▲ 【CONTENTS 1】イントロダクション、夫から見た「元気です」、「元気です」のその後
(ポラリスHP)
第40回です。
病院に再度、電話…?
(「元気です」第2話)
ネット検索で、下剤のことを調べるのが精一杯なひるなまの夫。(本当に当時、調べてた)
☆☆下剤について知りたい場合は、以下ご覧ください。飛ばしても勿論可。
※マグコロールとは…
(出典:日経メディカル)
●マグコロールP
味は飲みやすいが、腸内を洗浄する力がモビレップなど他の下剤より弱く、「追い下剤」が必要とのこと…夫調べ
※センナリド錠(現、センノシド錠)とは
(出典:日経メディカル)
調べた記憶はあるけども、
しかし情けないことに、当時の私の頭には、ほぼ入ってきませんでした。
マグコロールの説明書、副作用の項目には
腹痛 、 嘔気 、 腸管穿孔 、 腸閉塞
とあります。今見てもドキッとしますよね。
この辺りは当時も心配でして、
再度、A病院に電話しました。
今度は、ひるなま本人が、
当直医に、自分の症状を話します。
当直医の話(大体こんな感じ、ひるなまからの又聞き×数年経った今現在の私の記憶を紐解くと…)
「…その感じなら、
様子を見てもらって大丈夫と思いますが、
心配なら、こちらで診ます。」
「また、今以上に酷くなったら、救急車呼んでもいいので、病院に来てください。」
とのこと。
痛みは少し楽になったようです。
そして便も、トイレの度に出ている。
その辺りから、当直医さんが「様子見」と判断してくれたのでしょう。
どうして、なの?
それにしても。
私ひるなまの夫、かなり不安定でした。
どうしてこんなことに?
どうして?
どうにも、冷静ではいられません。
戸惑い、焦り、怒り…
これは、病気の痛みではない。
手術の痛みでもない。
ましてや検査でもない。
今日は、検査の前の日なんだよ。
検査すらまだなのに??
先週まで元気だったひるなまが、
なぜ今、こんなにも痛がっている?
2人が毎日笑ったりおしゃべりしたり喧嘩したりして過ごしていたリビングが、今や、野戦病院と化してしまったかのようです。
急遽引かれた布団、スリッパ、吐く時用のバケツ、病院に電話するため必要な診察券、タイムシート、さっき食べたご飯の器と箸…
床やテーブルが、モノで溢れ散らかっています。
先週まで考えもしなかったような未来を、今2人は生きている。
そんなことをありありと、感じてしまった。
そして孤独も。
こんな時こそ俺が何とかしなきゃ、と思うものの……
(「元気です」第2話より)
寝る気になど、この時はなれなかった。
とにかく、そばにいなくちゃ…
でも、
大切な人の痛み苦しみを癒せず、
ただ見ているだけしか、できなかった。
Twitterでも書いたけど、
これは他の何かには例えようもない、辛いことだと思う。
今近くで、患者さんに寄り添う家族、友人の方も、似たような思いの方が、多いんじゃないのかな…。
私ひるなまの夫の感情は、高まって…
横たわり、ぐったりするひるなまの枕元に座り込み、
言葉と共に、大きめの涙が2つ3つだけ、ボトトトッと、私の膝にこぼれ落ちました。
その時でしたー
ここで、ひるなまの言葉に、夫は雷に打たれる。
そして便意は続く。
明け方にさらに別の下剤を使う。(レシカルボン)
水様便(色のない水のような便)になれば、腸管はきれいに洗浄された状態であり、注腸の準備ができたことになる。
しかし、そうなる前にギブアップしなくていいのか? いやここまで来たらもうギブできない?
迷いながら、医師の言葉とひるなまの頑張りを信じるしかないひるなまの夫はここで…
今回はここまでです。
今日もお読みいただき、
ありがとうございました
お知らせ
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では、失礼します。
※医療従事者の皆さん、いつもありがとうございます。
ひるなまの夫