最近ではどこの葬儀屋さんでも事前相談会を開催しています。業者からすれば将来の顧客情報を入手できますのでポイントは高いですね。では顧客側のメリットはどうでしょう?ひとつは割引や値引きの恩恵があります。ほとんどの業者が事前会員になれば各種割引制度を用意しています。割引率もかなりの金額になりますので使わない手はありません。入会金も無料かわずかな金額。積立型と違って初回のみで以降費用はかかりませんので使わない手はありません。また実際の葬儀のシュミレーションによりかかる費用の概算も出せますのでいくら用意すれば良いかもあらかじめ確認できます。昔は「生きてるうちに相談なんて演技でもない」などと敬遠されましたが最近では利用者の半数以上が事前会員です。皆さんも時間があれば是非一度相談に行ってみて下さい。斎場の作りやスタッフの人柄までわかりますよ。
お葬式につきものと言えばお焼香ですが最近は一般葬がほとんどなくなりましたのでお焼香も身内だけの席で、となりがちです。ところで皆さんは宗派によってのお焼香の回数ご存知ですか?葬儀社によっては事前に「本日のお焼香は◯回で」とアナウンスしてくれる場合もありますが気がつけば読経が始まりお焼香の順番が…慌てて前の方を凝視して同じ回数で済ませたというのがほとんどでは?宗派によって一応回数が決まってはいますが必ずその回数で行わなければならない訳ではありません。大事なのはやはり気持ちや思いを込めて行う事。とは言え知っていれば堂々と行えますのでご参考までに。臨済宗、天台宗、浄土宗、浄土真宗西は1回。曹洞宗、浄土真宗東は2回。日蓮宗、真言宗は3回です。会葬者の多い場合や火葬場では係の方から「お焼香は1回で!」とアナウンスされる場合もありますのでその場合は指示に従って下さい。
病院や施設で最後の時を迎えて葬儀社に迎えに来てもらうと、最初に決めなくてはならないのは「自宅安置」か「預かり」です。たいていの方は亡くなる前に「家に帰りたい、帰りたい」と言われるのでご家族は最後は自宅に安置してあげたいと希望されますがこれがなかなか大変なんです。二世帯住宅なら話しは別ですがたいていは老夫婦、またはどちらかが亡くなって一人暮らし。資金的に余裕のある方は別として一般的な年金受給者なら自宅の築年数もそれなりに経過していますし老夫婦ならば部屋の片付けにも限界があります。ご遺体を搬送していざ部屋に運ぼうと下見したら床が見えないなんてケースに何度も遭遇しています。雨戸を閉め切った真夏の部屋で汗まみれになって30分以上部屋の片付けをしてやっと安置。ところがその部屋にはエアコンが無かったなど葬儀屋あるあるは枚挙にいとまがありません。いくらドライアイスを当てても真夏にエアコンが無い部屋にはご遺体は安置できません。もちろん事前にヒアリングするのですが葬家も混乱しているので責められません。急遽預かりに変更する事も多々あります。最近では断捨離をはじめて下さる方も増えましたが、自宅安置を希望される方は是非そのお部屋は綺麗に掃除しておきましょう。