一昨日の記事で
マスコミで取り上げられたことを
もっと個人発信しましょうと書きました。
これについて中村美幸さんがコメントし、
私がそれに答える中で思い出しました。
重要なことですから改めて説明します。
新聞社には著作権があります。
私が書いた北海道新聞の記事約5000本も
私のものではありません。
記事は北海道新聞社に著作権があり、
現役時代の私自身も勝手に使えませんでした。
写真もそうです。
取材先からこんなことを頼まれました。
「新聞に載ったあの写真をください」
その気持ち、よく分かります。
イベント取材などではなく、
本人の物語(半生)などを記事にする場合、
仕事ぶりなどが分かるような構図にして、
ごく自然な表情になるように撮影します。
何十枚も撮ります。
前半は緊張していますが、中盤から緊張が取れます。
私は撮影に関係ない雑談をしながら
撮影するようにしていました。
荒「最近、何か健康に気を付けていますか」
取「あ…乳酸菌を食べるようにしています」(取=取材相手)
荒「ヨーグルト、いいですよね~」
取「うちで作っているんです」
荒「カスピ海ですか」
取「ええ…記者さん、よく知っていますね」
荒「あれ、すごいんでしょ」
取「ええ、効きますよ。本当に」
荒「すごいな~。その肌ツヤはカスピ海パワーだ」
取「あは…おもしろいですね。記者さん」
この間にパシャ、パシャ。
記事の内容と違う会話の方が
自然な表情が撮れるものです。
ぜひ、試してみてください。
何十枚も撮影する訳ですから、
新聞に掲載した写真の隣のコマは、
新聞記事の写真とほとんど変わりません。
その写真を差し上げていました。
私が注意したのは、
新聞社の経費でプリントしないこと。
あくまでも個人の意思。
そして、プリントするのは著作権のない写真。
これで新聞社が文句を言う訳がありません。
私は取材先のためを思って行った。
著作権は侵害していない。
取材先に「北海道新聞さん、ありがとう」と
感謝されることをした。
何でもそうですが、
本音と建前があります。
取材先に感謝されたい気持ちは会社も同じ。
社員が融通を利かせたら良いのです。
優しい気持ちがあって、
人のために心と体を動かす方。
ますます、メディア取材が来るでしょう。
メディアコンサルタント・荒川岳志
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