こんにちは。
『末期ガンでも元気です
38歳エロ漫画家、大腸ガンになる』
(ポラリスCOMICS、フレックスコミックス株式会社発行)
の著者、ひるなまの夫でございます。
▲ 【CONTENTS 1】イントロダクション、夫から見た「元気です」、「元気です」のその後
(ポラリスHP)
第28回です。
エロ漫画家、ひるなま。
「末期ガンでも元気です」から、しばらく経ち。
2022年8月下旬から2ヶ月の手術入院をする。
長期間の絶食、連日のリハビリを努力と根性で乗り越えて、退院できた。
ひるなまの親友Wさんからは、その入院と入れ違いに沢山の梨が届いた。ひるなまの夫は、Wさんの梨をなんとかひるなまに食べて欲しいと切望。
(株)ニチレイフーズのサイトを参考に、2ヶ月以上Wさんの梨を冷蔵保存し続けていた。
果たして退院後、ひるなまは梨を美味しく口にできた。冷蔵作戦は成功した。
そんな中、ひるなまは、かつて自身に依頼されていたブログ執筆を、夫に書いてみてはどうかと打診する。
ブログを書く理由
ブログと梨編の締めくくりに、
私が今、ブログを書く理由を、書きますね。
一言で言うと…
「末期ガンでも元気です」を補完できるような、
私から見た、経験した「ひるなまの闘病記」を皆さんにお届けしたいから、です。
↑今月中旬に重版分が店頭に並ぶ予定だそうです…!
もう少し掘り下げます。
身の周りのことが、少しづつ片付いていきました。まだまだやることは、残っていますが。
気持ちの方も、少しづつ。
でも、手続きとか身の回りのものが、減ったり消えたり変わったりすることは一目で分かる一方で、自分の気持ちって、分かるようで、わからないんですよね。
自分に起こる現象だけを捉えると、
すごく泣く日々も、減ったし、落ち込む日々も、減ったし。
時間は妙薬とは、よく言ったものです。
悲しみに慣れた?
よく聞くけども、ショックが大きすぎて感覚が麻痺してしまった?
でもね、妻に旅立たれてしまうことなんて初めてなもので。
毎日、自分が自分でないような気がするんです。
土手っ腹に、「穴が空いた」ような感じなんです。
喪失感でしょうか。
だから、慣れたとか、麻痺してるとか、そんなことまで正直分からないんですよ。
でも、分かりたいんです。
今の自分はどんな状態なのか、
それを抽象的な状態から、
客観視できる状態にするのは、
自分が日々をより良く生きるためには、とても大切だなと思っています。
セルフマネジメント(裏テーマ)
では、
自らを客観視することが何故、大切か。
例を挙げて述べます。
「アンガーマネジメント」(どうしようもない怒りな感情の制御を目指すこと)の視点から述べてみます。
(過去、仕事上で学んだものから紹介…)
一般に、自分に湧き起こる「怒り」という不安な感情は、大変なストレス状態であって。
この怒りを言語化あるいは数値化することにより、客観視しようとする試みは、
癇癪を起こす側において、自らの不安状態のコントロールにとても有用であることが言われています。
例)「むかつく」 → 「悲しい」「気持ち悪い」「寂しい」「孤独」「嫉妬する」「あの人の言葉に傷ついた」「思い通りにいかない」など
(だから、気持ちを表せる語彙を増やすことが、有効とされる)
例)「今の怒りの度合いは、10段階のうちどれくらい?」 → 「7、かな?」「今日は1だな」など
このことを繰り返すことで、なぜ怒っているかを適切な言葉で納得し、現状の怒りの度合いを、自分の中で少しづつ掴めてくる。
つまり、「怒り」という漠然とした不安な心境を客観視することを目指す。
漠然とした不安を乗り越えて、自分の心境を具体的に言葉や、数値の度合いで、客観的に理解することで、不安な心境を落ち着かせることができるよ、というものです。(ザックリ紹介でした〜)
今挙げた、アンガーマネジメントのように、自分の気持ちをなるべく具体的・客観的に理解するための、その物差しとして、ブログを書きたい気持ちがあります。
翻って、
今の私には、自分の気持ちはよく分かりません。
経験したことがないので経験則もありません。
だから、どんな状態なのかな…
とりあえずは、慣れようしてるのかな?
それとも見ないようにしてるのかな。
そんな風に、
仮説を立てて、生きていく日々です。
(あ、数値化をまだやってないな)
「仮説なんかどうでもいいじゃないか、生きていければ」
とも、思ってるんですけど。笑
確かに考えすぎは良くないです!
でも、今の自分のことが、どんな状態なのか、わからないって、考え出すと気持ち悪いもので。
どうしても、解消したいのです。
ちょっと長くなりましたけれど。
以前ブログやTwitterで書きましたが…
このブログを書こうと思ったきっかけは、
「ひるなまを愛してくれる読者さん、フォロワーさん、自らの病をおして応援してくださる皆さん」に恩返しをしたい、というものでした。
これは、
「書きたいことがあれば、キミが書いてみたら」というひるなまの打診があったればこそです。
「あるかも。あるな…!」
書きたいことは、私というフィルターから見た「闘病記」。
そのことが、自分の中で「恩返し」と繋がったような気がしました。
さらに、もう一つ。
心に溜まった自分の気持ちを発信することで、自らの気持ちを整理できるのでは。
そのことを通して、
自分の気持ちを少しでも理解してコントロールして、生活していけるのではないか。
という自分本位の裏テーマがありました。
セルフマネジメントの一環としてね。
これが、現状の、私がブログを書く理由です。
Wさんからのメッセージ
2023年2月。(先々月。)
私ひるなまの夫は、相談をするためWさんと電話で話します。
夫「これから、ひるなまの夫ブログを立ち上げようかと思うんだけど。」
夫「『末期ガンでも元気です』に載っていること以外にも、Wさんとのエピソードを取り上げてもいいかな?」
というものでした。
やはり許可は取らなくては。
今後も色々登場していただきたいので。
快く許可してくれました。
でね、
ずるいですが、私が「ブログを始める」ということについて、一言ほしいなという下心もありました。笑
「思ったことを、書きたいことを書くといいよ」
と言ってくれました。
W「あなたが書くことを読みたい人はきっと沢山いるよ」
W「患者さんだったり、患者の家族だったり、そんな立場の人が、いっぱい読者の中にはいると思う。その人たちの救いになるんじゃないかな」
W「一生懸命支えてさ、見守ってさ。それに綺麗事だけじゃなくて、いろいろなことがあったじゃない? 書いてもいいと思うよ?」
W「特に、『ひるなまの夫も、私と同じことを思っていたんだ。1人じゃないんだ』、みたいに思う患者の家族さんがたくさんいると思うんだよな。そういう人たちの救いになったり励ましになったり、できると思うよ」
と。
すごく背中を押してくれてね。
W「ブログを書くことで、あなたも救われるわ。まずはブログを頑張って書いて、」
W「とりあえず食う、寝る、風呂は必ずやること!」
ということで、あの日ひるなまがくれたもう一つの課題であるブログを、
色々な思いのもと、これからも書き続けていこうと思います。
お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
今回はここまでです。
お読みいただき、ありがとうございました
では、飲みに行くかな。
失礼します。
※医療従事者の皆さん、いつもありがとうございます。
ひるなまの夫