酸素供給装置保守点検と災害時の酸素供給について | お天道さまと向日葵畑のミミズくん♪

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家族の日々の暮らし・医療について記しています。

先週、長男の酸素供給装置、ボンベ、パルスオキシメーターの定期的な保守点検がありました。
特に問題はなく、点検が終わった後で、担当者と能登半島地震について話しました。


自宅や避難所で酸素が必要な方は、停電が続く中で、手持ちのボンベの数にも限界があるし、どうやって命をつないでいるのか?と訊いてみました。


酸素を供給している帝人ヘルスケア(株)では、在宅酸素の登録者を把握しており、災害時は被災地へ向けて、日本中の帝人からボンベを届けているそうです。


実際に、東日本大震災、熊本地震の時は、各県から酸素ボンベを被災地へ運び入れて、被災地の登録者の90%にボンベが届けられたそうです。
残り10%は連絡がとれなかったことを話していました。


今回の能登半島地震では、高知県から石川県へ向けて、すでにボンベを運んでいるそうで、ニュースで報道されない医療ケアが必要な方々への具体的な動きが少しわかり、漠然とした恐怖感が少しだけ安らぎました。


以前、高知県で集中豪雨があり、土砂崩れの被害で集落が孤立した際は、集落の3名の酸素供給登録者へ向けて、帝人の担当者がボンベを直接届けたそうです。
道は、土砂や浸水で、車が通れなかったため、担当者は自衛隊と共にボートに乗り、ボンベを運んだそうです。
息が苦しい状態というのは生命の危機に直結しており、3名の方々が見棄てられずに救われたことを知り、安堵しました。


息が苦しいのも、透析が出来ないのも、緊急手術がすぐに必要な方も、大出血や、目や耳や歯の痛み、怪我、出産、感染、痙攣重積や精神の疾患など思いついただけでも、医療が届かない中での痛み、苦しみ、不安、恐怖を想像しますと、怖くてたまらなくなります。


弱者は真っ先に切り棄てられるであろう世の中で、それでも必死で助けてくれようとする人間がいることで、生きることを諦めずに、わずかな希望へ繋げられることを心に留めておきたいとおもいました。


∕酸素供給装置保守点検と災害時の酸素供給について