インドネシアで使われている不動産情報サイト一覧 2014 | Global blog 〜世界の社窓から〜

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アドウェイズの海外社員ブログです。

1位:Rumah.com(210)
2位:rumah123(252)
3位:Urbanindo(288)
4位:Rumahku.com(1017)
5位:Lamudi(1675)
6位:infokost.net(1756)
7位:PropertyKita.com(2886)
8位:sewakost.com(3418)
9位:RumahdanProperti.com(5178)
10位:Rumah2(13276)
11位:infokost.com(14007)
12位:KolomRumah.com(14353)
13位:CitraindahcIleungsi(48716)
14位:BangunRumahOnline(56877)



右端の数字はインドネシア国内のアレクサランクです。
飛び抜けてランクが高い上位3社について解説します。



 

図1



Rumah.com運営の親会社は、シンガポールを拠点とし、Steve MelhuishとJani Rautiainenによって2006年に設立されたPropertyGuru Pte Ltd。シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、オーストラリア、香港、インド、マカオの8カ国で不動産情報サイトを展開し、積極的にネット広告に出稿している。インドネシアではrumah123と1位の座を争っており、2014年5月現在、約20万件の不動産情報が掲載され、月間60万人のユーザーがサイトに訪れる。2012年6月にドイツ不動産情報サイト最大手のImmobilienScout24社から4800万米ドルの出資を受ける。


 

図2



Rumah123は、マレーシア拠点でオーストラリア証券取引所に上場するiProperty Group Limitedが運営する不動産情報サイト。親会社のCatcha GroupのCEOも務めるPatrick Groveが2007年に同社設立。2010年にCEOとして参画したShaun Di Gregorioの手腕で、7カ国に進出するなど急成長を果たし、300人以上の社員を抱えるまでになる。インドネシアをカバーするRumah123は、2011年にサイト買収によって取得され、2014年5月現在、約16万件の不動産情報が掲載されている。


 

図3



2011年11月、インドネシアのバンドゥンでスタートした不動産情報サイト。創業者はシリコンバレーの投資会社Hercules Technology Growth Capital (HTGC)で経験を積んだ後、地元でUターン起業したArip Tirta。2012年5月にイーストベンチャーズ、2013年6月にIMJ FENOXとグリーベンチャーズから投資を受けている。上位2社と違い、ソーシャルメディアの力を上手く活用し、最近アクセス数を伸ばし続けている。2014年現在、約20万の不動産情報が掲載されている。




上位3社とも検索まわりのプロモーションに力を入れており、「家 売買」や「不動産」などのワードでGoogle検索を行うと、リスティング広告の入札やSEO対策がしっかりとされている状況です。さらに「Rumah.com」と「Rumah123」は、多くの社員を雇い、広告主には格安の掲載価格で提供するなど、しばらくは赤字を出して攻める体制をとっており、ここ数年はトップ2をひっくり返す企業が出てきていない状況です。

「Urbanindo」がこのまま伸び続けてアクセス数でトップになり、マネタイズを成功させるのか。それともこの状況が続くのか。はたまた他のサービスが現れるのか。今後も注目していきたいと思います。