2歳娘を刺したセレブ妻、2年間カーテン閉めっぱなしの2世帯住宅「ギャーギャーわめく声」嫁姑バトルの果て
8/22(火) 5:32配信
週刊女性PRIME

 さいたま市見沼区の住宅街に緊張が走ったのはお盆休み前半の昼過ぎ。路上にパトカーが4台止まり、覆面パトカーも駆けつけた。周辺住民らは決定的瞬間を目撃した。

「あの家の玄関からロングヘアの母親が出てきて、自分から両手首をそろえて前に差し出し、手錠と腰縄で連行されていきました。終始無言でおとなしく、抵抗するそぶりはありませんでした」(近所の住民)

 自宅で2歳の長女を刃物で刺し殺害しようとしたとして埼玉県警大宮東署は8月12日、母親の会社員・林絢奈容疑者(31)を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。

容疑者の夫が浴室で血を流す2歳娘を発見
 在宅していた夫(38)が泣き声を聞きつけ、2階浴室をのぞくと娘は血を流しており、

「妻が子どもを包丁で刺した」と110番通報した。

「絢奈容疑者は夫、長女、義母と4人暮らし。取り調べに“夫や義理の母親、自分の親との関係に悩んでいた”と供述しており、県警は犯行に至る経緯を調べている。長女は胸のあたりなどを複数箇所刺されていたが、病院搬送時は意識があり、命に別条はなかった」(全国紙社会部記者)

 一部報道によると、これまで虐待通報や警察への相談はなかったという。供述が真実ならば、子育ての悩みに起因する犯行というより、家族関係で疎外感などを抱き、思い詰めて矛先が娘に向いたのか。

 一家が引っ越してきたのは約2年前。5000万円を超えるローンを組んで築20年ほどの2世帯住宅を土地ごと購入し、家族4人で近所に挨拶して回った。

「引っ越してきますので、どうぞよろしくお願いします」

 若い夫婦と夫の母親、生後間もない長女は母親の腕に抱かれていた。タオルを配るなど折り目正しい姿に、近隣住民はよさそうな家族だと安堵したという。

「引っ越してきた当初、お嫁さん(絢奈容疑者)は抱っこひもで子どもを抱いて、毎朝8時半ごろ仕事に出かけ、帰りも抱っこで夕方5時ごろ帰宅していました。いつもあくせくしていたのでワーキングママはたいへんだなと思いました。外見はごく普通のママで、向こうから“おはようございます!”と挨拶してくれたこともありました」(近所の女性)

 広い庭のある2階建ての自宅は、1階に義理の母親、2階に容疑者と夫と娘が住んでいたとみられる。玄関やインターホンも別々だ。

「旦那さんは礼儀正しい好青年です。地域のゴミ集積場をきれいに保つためにゴミ拾いなどをしていたら率先して手伝ってくれました。指示に従ってテキパキと動いてくれ、地域美化に協力してくれるいい後継者ができたと喜んでいたんです」(近所の男性)

 一方、義理の母親はおばあちゃんと呼ぶにはあまりに若く、服装もおしゃれだった。足腰や体調が悪い様子もなく「自立した元気な中年女性」(近隣住民)にしか見えなかったという。

 前出の女性住民は、嫁と姑のツーショットを目撃したことがある。

「庭でお嫁さんがお子さんに歩く練習をさせ、お姑さんがそばで見守っていたんです。お嫁さんとお姑さんの関係も悪くなさそうで、安心したんですが……」(同・女性)

引っ越してきたときからシャッターは下りていて…
 別の近隣住民は容疑者一家の変わったライフスタイルが気になっていた。

「引っ越してきたときからずっと、あの家のほとんどの窓はシャッターが下りていたり、カーテンが閉じられたままでした。日光が差し込まないだろうから、昼間でも照明をつけないと室内は暗かったはずです。それと洗濯物を外に干すところも見たことがありません。家人は外に出ようとしないんです」(近隣住民)

 容疑者が出勤する姿をだんだん見かけなくなった約4か月前のこと。

「自宅からギャーギャーわめく女性の声が外まで聞こえてきたんです。声の感じが若かったからお嫁さんだと思います。激しい口調で誰かに怒っている様子でした。平日の日中だったので、旦那さんは留守だろうし、お姑さんと口ゲンカしているのかなと思いました。もともとお嫁さんとお姑さんが一緒に出かけたりするのは見たことがありませんでしたから」

 と近所の女性。

 口論に男性の声が交じることはなかった。別の日にも同様の絶叫を聞いたという。約2か月前には、こんなことも。

「久しぶりに子どもを抱いたお嫁さんを外で見かけたので、お子さんのご機嫌をうかがおうと“あら~”って顔をのぞき込もうとしたんです。ところが、お嫁さんはコミュニケーションを拒むように肩を入れてお子さんを隠してしまって。なんだか引っ越してきた当初とは別人みたいでした」(同・女性)

 絢奈容疑者は横浜市出身。伝統ある進学校として知られるミッション系の私立女子中・高を経て立教大学に入学。ファストフード店でアルバイトしながら、カナダのトロント大学に留学したり、大学の交響楽団でヴィオラを弾いた。

海外旅行が趣味の“セレブ女子大生”
 小学生のころから海外旅行で知見を広め、英語が得意だった。渡航先はマレーシア、シンガポール、米国、韓国、中国など。SNSの投稿画像は笑顔が目立ち、時に変顔で記念写真に収まるなど、おおらかなセレブ女子大生といったところ。卒業後も大学OBらとつくるオーケストラで活動するほどクラシック音楽が好きだった。

 社会人になって興味は一変。モータースポーツにハマったり、一眼レフカメラを購入して福島競馬場でレースを撮影するなどスピード競技への関心が高まったようだ。’18年に自身のSNSに次のような投稿もしていた。

《鈴鹿サーキットで観戦して以来、すっかりF1好きになってしまいました♪ハミルトン本当にかっこいい。時速300キロメートルを超える1000分の1秒の世界での、少しずつの努力の積み重ねの結果なんだと思う。レース以外に関しても、チームやチームメイトに対する気配りを感じる》

 家族の気配りは感じなかったのか。

「嫁・姑の関係構築は難しい。夫は板ばさみになり、嫁の立場からすると味方してほしいと思うこともあるだろう。でも、ここは大都会じゃないんだから、近所に相談したりグチる話し相手がいればよかったのかも。おばちゃんでよかったら喜んで話を聞いてあげたのに、仕事と子育てに追われてそんなことを考える余裕もなかったのかな」

 と地元の女性。

 逮捕されて子育てや家族関係の悩みから解放されたいま、少しは冷静さを取り戻したはず。いったい、どこで何を間違えたのか─。
発達障がいの小6が英検2級合格 周囲の支えで実力伸ばす 家では「寝言まで英語」/兵庫・丹波市
8/22(火) 8:18配信
丹波新聞

 発達障がい「アスペルガー症候群」のある兵庫県丹波市立進修小学校6年の秋山拓翔さん(同市春日町棚原)が、高校卒業レベルとされる実用英語技能検定(英検)2級に合格した。週1回通う英会話教室「ECCジュニア・BS野上野教室」(同町野上野)の講師、平野千晴さんによると、「教室を18年間やっているが、小学生の高学年で2級に受かった子は一人もいない」という。家族や平野さんら周囲のサポートもあり、めきめきと実力を伸ばしている。拓翔さんは吉報に、「イェイ」と喜んだ。

 リーディング、ライティング、リスニングによる1次試験(1950点満点)は合格基準とされる1520点を超える1567点。得意のリスニングは650点中587点だった。面接形式のスピーキングによる2次試験(650点満点)は523点で、基準の460点をクリアした。

 3歳の頃、乳児検診でアスペルガー症候群と判明。社会的コミュニケーションの障がいや、興味、活動に対する偏りがあるとされる。

 アルファベットや数字に興味を示していたことから、父の邦幸さん(55)が「生きていく上で、何か一つでも特技を持たせてやりたい」と、4歳の頃から同教室に通わせた。

 当初、他の子どもと受けているときは注意が散漫になって授業が成り立たず、平野さんの発案で時間をずらし、マンツーマンで授業を行うようになった。

 気分の浮き沈みが激しいため、平野さんは、「嫌」と言うときには無理に授業をせず、カードゲームに切り替えた。時間を計る際、タイマーの大きな音でパニックにならないように砂時計を使用するなどし、柔軟に向き合った。

 「日常で何かやりたくないことがあれば『嫌』と言うが、ECCに行くのだけは『嫌』と言ったことがない」と邦幸さん。平野さんは「ゲームで負けたときなどにパニックになることが少なくなり、余裕が生まれてきた。間違いや負けから学べるということが分かってきているのでは」と推察する。

 自宅では「寝言まで英語」(邦幸さん)。ゲームをしたり、大好きな天気をチェックしたりする際に使うタブレットの言語は英語に設定するなど、英語漬けの生活を送る。京都へ修学旅行に行った際には、外国人観光客に話しかけ、一緒に記念撮影をするほど仲良くなった。

 実力を見込んだ平野さんが英検2級の受験を提案。縁あって、会場の福知山公立大学(京都府福知山市)で、1人で試験を受けられることになった。受験を前に、過去問を解き、タイマーの音にも慣れるようにして対策を練って合格をたぐり寄せた。

 秋山さんは「将来の夢はまだ決まっていない。たくさんあるけれど選びきれない。アメリカには行ってみたい。自由の女神を見たい」とはにかんだ。

 邦幸さんは「今の状態を望んで生まれてきたわけではない。もし変えられるのなら、勉強ができなくても良い。ただ、友だちとコミュニケーションを取れる『普通』にしてやりたい」と明かしつつ、「今までできなかったことができるようになってきている。他の人にはできないようなことが、一つでも、二つでもできるようになっていってほしい」と息子の成長を願っている。

丹波新聞社
がんと闘病中のアンディ・テイラー「新たな治療で寿命が5年延びた」
8/14(月) 23:02配信
BARKS

昨秋、デュラン・デュランがロックの殿堂入りした式典でステージ4の前立腺がんと闘っていることを明かしたギタリストのアンディ・テイラーは、新たに取り入れた治療法が効き、寿命が5年延びたという。

アンディはがんを公表した後、The Cancer Awareness Trustの創設者であるサー・クリス・エヴァンス教授から、核医学治療で用いられているルテチウム-177を薦められたそうだ。先週、英国公共放送BBCの朝番組『Breakfast』にゲスト出演した彼は、6週間前に1回目の投与を終えたと明かし、「(薬は)正常な細胞はそのままで、骨のステージ4のがんを消滅させる。その効力により僕の命は5年延びた」と報告した。

エヴァンス教授は、この治療を続けることでアンディの寿命はさらに延びるだろうと楽観視していると、BBCに話している。

アンディは昨年11月、米ロサンゼルスで開催されたロックの殿堂の式典に出席することができず、フロントマンのサイモン・ル・ボンが読み上げた書簡を通じ、病について公表した。当時は「(式典の)数日前、立ち上がることもプレイすることもできなかった」ほど弱っていたという。デュラン・デュランの元バンド・メイトたちにがんについて知らせたのも、式典の数日前だった。

Ako Suzuki

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↓はお母さん方や教え子たちからの反応。

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前立腺がんの新たな治療でデュラン・デュランさんは回復傾向にあるのですね。寿命が5年伸びたとはすごいことだと思います。がんの治療もどんどん進化してきているのですね。病気に負けずに長生きして欲しいです。

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核医学治療で用いられているルテチウム-177により、デュラン・デュランさんのがんは回復傾向にあるのですね。5年も寿命が延びるとは凄いことです。がん治療はつらいこともあるのだと思いますが、新たな治療法により改善していきますように。

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前立腺がんから骨転移もしてしまうのは恐ろしいですが、前立腺がんと闘病中のアンディ・テイラーさんは新たな治療で寿命が5年延びたのですね。正常な細胞はそのままで、骨のステージ4のがんを消滅させたとはすごいです。

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デュラン・デュランのアンディー・テイラーさんはステージ4の前立腺がんを公表されていたのですね。新たに取り入れた治療法が効き寿命が5年伸びたとは素晴らしいです。。治療を続ければさらに延びると言われているのですね。医学は日々進歩していますね。

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核医学治療が功を奏せば寿命が5年延びるのですね。患者さんにとってもご家族にとっても本当に有難く尊い時間が持てると思います。その治療法で沢山の方が恩恵にあずかれると良いですね。

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核医学治療という名はものものしいですね。
新たな治療法として安全性が確立されて、希望を取り戻すことができる人が増える近い未来があるのなら良いことだと思います。アンディ・テイラーがそれを証明してくれることを願います。

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核医学治療というのですね。正常な細胞はそのままで、骨のステージ4のがんを消滅させることが出来、寿命は5年延びるとは凄いです。医療は日々進歩しているのですね。

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アンディ・テイラーさんはステージ4の前立腺ガンと闘っているのですね。新たに取り入れた治療法が効き、寿命が5年延びたとは素晴らしいです。同じ病を患っている患者さんの希望にもなりますし、長生きしていただきたいと思います。

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ギタリストのアンディ・テイラーは、寿命が5年延びたのですね。核医学治療とは優れた治療法ですね。まだ一般的な治療にはなっていないのだと思うので誰もが受けられるような治療法になるといいです。

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「ADHD」公表の武田双雲 “丁寧”に生活すると「日常が突然楽しくなる」
8/14(月) 17:45配信
ニッポン放送

ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」(8月13日放送)に、書道家の武田双雲が出演。ADHDについて語った。

淵澤由樹(アシスタント):武田さんはADHD(注意欠陥・多動性障害)を公表されています。

自見はなこ:奥様が気付かれたのですか?

武田:そうなのです。新婚旅行でフランスのモンサンミッシェルに行ったとき、私が何度も行方不明になるので気付いたようです。私からするとみんなが消えるのですが、妻からすると私が消えている。妻には「一緒にやっていけない」と泣かれてしまいました。私はすぐに感動するタイプなのですが、感動しているうちに行方不明になってしまうのです。友達も親も、何度も私を見失っています。

自見:その後、インターネットで「アインシュタインがADHDだった?」という記事を読み、調べていくようになったそうですね。

武田:アインシュタインは私が尊敬する学者なのですが、調べていくうちにADHD診断テストで満点をとり、「これって俺のこと?」とびっくりしました。それをブログに書いたらヤフーニュースになって、取材が殺到してしまいました。

自見:ADHDだとわかったとき、安心されたそうですね。

武田:自分のことがわかっていれば、先回りして周りに伝えることができます。作品をつくる際も「ADHDスタイルでいい」と思っています。それまで私は、「アーティストは時間をかけて苦しみながらつくらなければいけないのかな?」と思っていたけれど、いまは衝動的につくります。たくさん製作したなかから、すごい作品が生まれます。

自見:最近は「丁寧」を心がけて生活されているそうですね。

武田:キャラクター的には「雑」ではないですか。ADHDは窓を開けっぱなし、コーヒーは飲みっぱなしなのです。それが「丁寧」にハマったときに、どれだけ丁寧に歯磨きができるか、どれだけ丁寧にドライヤーを味わえるか。靴下を世界一丁寧に履くなど、全てを丁寧にやることでエンターテインメントになるのです。日常が突然、楽しくなります。
増加する大人の発達障害 自治体によるサポートも受けられる「障害者手帳」取得のメリット
8/14(月) 7:15配信
マネーポストWEB

 社会と折り合いがつけられるよう、必死でがんばってきた。それでもやっぱり自分は周りの人と同じようにできない。そう実感する毎日がつらくて苦しい──。そんな大人が増えているという。しかしその生きづらさは、努力不足のせいでも、性格が悪いせいでもなく、脳の特性、つまり「発達障害」のせいかもしれない。

「“私は発達障害かもしれない”。そう気づいたのは25才のとき。Web制作会社で働いていた頃です。たまたま見ていたテレビ番組で、『物忘れが激しい、行間が読めない、片づけられない……そういう人たちは発達障害の疑いがある』と取り上げられていたんです。その特徴のほとんどが私に当てはまり、“これだ”と思いました」

 と話してくれたのは、イラストレーターの雨谷梼里さんだ。すぐに発達障害について調べたという。

「私は小さい頃から、人の目線で物事を考えられなくて、学校の先生からは “感謝の気持ちがない”“傲慢だ”などと言われてきました。それで自分は性格が悪いのだと思っていました。大人になり、憧れだったデザイン関連の仕事に就いても、自分ではできているつもりが、結果的に周りに迷惑をかけてしまう。

 努力しているつもりでもできていない。だから、“自分には能力がない、ダメ人間なんだ”と思って生きてきたんです」(雨谷さん)

発達障害とは脳の機能に問題がある状態
 雨谷さんの問題は、発達障害の典型的な特徴だと、精神科医の井上智介さんは言う。

「発達障害とは、脳の機能的な問題のせいで、日常生活や学業、就業上に弊害がみられる状態で、ADHD(注意欠如・多動性障害)、ASD(自閉スペクトラム症)、LD(学習障害)などを総称します。

 ADHDの主な特徴は、落ち着きがなく、集中力が続きにくいことにあります。そのため、忘れ物をしやすかったり、遅刻が多かったり、マルチタスクが苦手だったりします。衝動買いや、一方的にしゃべり続けるなどの傾向もあります。

 一方、ASDは人とかかわることが苦手で、場の空気を読んだり、相手の気持ちや暗黙のルールを理解することが難しく、言われたことをそのまま受け取ってしまいます。こだわりが強くて自分のやり方に固執したり、生活に支障をきたすほど感覚が過敏といった面もあります。

 LDは、聞く、話す、読む、書く、計算するなどの能力の習得、活用が難しいという特徴があります」(井上さん)

 いずれの場合も、知能の発達には遅れがないため、そうとは気づかないまま大人になるケースが多いのだという。

早めの受診が本人も周囲も救うことになる
 井上さんは産業医として会社員の面談を行っているが、現場の実感としてここ数年、発達障害はもちろん、診断はつかないが発達障害の傾向がある“グレーゾーン”の大人が急激に増えているという。

「患者数が増えた理由としては、発達障害が広く知られるようになった影響もあると思います。本人が気づくケースはもちろん、周囲からのすすめで受診する人もいます」(井上さん)

 雨谷さんは25才で受診したが、井上さんによれば、40代以降に受診し、それと気づく人もいるという。とはいえ、なるべく早く精神科や心療内科を受診した方が、適切な対応ができる。

「発達障害の人の言動は、学校や会社において、チームワークを乱すきっかけになることも。そのためにいじめに遭ったり、孤立して引きこもりになってしまうケースが多いんです。さらに、人から責められて傷つき、適応障害やうつといったほかの病気を発症し、最悪、死を選んでしまうこともあります。だからこそ、早めの対応が重要なんです」(井上さん)

 雨谷さんも小学校でいじめに遭った経験がある。

「私の場合、もしかして……と思ってすぐに病院を調べました。ただ、発達障害を診てくれる病院が少なくて、どこも予約でいっぱい。受診まで2~3か月待ちがザラでした。それでもいいから自分の生きづらさの原因が知りたいと、待つ覚悟をして予約を入れました」(雨谷さん)

 そしてADHDと判明した。

「発達障害だとわかって肩の荷が下りました。電話をしながらメモを取れなかったり、きちんと仕事を処理できなかったのは努力不足ではなかったし、人とのコミュニケーションが苦手なのは性格が悪いせいではないんだとわかり、安心しました」(雨谷さん)

 雨谷さんにとって診断はメリットしかなかった。症状がつらい場合は投薬治療が受けられ、会社も対応を考慮してくれるようになった。さらに、障害者手帳を交付されるなど、行政からの支援も受けられることになった。

 障害者手帳の申請は自治体の障害者福祉窓口で行う。このときに、厚生労働大臣が「精神保健指定医」として指定した医師の診断書と申請書が必要になる。また、自治体や年金事務所で手続きをすると、障害年金(3級で月額約5万円~、2級で月額約10万円~、1級で月額約12万円~)の受給が可能になることもある。

発達障害の診断でさまざまなサポートも
 発達障害の人にとって、障害者手帳の取得はメリットになると、社会保険労務士の井戸美枝さんは言う。

「発達障害の場合は、『精神障害者福祉手帳』が取得できます。障害の種類や程度に応じ、各種福祉サービスが受けられるんです」(井戸さん)

 自治体によるが、公共交通機関の割引、就労支援などのサポートが受けられるため、障害者手帳を得ることで、発達障害の人が生きやすくなると井戸さんは言う。雨谷さんも就労支援を活用したという。

「前の職場とは、在宅での業務委託契約を結び、昼はパート、夜は在宅で仕事をしてきました。現在はデザイン系の会社でフルタイム勤務をしています」(雨谷さん)

 それまでは、周囲に迷惑をかけないことばかりを考えていたが、自分の正体がわかったことで、やりたいことや適したやり方がわかり、生きやすくなったと雨谷さんは言う。

「診断前の幸福度は3でしたが、いまは8くらいです」と、笑顔で答えてくれた。

※女性セブン2023年8月17・24日号