「関心を持たなければ」 | 消防設備士かく語りき

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川崎の消防設備士、平成め組代表のブログ

 

今年、予定では私自身は「防災管理点検資格者」、ダイゴローは「特定建築物調査員」、そしてタケは「防火対象物点検資格者」を取得する方向で考えている。

 

「防災管理点検資格者」についてはここ最近、取引先などから何度か「防災管理点検出来ませんか?」といった打診などもあり、しかし現在ウチには資格者がいない。

 

防災管理点検の仕事自体はハッキリ言ってどうでもいいのだが、ただその業務をきっかけに更に取引案件が増やせていければという思いもある。

 

現状、同資格を取得する為の講習の受講要件を満たしているのは私のみであり、また2日で取得出来るので「資格取得疲れ」に至って久しい私が取るには丁度良い。

 

ダイゴローに取得を目指してもらう特定建築物調査員は最近特に力を入れている外壁打診を含めた「建築物調査業務」の為に、またタケに取得してもらいたい防火対象物資格者については、先ず何より私があの下らない防対点検をとっとと辞めたいので彼に早めに取得してもらい、今後の同業務を代わってもらいたいが為である。

 

上記3つの資格はいずれも実質「講習のみ」で取得出来るので、無事に申し込みが受け付けられた時点でもはや取ったも同然。

 

そんなわけでここ最近、各講習を主催する団体のホームページを見ては今期の申し込み時期などの情報が更新されるのを待っていた。

するとどうやらいずれも今期の開催について情報が更新されたようで、後は時期を見て申し込みの為の書類を準備、そして発送などする形となる。

 

だがしかし、そうして各講習の情報などを調べながら強く感じたこと、それは「もう少し自分の仕事に関心を持てないものか」ということ。

 

私は言うに及ばず、彼らをそうして資格取得の講習に参加させるべく取り組んでいるのは当然ながら彼らがそれらの講習に参加する為の受講要件を満たしているからだ。

である以上、彼ら自身が「☆☆取得に向けた講習に参加する為の要件を満たしたので参加したいです」と、そう私に言ってくるのが本来あるべき姿であると感じる。

 

実際私自身がそうであった。

かつて大手メーカーの二次請け会社に所属していた当時、ある時期に自分が防火対象物点検資格者の講習要件を満たしたことを受けて、自ら願書を消防署で受け取り、会社の責任者に対し「会社側で必要な記載個所を書いて下さい!」とお願いして書いてもらった。

 

消防設備士甲種の受験しても、とにかく必要な書類は全て自分で用意し、会社側には「この部分だけお願いします」という形で必要な記載をしてもらっていた。

 

私はとにかく自分が現在従事する「消防設備業」というものに関心があったし、その時点での必要性の如何を問わず、とにかく取得出来そうな資格には積極的に臨んだ。

試験を受けるにせよ、講習会に参加するにせよ、受講要件やそれらの手続きに関することなど誰かに何かを聞いたことなど一度もない。

 

ところがダイゴローにしろ、タケにしろ、また現在育休中のチーコにしろ、基本的に全て私が教え、私が書類を整え、そして申し込みしている。

何だか高校や大学の入学を世話する保護者みたいだ。

 

自分自身の仕事のことに関心が持てない彼らを見ていると少なからず不安になる。

と言うのも私自身、今日までこうしてこの消防設備士、そして消防設備業を継続してこれた最大の理由は「自身の仕事への関心が常にあったから」に他ならない。

 

関心があればこそ仕事の楽しみや新たな発見も具(つぶさ)に見つけられ、だからこそ飽きずにいつでも新鮮な気持ちで仕事に取り組めてこれたのだと考えている。

だが彼らの関心の低さでは近い将来、仕事の継続が心身共に困難になってしまうのではないだろうか。

 

基本的にどんな仕事であれ、飽きる時期は必ずあるし、またそれは1度や2度ではない。

仕事なんてものは何度でも飽きる。

そしてその度に自分なりの「仕事への向き合い方」を摸索しながら継続への根拠を見つけていく。

 

でもそれは仕事への関心があればこそであり、その関心が無ければやはりどこかの時点で「もう辞めよう」という選択肢しか残らなくなってしまう。

ただ惰性のままに日々の仕事を継続していても、しかしそれは関心を持って積極的に仕事を覚えていこうとする人間と比べ「能力の上昇」は相当に鈍化したものとなる。

 

しかしそれでは本人にとっても、また雇用する会社側にとっても決して良いものではない。

お互いが仕事に向けた関心を持ち合い積極性を養える、そうした環境でなければ確かな将来に向けた歩みを進めていくことは困難だろう。

 

10年など瞬く間に過ぎ去って行く。

もっと自分の仕事について高い関心を持たなければその10年は「ただ無駄に過ぎ去っただけの10年」と成り果ててしまう。

 

どうかもっと「自分の仕事」に関心を持ってくれ。

 

 

未経験者大歓迎!!