『教育の効果:フォードバック編』 | 原田信之(名古屋市立大学、元岐阜大学)

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『教育の効果:フィードバック編』、法律文化社、2023年6月

 

 「フィードバックは七変化する。」(本書i頁)

 これについては、ハッティ自身も、フィードバックは「学習におけるきわめて強力な調整要因である一方、その効果の変動性(ばらつき)も極めて大きい」(ハッティ2017、173頁)と認識していた。つまり、「フィードバックの約3分の1は否定的なものであり、同じフィードバックでも、ある状況では強力だが、別の状況ではそうならないのはなぜか」(本書i頁)として、かねてより投げかけられてきた疑問に対し、本書はその答えを示すだけでなく、フィードバックという教育方法のツボを解き明かしてくれている。

 ハッティの学習の可視化研究に基づくと、フィードバックの効果量は、境界点である0.4を大きく超えた0.75であり、学力への影響要因150のうちの上位10位に位置していた(ハッティ2017、330頁)。最近の公表データにおいても、ランキングこそ32位に低下したが、効果量は0.7を保っていることからずれば、引き続き効果の高い教育方法として認められていることがわかる。効果量0.75のデータは、1310件の一次研究(対象者数6万7931人)を含む25のメタ分析を系統的に再統合したメタ・メタ分析の結果である。しかしそれは、あくまで平均値としての効果量を示しているにすぎず、そのため再統合前の個別メタ分析研究に目を落とすと、フィードバックの効果には、高低のばらつきが散見されることがわかる。フィードバックの技法は、平均的に見ると、ゴールイメージとしての目標に到達させるのに有力な調整手段ではあるが、その効果には大きいものも小さいものもあり、時にはマイナスに作用するものもあることからすると、その効果量の分散原因の認識は、教育方法上の実効性を高めるためにも重要なことである。

(「監訳者あとがき」pp.247-248より)

 

 

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