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書いてみたいお年頃

小説を書いてみたいと憧れる大学生の日記

今日はまとまった時間がとれそうなので、ひさしぶりに更新しようとおもいます。


最近は大学院受験のため、小説がかけないのが最大の悩みです。書きたい。


こまぎれの時間をつないで書いた小説をアップしていこうと思います。


楽しんでもらえたら幸いです。



最近、まったくといっていいほど作文する時間がありませんでした。


でも、それは結局は文を書かなくてもいいと自分で思っていたということで。


書くことは、自分の妄想や気持ち、考えを吐き出すための「手段」であって、書き上げることに満足するような、「目的」になってはいけないと思っています。おこがましいですが…。


なのでこれからは、書かなければならない、書かざるをえない、書きたい、と思ったときに書いていくことにします。


毎日更新していた時も楽しかったのですが、なにか違うなと思ったので、ここで反省します。こんな拙い小説でも読んでくださってる皆さん、ありがとうございます。これからは上記のようにマイペースでがんばります。

 きれいな雨で美しい。彼の息子はそう言って、ベランダから雨を見ていた。二人で並んでねずみ色の雲から漏れてくる雨をじっと見つめていた。


 マンションの7階から見える景色は、辺り一帯を見渡せる。ベランダから見て左手には古くからある工場があり、もくもくと煙突から煙を出している。右手には遠くの方にとても高いビルが見える。商業ビルだ。その手前には大きな森を利用した公園が見える。もとから自然の多いこの町で、目立つ建造物はビルか工場くらいだ。そんなところで彼は小さな息子と暮らしている。


 彼の息子は言葉を覚えたてで、まだ満足に話せない。だから文法に少し間違いがあったって、単語が妙に大人びていたって、仕方がないことかもしれない、と彼は思った。彼はむしろ息子の感性が育つように注意したりもしなかった。息子の思ったとおりに思えばいいのだ。



「えんとつとくもがくっついちゃった。」ぼそっと息子は言った。

「くっついちゃったのか」

「うん。くもとえんとつががったいしたの。」

確かに彼にもそう見えた。灰色の雲と煙突から出る煙が、その境界をごまかしていた。

「僕にもそう見えるよ」

「でしょ」


 息子はまた黙って景色を見続けている。大人には何の変哲もない雲やビルや工場や森が、この子にはどう映っているのだろう?いつからかこんなにじっと景色を見るなんて事なかったな、と彼は思った。大人になるにつれて、ベランダから見えるような景色には興味がなくなって、現実的なことにばかり目を向けてきたような気がする。あくせく働く間に上から落ちてくる水にはなんの歓心もなくなった。昔は雨の匂いが好きだったな、と彼は思った。


 雨は次第に勢いを強めて、ベランダにも攻め込み始めた。そろそろ中に入ろうと彼は息子に勧めた。だが、息子は動こうとはしなかった。それもいいか、と彼は思い、レインコートを着せてやった。


赤色のレインコート。とても鮮やかな色で息子のお気に入りだ。雨が降る灰色の世界の中、レインコートの赤と森の緑がうまい具合に調和して、彼はひとりでふふふと笑った。


 雨は収まる様子を見せない。このまま永遠に降っているかのようにも思える。彼は今更ながら、雨で濡れることがあったとしても別にいいかな、と息子と並んで思っていた。