新聞紙面を知るのが最低限のマナー | マスコミに取材される方法

マスコミに取材される方法

新聞社とTV局に21年。PR会社に1年。その経験でプレスリリースの発信とマスコミ登場をサポートします。


聞に掲載されたい。それを足掛かりにテレビ放送も。
そう考えるとワクワクしますね。
早くマスコミにアプローチしたい。結果を出したい。
とにかく何でもいいから頑張ろう、そういう人もいます。

私が新聞記者時代。
プレスリリース(マスコミへの情報提供文書)を選別する立場でもありました。
テレビ局デスク時代もそうです。毎日、プレスリリースを取捨選択しました。
採用(というか捨てない)が2割。不採用が8割。
採用といっても、記者に「参考までに」と渡すものの含めてです。
つまり、ほとんどがゴミ箱行きの状況。
このことを講座で話すと、受講生のモチベーションがぐっと落ちる。
そこで、必ず付け加える言葉があります。

この捨てられる8割のうち、半数以上が「箸にも棒にもかからない」ので、
「この講座を受けただけでも上位6割に入る。競争率3倍だと思って」と。

先日、ある新聞社のデスクと話しました。
デスクはこう話しました。
「プレスリリースを勝手に送りつけてくるのは仕方ないが、ちゃんと紙面を読んでいるのかと言いたくなる」。
つまり、こういうことです。
・読者プレゼントがない欄に「プレゼントしてください」と商品を送りつける。
・お知らせ記事がない欄に「お知らせ記事として紹介してください」と言ってくる。
・商品紹介のない欄に「商品紹介してください」も同様。
紙面を読みもしないで、載れば儲けものという考えでは困る、というかバカにしていると憤っていました。

その気持ちは当然です。
「ちゃんと紙面を読んでから送るのが最低限のマナーだろう」と。
「新聞を利用するだけ利用できればいい。下手な鉄砲も数打てば当たるという考えが見え見え」
「金があるから不採用が多くても構わないという思いが透けて見える」

なかなか厳しい意見です。確かにその通り。
講座の中で「マスコミを異性だと思いましょう」と話します。
好かれたいなら
・相手(マスコミ)を知ろう
・相手の好きなものを知ろう

実際に好きな異性が出来たなら、相手の趣味や好きな本などをさりげなく調べます。
それと一緒。自分の思いを伝えるだけではダメなのです。