだと静岡駅に4時38分頃なので、起床するには早すぎる時間。
なので二度寝しました。
二度寝から目を覚ましたら、列車は丹那トンネルや熱海駅を通り過ぎて静岡県を抜けていて、神奈川県の真鶴駅付近を走行中でした。
会社のエリアも熱海駅を境にJR東海からJR東日本に変わっています。
相模湾から昇る日の出を、車窓から眺めることができました。
横浜駅に停車した後は、終点の東京駅まで無停車で走ります。
途中、京浜急行の電車と並走したりしました。
定刻通りの7時8分に、終点の東京駅に到着しました。
朝一番の新幹線よりも先に東京駅に到着するので、その点利便性が高いです。
逆向きの高松(琴平)・出雲市行きの場合だと、朝に岡山駅で山陽新幹線に乗り換えることで、博多駅には8時半前に到着することができます。
岡山駅から乗車した、寝台特急サンライズ出雲。
暫くすると回送列車として、品川方面へと引き上げていきます。
そんなわけで、何年かぶりの寝台特急サンライズ出雲の乗車となりました。
夜行バスと違って、閉鎖的な圧迫感もなければ、ベッドに横になって寝て移動できるので、それなりの快適性と高い利便性を兼ね備えた列車だと再認識しました。
競争率が上がって予約が取りにくくなった感はありますが、乗る機会があればまた使いたいものです。
この後は、銀座の松屋で行われている青ブタ展に向かう・・・と言いたい所ですが、東京に朝早く着きすぎててまだ開場前なので、変な動きをして時間を潰すことにしました。
というわけで、続きます。