久々にレンタルDVDを借りて映画を観ました。
昨年の第89回アカデミー賞8部門ノミネート。音響編集賞を受賞し、昨年の夏に日本でも公開された作品です。
正直、日々の忙しさに紛れあんなに好きだった映画館での鑑賞をここ10年出来てなかったので全く知らなかった。こんな作品があったなんて……。
原作はテッド・チャンの短編小説『あなたの人生の物語』。原作のタイトルだけだと、これがSFドラマジャンルだと思わなかった。
宇宙船の形は、《ばかうけ》せんべいそっくり。宇宙人の姿は、懐かしのタコ足。
これだけだと、B級?って思いますが、
どっこい。映像も音楽も俳優も素晴らしかったし(*'▽'*)
特に宇宙人の《言語》描写が、
美しかった!
たぶん、この映画を観た多くの人の感動は、ヒロインに対しての共感だと思う。
もちろん多数派と感性がズレてるかもしれない『佐藤さん』でも充分感動ポイントなのですが、もっと気になったのはそこじゃなかった(*'▽'*)
ネタばれ…………ってほどでもありませんが(気になる人は飛ばしてください(>_<)ゞ)
……………………もう、いいかなσ(^◇^;)
宇宙人の《言語》の解釈(翻訳)に、国(風習や文化)によって違いが出た事です。
異文化コミュニケーションの難しさ
ヒロインが宇宙人と最初に会話するシーンは、奇しくも
で、『佐藤さん』が感じたこと、そのままでした(゚o゚;
例えば、アメリカは宇宙人との会話に、
《筆談》を使いました。
ある国は、マージャンゲームを元に、会話や言語を把握しようとしました。
「地球に来た目的は?」
という質問に対して答えた宇宙人の言葉を、
「武器を提供しにきた」
と、解釈したアメリカと
「武器を使いにきた」
と、解釈したある国。
瞬く間に情報が広がって戦闘態勢に入る他国やそれと手を結ぶ国々。
言語学者であるヒロインは、互いに言語の知識が不足している為の《誤訳》じゃないかと、単身宇宙船に乗り込み、宇宙人との直接会話を試みます。
すると答えは
「贈り物をしにきた」
………世界中が宇宙船に本格的に総攻撃をしかけようとしている時に、
この答え。…………なんか、泣けました(T_T)
しかも、宇宙人達は、最初に攻撃を受けて生死に関わるダメージを受けているにも関わらず、『恨み』も『嘆き』も『怒り』すら無く、
…………淡々と、ヒロインに接して《時間》に関する真実を伝えていくのです。
なんか、無性に泣けました。宇宙人の在り方も、人間の感情の起伏や心の美しさも、
キラキラ輝いて見えました(*^▽^*)
10年後に、また観たくなる作品になりました
もし、興味をもたれた方がいたら、ぜひ、鑑賞してみてくださいね~(^-^)
自分の感動ポイントが、大切なあなた自身の『メッセージ』になるかもしれません。
☆映画でも使われた言語学者の研究発表のニュース記事を見つけました(^_^;)。
難しいけど、考えさせられます。
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