こんばんは(*^▽^*)。訪れてくださる方々。いいねくださる方々。いつもありがとうございますm(_ _)m励みになります。
 
 
 
 
さて、わたしは月1回、AC(アダルトチルドレン)のトラウマ治療の為にカウンセリングメインの心療内科に通っています。
 
 
前回の治療のエピソードは、こちらに
 
 
 
二月にあった『催眠療法』三回目の内容を、頭の中で整理がついたのでお話ししようと思います。
 
 
今回も、カウンセラーの先生の誘導で過去へ意識を潜らせていきます。
 
《時計逆回転》か《階段を降りていく》どちらか好きな方を選んで良いとの事で、
 
《階段を降りていく》方を選びました。
 
 
螺旋状の階段を降りていくと、底には白い広間。ボゥッと全体的に光っている。
 
カ『その場所に、誰かがいます。誰ですか?』
 
前回会った4歳のわたしがニコッと笑って手を引いてくる。
 
カ『その子と一緒に広間にある扉を選んで開けてください』
 
アトラクションみたいだな~っと、思いながら小さな木の扉を身をかがめてくぐり抜けると、
 
 
大きなスクリーンに、5歳くらいのわたしの姿が映っていた。
 
祖母が二階の窓から外に向かって人形のお家などの大きなオモチャを投げ捨てている。
 
5歳のわたしが必死に止めようとしているのを振り払い、両手で持ったオモチャを容赦なくベランダの手すりの向こうへ放り出す。下のコンクリに落ちてガシャガシャ激しい音をたてるのを、わたしは聞いていた。
 
「何度言っても出しっぱなしにするんだから!片づけられないなら、捨てるって言ってるでしょうが!」
 
脅しじゃなくて、本当に棄てている。プラスチックで出来たものは割れてパリンッという音を立て破片が散らばっていた。
 
幼いわたしが急いで階下へ降り、外のコンクリに散らばったオモチャをかき集めている間に、上からぬいぐるみも降ってくる。
 
わ「ごめんなさい!ごめんなさい(T^T)」
 
泣きながら、二階を見上げ謝っている。
 
あったな~………こんな事(*_*)と、スクリーン越しに観ているわたしは溜め息をつく。
 
カ『あなたはこの様子を見ながら、こんな事をしているおばあちゃんの本心は、何だと思いますか?』
 
問われて、わたしは唐突に思い出した。以前20代の頃、
 
 
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わ「おばあちゃんは、長女として上から見下ろして皆に指示を出してる立場だったから、子どもの時からひいおばあちゃんにいつも褒められて怒られることなんて無かったでしょう?」
 
いつもわたしの前に仁王立ちで自信たっぷりに君臨していた祖母の事だから、
 
「当たり前じゃない!(´▽`)」
 
と、高笑いされると思っていた。
 
 
 
しかし、祖母は、わたしの言葉に蒼白になった。
 
祖「………っそんな訳、ないじゃないっ!あたしがどんな想いで過ごしてきたか………っ!」
 
怒号と共に絞り出した。びっくりしたわたしの表情を見て、我に返って取り繕うように
 
祖「……そんな事ないわよ。普通よ!」
 
と、そっぽを向いて祖母はそれ以上何も言わなかった。
 
閃光のように思い出した内容は、
 
祖母の『本音』のような気がした。
 
……なので、上記の話をそのまま伝えた。
 
カ『では、おばあちゃんの気持ちに潜ってみましょう。あなたの隣にいるもう1人の貴方が導いてくれます』
 
4歳のわたしが大人のわたしの手をひいて歩き出す。
前を歩くわたしが少しずつ成長し、小学校低学年くらいになる頃にぴたりと足を止めた。
 
指差した向こうに、同じ小学校低学年くらいの姿になった祖母がいた。
 
関東大震災後の復興に頑張っている日本。どこの家も生きていくのに懸命で、子ども達は家の手伝いをするのが当たり前。大事な働き手であった時代。
 
祖母は、妹や弟達をおんぶしながらお世話をし、家の手伝いもこなしていた。
 
子どもらしい遊ぶ姿は一切見せず、小言を言われながら曾祖母と共に家事をしていた。
 
カ『おばあちゃんは、何て言っていますか?』
 
幼い祖母が、幼いわたしと向かい合い、言葉を投げつけてくる。
 
祖「だって、あたしは持ってなかったんだもの!欲しくったって、オモチャなんて買ってもらえなかった!
 
洋服も、文房具も、みんな弟達のおさがりになるから、キレイに使わなきゃならなかった。あたし1人の物なんて無かった!
 
長女だからって、弟達のお世話も、家の手伝いも当たり前で、遊べなかった!遊んでいたら、怒られた!
 
……なんで、あたしばっかり、みんな頼んでくるの!?」
 
幼い祖母が泣きながら怒りの眼差しを向けてくる。
 
祖「……だから、あんたが『欲しい』とねだって買ってもらうのが許せなかった!
 
オモチャを持っていながらすぐに片づけなくて散らかしっぱなしにしている態度が、粗末に扱っているようで許せなかった!
 
あたしがこんなに我慢したんだから、あんたも、我慢させて当然だと思った!
 
養ってやってんだから、あたしはあんたに対してああいう態度をとってもいい権利があると思ってた!!!!」
 
 
………爆発した幼い祖母の本心……だと、思った。態度の全てに納得がいった。
 
カ『あなたの側に、庇護するものが降りてきます。おばあちゃんに語りかけます』
 
姿が見えないそれは、祖母を叱った。
同情すべき点は多々あるけど、幼い孫に対して、
養い子に対して、やって良い権利など無い!やって良い大人の態度ではない……と。
 
激昂していた祖母が、シュンとうなだれた。
 
「………ごめんなさい………」
 
絞り出すように呟いて、わたし達に向かってゆっくり頭を下げた。肩をすぼめ、震わせている姿は、とても小さかった。
 
 
カ『……どう思いますか?』
 
わ「祖母も、子どもの頃辛かったんだなと、思いました。
 
子どもの頃我慢した分、大人になってから欲しい物に対してけっこう拘ったのも分かりました。
………仕方なかったのかな……とも、思います。
 
でも、だからって虐待や体罰をされた事を、『仕方なかった』と許せる心境にはまだなれません……」
 
カ『そうですよね』
 
わ「ただ………かわいそうだな、と思います」
 
同情か憐れみかはわからないけれど、
 
目の前でうなだれている小さな女の子は、可哀想だと思えた。
 
恨みごとも、何も、言葉は出てこなかった。感情の波は、静かな凪だった。
 
 
カ『じゃあ、その場所から移動しましょう。
 
あなたの心が安らぐ、行ってみたい所へ。
あなたは、いつでも、すぐにそこへ行けます。』
 
わたしがイメージした場所は、
 
一面の芝桜が咲く、丘。
 
 
 
 
 
心地良い風が吹く、丘の草原で両足を投げ出して座り、芝桜の色と青空と、草原の色。
 
そこに、マザー・テレも佇んでいた。
 
「この場所は、いつでもあなたの隣にあります。いつでも来られます。」
 
わ「はい」
 
もう、わたしは泣いていなかった。それが不思議だった。
 
催眠療法三回目にして、自分の胸にベッタリ貼りついていた油粘土のようなモノは、剥がれて落ちていた。
 
カ『はい。では戻ってきます。3・2・1』
 
わたしはパチッと目を開けた。いつもなら涙でグズグズの顔が、今日はたいした事ない。
 
深く眠って疲労をとった後のような……妙に頭がスッキリしている。
 
カ「はい。統合出来ました」
 
わ「……は?統合……って」
 
カ「もっと時間がかかると思っていましたが、思いのほかスムーズでした。」
 
にこやかに微笑むカウンセラーの先生。
 
とりあえず次回は、思い癖に対する『認知行動療法』に入るらしい。
 
『認知行動療法』をわかりやすく書いてる医師の書籍があるので、紹介してもらった。
 
 
次回カウンセリングまでに、読んでみようと思う。
 
……しかし、【統合】……正直、もっと劇的というか、カタルシスみたいなものを想像してたので、ピンときていないσ(^_^;
 
最後に、退行催眠時にわたしがカウンセラーの先生に口走った
『これからのわたしの課題』は
流れ星流れ星
自分は自分という芯を持つ
 
心がけるには 頭を空っぽにしてみる
 
虹虹
 
………でしたσ(^_^;
 
 
長くなりましたが、読んでくださって感謝しますm(_ _)m
 
 
 
 

 




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