「やっぱり嫌いだ」 | 消防設備士かく語りき

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川崎の消防設備士、平成め組代表のブログ

 

明日からウチとしては割と大きなマンションの点検を控えている。

 

120世帯ほどが入るマンションを2日間に分けて点検を行うのだが、しかしマンションと言えば前日までに各居住者から連絡があった「時間指定」を毎度印取り表などにメモするのが定番の作業。

 

普段マンションの点検は小規模なものが中心なので、事前に有る居住者からの連絡は「朝一番で」という指定か、後はそもそも「パス」というのが数件ある程度。

それゆえ印取り表などにメモ書きを入れるのはさほど面倒でもない

 

しかしさすがに100世帯以上の規模、ましてや2日間以上にまたがって行う場合、各居住者からの時間指定の要請など一気に多くなる。

実はそのマンション、うちで点検を実施するようになってまだ2回目で若干やり慣れていない部分もある。

 

事務員がいないウチの場合、そうした事前のメモ書きなどは当日の作業責任者が前日までに終わらせる必要があるのだが、不幸にも(?)その物件の作業責任者は私。

 

なので本日は夕方に帰宅するなり直ぐその「時間指定確認&メモ書き作業」を行った次第。

元請会社から送られてきた「時間指定一覧表」には案の定、20件近い指定が記載されていた。

やはりこうした指定は大抵「朝一番で」というのが多い。

 

「面倒なことは極力早目に終わらせたい」という居住者側の心理は理解出来る。

だがたまに「10:45」などのようにやたらと細かく指定をしてくる住人がいるが、あれは一体なんなのか?

 

「10:30」ならまだ何となく分からないこともないが、15分単位で刻んでくる場合、住人にとって果たしてその「15分」にどれほど意味があるのか理解に苦しむ。

 

私の場合、キッチリと指定通りに行くことはせず、基本的に5~10分前には伺う事が多いが、過去それで「まだ早い」などと断られたことは一度も無い。

だったら「10:30とかでいいじゃねぇか」とは内心思うが、一応そうした気持ちは心の中にしまっている。

 

がしかし、どうしても許せないのが「13:00指定」である。

この「13時に来て」という指定ほど面倒なものはない。

 

こっちはそのウンコみたいな住人の為に「13:00に遅れないようにしないと…!」と、昼の休憩中もどうしても気を張ってしまい、あまり休むことも出来ない。

 

しかも敷地内に車が止められない場合、少々離れたコインパーキングを利用する必要があり、そんな現場で「13時に」などと書かれるとその住人の横っ面を引っ叩きたくもなる。

ハッキリ言って100世帯以上が入る様なそれなりの規模のマンションの場合、いちいち住人の希望なんぞ聞いていたのではもはやキリがない。

 

こちらも一度伺って不在なら点検時間中、合間を見てもう1~2度は訪問をする。

「だからそれで十分でしょう?」と言いたい。

やたらと細かな指定をしてくるくらいなら最初から「今回は無しで」と断ってくれた方がこちらとしても有り難い。

 

今回「パスで」と連絡をくれた業者思いの優等生な住人は3件程。

マンション点検は毎回こうして居住者たちの指定に振り回されるから私は「マンションの点検が嫌い」と公言している。

 

かつてメーカーの二次請け会社にいた頃は都内のタワーマンションの点検なども度々経験していたが、内心嫌で嫌でどうしようもなかった。

何せタワーマンションの住人は厄介である。

 

低層階には見栄を張ってタワマンに住んでいる小生意気な住人が多く、逆に高層階の住人は自分の金持ちぶりをアピールしたがる鼻持ちならない嫌な住人が多い。

だがこの際言わせて頂くが「真のお金持ちの方々」はタワーマンションになんぞ絶対に住まない。

 

そうした本物のセレブ達はもっと閑静な住宅地に建つ精々5~6階建てレベルの「超高級マンション」に住んでいる。

 

私の経験上、真のセレブほど割と庶民的で、エプロン姿のままそこら辺のスーパーなどにも買い出しに出掛けたりする。

またタワマンの住人にありがちな横柄な感じも無く、至って皆、人当たりが良い。

 

そんな本物のお金持ちたちの場合、そもそも生まれた家柄的に「お金持ち」である場合が多く、なので自身が「お金持ち」という感覚自体がない。

 

然るにタワマンの住人は「後天的金持ち」、つまり人生の途中から金持ちになった連中が大半なので、金への執着、そして見栄を張ることへの腐れた根性に支配されがちな為、嫌な人間が多いのだろうと私は分析している。

 

そんなワケで今後もタワーマンションの点検だけは決して受けまいと心に誓っているわたし代表村田である。