「私なら出来る」 | 消防設備士かく語りき

消防設備士かく語りき

川崎の消防設備士、平成め組代表のブログ

 

「特別教育の開催で少しばかり稼げないかな…」

 

時折ふと、そんなことを考える。

もちろん「今直ぐに」ということではなく、あくまでも近い将来の話である。

 

事務所の無い我が平成め組であるが、例えば今後も業務が順調に回ったとして、倉庫兼事務所のような場所を借りたとする。

そこで月に数回、労働安全衛生法で定める「特別教育」を実施し小銭を稼ぐという、ある種の資格ビジネス。

 

簡単に「おさらい」すると、特別教育とは「事業者などがある特定の作業に従事する労働者に対して実施する教育」である。

「事業者など」なので、当然ながら「新たに入社してきた自社の社員」に対し社内の誰かが教育を施すという形でも当然良い。

 

因みに建設業に多い「一人親方」の場合、そもそも「雇用された労働者」ではないので特別教育の対象にならない。

だがそこら辺の事情が現場ではあまり理解されておらず、何でもかんでも「特別教育を受けろ」となることも多い。

 

また一方「では具体的にどんな教育をすれば良いのか?」となった際、会社側もいまいち分からないから外部の民間教育機関(と言っても単なる会社)が開催する特別教育に社員を参加させるケースが多い。

 

しかしながら特別教育の講師に特別な要件は無く、簡単に言ってしまうと「そのことに詳しい人間なら誰でも講師になれる」ということである。

そこでふと思ったのだ。

特別教育の中には「私も講師になれるものがある」と。

 

基本的に特別教育は「資格」ではない。

特別教育の中の1つに「アーク溶接」というのがあるが、日常的に「アーク溶接」を行っている会社であれば新たに雇用した従業員に対し、そもそも「アーク溶接特別教育」を施さなければ作業自体をさせられない、つまり働かせること自体が出来ない、ということになる。

 

そういった意味からも特別教育とは「資格」ではなく「最低限必要な教育」というのが本来の解釈である。

 

そこで改めて労働安全衛生法に定める特別教育の一覧を見てみる。

そうした中、以下の項目について私は十二分に「講師」を務めるだけの能力があると考えている。

 

1、「電気取扱の業務に係る特別教育」

 

2、「フォークリフトの運転に係る特別教育」

 

3、「小型車両系建設機械の運転に係る特別教育」

 

4、「高所作業車の運転に係る特別教育」

 

5、「酸素欠乏危険作業に係る特別教育」

 

6、「ロープ高所作業に係る特別教育」

 

7、「墜落制止用器具を用いて行う業務に係る特別教育」

 

8、「職長・安全責任者に係る特別教育」

 

 

自分で言うのも大いに嫌いじゃないが、控え目に見てもこれらについて私は現状で既に「講師」を務めて許されると考えている。

「1」については二種電気工事士と認定電気工事従事者、また消防設備士甲種4類などを取得し、実際にそれらの実務に従事しているという点で十分講師が務まると解釈している。

 

「2」~「4」については大型特殊免許を持ち、また高所作業車や車両系建設機械の「技能講習」を修了しているという時点で十分講師に相応しいと考える。

 

「5」については、私自身が取得していないとはいえ、従業員に「酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者」の資格を取得させ、また社用車には常時「酸素濃度計」を積み、日頃からその取扱いを行っており「酸素欠乏」の危険性を大いに理解しているので講師資格を満たしていると判断

 

「6」及び「7」についてはそもそもどちらもIRATA(アイラタ)を取得した時点で十分講師の適性があると言える。

実際、IRATAトレーニングを提供する人々の多くがそれらの特別教育を実施している。

 

「8」については何を持って「職長・安全責任者」と呼ぶのか曖昧だが(実際の工事現場ではほぼ「名前だけ」の運用である)小さいながらも経営者として人を雇用し、作業責任者として日々彼らの安全を第一に考えているという時点で、ある意味私は既に「職長」であり「安全責任者」と言える。

 

ましてや受講者が消防設備業に従事する者であれば、この私が直々に教育を施すとなればそれだけで脱糞レベルの感動モノ&涙ちょちょ切れ状態であろう。(多分)

 

ざっと控え目に見ても私はこれだけの「特別教育講師」が務まる。

しかしながら「2」~「4」については実際の車両に加え、それらの実技教育を行う敷地の問題がある為現実的には難しい。

 

だがそれら以外は基本「座学」、また僅かばかりの実演スペースがあれば実施可能である。

毎月1~2度、これらの特別教育を開催し、他よりもシッカリとした造りで、尚且つ顔写真入りの「修了証」を交付する。

 

毎度10人程度が集まるとして、1人あたり2万円、計20万が1回の実施で入って来る。

それだけ入るなら「サービス」という名目で近所の高級仕出し弁当を受講者全員に配ったとしても十分な「小遣い」を得られる。

 

 

…という大いなる構想。

なるほど、事務所を持つのも「特別教育ビジネス」を行うという点ではかなり有利ではある。

将来年金だけじゃとてもとても生きていけそうにないので、特別教育で私は稼ぐ。

 

どうです? 

羨ましいでしょう?

 

 

7月、まだ余裕あります!!