インドネシアで使われている旅行サイト一覧 2014 | Global blog 〜世界の社窓から〜

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アジア、東南アジアに積極展開するインターネットカンパニー
アドウェイズの海外社員ブログです。

1位:agoda(109)
2位:Tiket.com(169)
3位:traveloka(278)
4位:wego(656)
5位:Pegipegi.com(659)
6位:Nusatrip.com(680)
7位:tripadvisor indonesia(1004)
8位:Tiket2 Indonesia(1281)
9位:TICKTAB(1617)
10位:burufly(1645)
11位:skyscanner(1667)
12位:Expedia.co.id(3090)
13位:bookpanorama.com(3167)
14位:Goindonesia.com(3237)
15位:kitook(4179)
16位:ezyTRAVEL(4233)
17位:valadoo(4267)
18位:tiketdomestik.com(8511)
19位:happyholiday(8617)
20位:LateRooms.com(8671)
21位:GONLA(8725)
22位:AIRpaz(10124)
23位:hotelscombined(17021)
24位:GRAHA TOUR(20197)
25位:flamingo(34839)
26位:Travlogue(94967)
計測不可:Booking.com
計測不可:Hotel.com
計測不可:Hotelopina
計測不可:venere.com


カッコ内の数字はインドネシア国内のアレクサランクです。
計測不可は圏外という意味無く、インドネシアでの順位抽出ができなかったためです。


下記にいくつかピックアップします。



図1

1990年後半にニューヨーク出身のMichael Kennyによって作られたPlanetHoliday.comが始まり。早い段階からホテル予約サイトとして発展させ、2007年にナスダックに上場しているPriceline.comにより買収される。インドネシアでも積極的にオンライン広告を行い、ホテル予約サイトでアジアナンバーワンの認知度を誇っている。2014年4月現在、世界全体で39万のホテル、インドネシアでは6500のホテルが予約可能である。



図2

2011年にインドネシア人のNatali ArdiantoとWenas Agusetiawanらが中心となってつくられたオンライン予約サイト。航空チケット、ホテル、電車、音楽チケット、レンタカーの予約などが揃っている。Agodaのような積極的な広告投資はせず、銀行とのパートナーシップ戦略、トリップアドバイザーとの連携、ポイントプログラムなど独自の手法でトランザクションを伸ばしている。創業以来、急成長してきており、ジャカルタ・グローブによると、2013年5月に黒字化し、現在は1日2,000~3,000件の決済処理をこなしているとのこと。1日の平均売上が20億ルピア(約1,690万円)にもなる。



図3

創業メンバーの3人はインドネシアの超エリート集団。FerryとDerianto、そしてAlbertは皆アメリカの一流大学で留学し、マイクロソフトなどの有名企業での勤務経験を持つ。設立は2012年で、オンライン航空チケット予約を主軸に利用者を伸ばし、400,000以上のフライト、200都市以上から希望の航空券を検索することができる。East Venturesやロケットインターネットの創業者サンヴァー兄弟が彼らの将来に期待して投資を行っている。



図4

wegoはシンガポールを拠点とし、Craig HewettとRoss Veitchによって2005年に設立。世界中のオンライン旅行サイトと提携しており、最安値の航空チケットやホテルを検索することができる。ソーシャルメディア戦略に長けており、フォトコンテストなどでユーザーの人気を集め、facebookページのファン数は143万人と旅行サイトの中で飛び抜けて高い。ソーシャルメディア戦略賞も受賞している。



図5

インドネシアでデジタルサイネージ事業を行うPT. Alternative Media Group(AMG)傘下のPT. Go Online Destinations社に、リクルートが技術提供を行い、2012年5月にサービスイン。さらにリクルートグループは投資子会社を使い、インターネット関連事業を行うPT. ALTAVINDOと共に出資行う。CEOはAMGの代表を務めるDavy Makimianが設立時から兼務している。




図6

電話通信に始まり、不動産、エネルギーなど複合事業を手掛けるPT Gema Lintas Benua傘下のサービスとして2013年3月のHans Ebenhahnによりサービスローンチ。サイト内では航空チケットやホテルの最安値を探し、予約できるようになっている。トップ5の中では一番若いサイトであるが、世界で10万ホテル、460の航空会社と提携し、さらに77の銀行と提携するなど様々な決済手段を用意して、急速にトップを追い上げている。



 

図7

2012年4月に設立されたインドネシアを拠点とするスタートアップ。他のほとんどの旅行系サイトは価格を全面に押し出しているが、Buruflyは観光スポットの画像がメイン。ユーザーは旅行体験をシェアして交流させるソーシャルトラベルプラットフォームを目指している。ホテルや航空チケットの予約は、観光スポットの画像やそのレビューをきっかけに行われる。Digital News Asiaによると、現在60万人を超えるユーザーがサイトを訪れるとのこと。Ardent Capital、Walden International 、Batavia Incubatorから資金を調達している。




ピックアップしたサイトを3つのタイプに分けてみましょう。

①直接提携型旅行サイト
いわゆるOTA(オンライン・トラベル・エージェンシー)です。ホテルや航空会社と直接提携して、ホテル・チケットの予約を提供します。価格と見つけやすさが勝負の鍵で、予約販売数で各サイトの割引率が変わってきます。Agoda, Tiket.com, traveloka, Nusatrip.com, Pegipegi.comがこれに当てはまります。

②アグリゲーター型旅行サイト
直接提携型旅行サイトと提携をして、複数の旅行サイトの中から価格やルート、プラン内容などを比較検索できるようにしたサイトです。we goがこちらに入ります。私がよく利用するskyscannerもこのタイプです。

③メディア型旅行サイト
ホテルや航空会社と直接提携していないという意味ではアグリゲーター型にも入るのですが、ユーザーへのアプローチの仕方が価格比較ではなく、写真やレビューなどのコンテンツ、さらにユーザー同士のつながりでホテル予約やチケット購入に誘導していくモデルです。元祖は2000年に設立されたTripAdvisorです。TripAdvisorはホテルのレビューサイトとして成長し、Expediaへの誘導をCPCで行っていました。Buruflyもこのタイプで、最近流行りのピンタレストのようなインターフェースで画像を中心とし、ユーザーを交流させながらホテル予約やチケット購入に結びつけます。



サイト運営側としては、より直接提携を行った方が収益は高くなると思いますが、その分リスクがあります。直接営業を行うための部隊を用意しなければなりません。かと言ってアグリゲーター型やメディア型もリスクが無い訳ではありません。システムさえ作れば直接提携型より早くビジネスを立ち上げることも可能ですし、メディアコンテンツのアイデア次第でスタートアップに一発逆転される可能性もあります。

インドネシアでは、年々国内海外旅行への関心が高まっており、ここ1,2年で一気に旅行サイトのプレイヤーが増えています。今月3日付けのインベストール・デイリーによると、インドネシアのオンライン取引におけるクレジットカード利用は、前年比15~20%増加しているとのことで、オンライン取引の活性化もこの流れを後押ししそうです。