お灸は誰にすえるもの? ―祈願と呪術の民俗― | 妙蓮寺・白楽|ヒロ鍼灸マッサージ院 からだの不調に静かに向き合う鍼灸

妙蓮寺・白楽|ヒロ鍼灸マッサージ院 からだの不調に静かに向き合う鍼灸

横浜・妙蓮寺、白楽にある鍼灸マッサージ院です。
自律神経の乱れ、不定愁訴をはじめ、はっきりした原因の分からない不調や慢性的なつらさにも対応しています。
刺鍼と温灸を中心に、その日の状態を見ながら施術を行っています。

 

今回の四国研修で受けてきた
独特なお灸をご紹介します。

砂灸は、徳島の勝野家に伝わる独特のお灸の民間療法。

木箱に川砂を敷き、その上につけた足跡の決められた場所に灸を据える、比較的シンプルな方法です。

 



その由来にはいくつかの伝承があり

特に四国に根付く弘法大師信仰との結びつきが強いとされています。
弘法大師から砂灸の方法を授かったという説のほか

修験者など医学的な知識を持った人物から伝えられた可能性も考えられています。

 



その後、勝野家では江戸時代中期ごろから秋分の日に砂灸が行われるようになり

最盛期には多くの人が訪れたと伝えられています。


つまりこれは単なる治療法というより、
「灸の民間療法+弘法大師信仰+地域に伝わる伝承」
が一体になって残ってきた風習と言えるでしょう。

 


「人ならぬものに灸をすえる」

昔、お灸は人の身体にすえるだけのものではありませんでした。


病気平癒を願って仏像や御神木に灸をすえたり

足跡に灸をすえたり。
一方では、嫌いな相手を模した藁人形に灸をすえる「

灸罰」のような風習もあったそうです。


たとえば愛媛県今治市では、観音像の背中のくぼみに艾を置き、病気平癒を願う習俗がありました。
願いがかなった後、お礼として灸をすえることもあったといいます。


また、狸が教えたと伝えられる灸の話や

御神木に灸をすえることで難病・奇病の平癒を願う伝承も各地に残っています。
現代では「熱刺激による治療」として説明される灸。


しかし昔の人にとっては、身体だけでなく、願い、祈り

ときには怒りまで託すものでもあったのでしょう。


灸の歴史をたどっていくと、医学だけでは説明できない日本人の暮らしや信仰が見えてきます。
 

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ヒロ鍼灸マッサージ院
横浜市港北区(妙蓮寺・白楽)

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院長 國定 広丈  

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