こんにちは。今回も(幼児期)です。小学校までもう少し!σ(^◇^;)
宜しくお願いします。
 
 
 
 
 
ある日、父が珍しく「昼間に出掛けよう!」と言ってわたしを連れ出した。
 
着いた所は、マンションの一室。
 
父がチャイムを鳴らして出てきたのは、メイクをしてないスッピンだけど綺麗な若いお姉さん。飾り気のないTシャツを着ているけどメリハリボディの華やかでグラマラスな雰囲気。
 
「こんにちは~(*^▽^*)どうぞ上がって!」
 
おっかなびっくり入ってみると、小さなキッチンとワンルーム。白い家具が並び、鳥かごが窓辺に置いてあった。
中には、赤い嘴とグレーの顔。背中や翼は緑色のダルマインコ。
 
鳥かごに顔を近づけると、金網ごしに近づいてきて扉を開けようとガッシャンガッシャン嘴で持ち上げはじめた。
 
『出して~出して~』
 
と、アピールしている。
 
お姉さんと話すよりも先に、ダルマインコと仲良くなった。ヒナから育てて手乗りに育ったダルマインコ。
 
手の甲からグワシッ、グワシッと力強く腕を伝って肩まで移動してきて可愛いけど、けっこう痛い(x_x)
 
名前を《メーメちゃん》と教えてもらった。
 
《メーメちゃん》と遊びながら、お姉さんとも話しが出来るようになった。出してもらったケーキを食べていると、
 
 
 
父「Uお姉さんって言うんだ。綺麗だろ?優しいだろ?インコ可愛いだろ?」
 
わ「うん(*^^*)」
 
父「お姉さん、お店のママやってるんだよ」
 
わ「お店のお母さんなの?」
 
父「お父さんより、若いのに凄いだろ!(^^)!」
 
わ「お姉さんなのに、お母さんなんだ。じゃ
あ、『ママちゃん』だね~(^^)」
 
『ママちゃん』と、呼ぶとお姉さんは、本当に嬉しそうな顔をしてくれた。
父はわたしの反応に小躍りして浮かれていたが、
Uお姉さんは、20代半ばくらいなのにとても落ち着いていた。
 
 
わたしは、この日からUお姉さんを《ママちゃん》と呼ぶことになる。
 
 
 
 
ずっと後に知ったことだが、この当時父は、《ママちゃん》と暮らしていた。
 
両親を亡くした《ママちゃん》が、弟を進学させる為に仕送りをしようと20才で北海道から上京し、夜の仕事の世界で父と知り合ったのだという。
 
彼女は頑張って働きながら弟を進学させ、父の支援を受けてスナックを経営し始めた。知り合いの居ない街で必死だったのだろう。
 
父はそこまで深く考えていなかったのだと思うが、わたしの母が妊娠中にも関わらず彼女と遊びまわっていた。実家になかなか帰らず、彼女と暮らすようになっていった。
 
 
「家に帰ると言うと、《ママちゃん》に包丁持って商店街を追っかけ回された(^-^;)」
 
まるで、『お父さんモテて困っちゃう』と、にやけている表情に見えた………………。
 
女性の《敵》だな~っと、小学6年生になって当時の話しを聞いたわたしはしみじみ思ったものです………………(-_-#)
 
 
 
 
 
 


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