「繋がらない!」 | 消防設備士かく語りき

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川崎の消防設備士、平成め組代表のブログ

 

これは恐らく日本中の同業者、中でも人口密度の高い首都圏の同業者の方々共通の不満であろう。

 

それは「最近のアルソックは電話が全く繋がらない」ということ。

昨今、もはや火災受信機の警備会社への移報は「標準化」している。

その為、我々消防設備士たちは点検前に必ずその物件が契約する警備会社に一報を入れるのが定番となっている。

 

だが最近のアルソックは本当に電話が繋がらない。

長いと10分以上かけ続けることも珍しくない。

以前までは「SECOMに次ぐ業界二位の大手」として連絡もスムーズで、殆ど待たされることなく電話が繋がった。

 

しかし最近、SECOMやアルソックはスマホによる打ち込み、あるいはQRコードの読み取りによる「ネットからの点検前連絡」を推し進めており、その為電話対応のオペレーターの数を減らしていると言われる。

 

とは言え、最大手のSECOMはやはり最大手らしく電話連絡への対応は迅速で、特に苛立ちを感じることも無い。

それに比べ、アルソックの遅さはもはや常軌を逸している。

 

例えて言うなら「10台の電話番を1人で担当している」並みの手際の悪さだ。

警備会社が連絡がつかないのではもはや本末転倒。

その存在意義にさえも言及しなければならなくなる。

 

アルソックと言えば去年だか一昨年だか忘れたが、都内の現場で私が点検前の連絡をし忘れ、受信機の発報により警備員が駆け付けてきたことがあった。

20代前半と思しき女(スケ)の警備員だったが、しかしこの女(スケ)の態度があまりにひどく、しまいにゃ「免許証を見せろ」などと言い出す始末。

 

その場では元請会社の人間もいた為我慢したが、元請会社の人間と別れた後、サービスセンターに怒号のクレームを入れ、その警備員が所属する支店の責任者から詫びの連絡を入れさせたこともあった。

 

そんな経緯もあり、そもそも私は日本中の警備会社でアルソックが一番嫌いである。

一応この場を借りて改めて説明させて頂くが、警備員は単なるサービス業であり、当然のことながら警察官のような法的権限など一切ない。

 

個人情報の保護が叫ばれて久しい昨今「免許証を見せろ」など、もはや論外と言って良い。

自身の立場の行き過ぎた拡大解釈である。

 

この国の法では警備員に対し特別な権限など一切与えていないのだ。

要するに警備員とは「所詮その程度」である。

だが前述した様に、実際には自身の立場を拡大解釈している間抜けな警備員は驚く程に多い。

 

また火災受信機の発報で警備員が駆け付けたところで、仮にその発報が本当の火災によるものであれ、それを目視で確認したあと消防に通報する以外彼らに出来ることなど無い。

普段人の出入りが全くない建物ならいざ知らず、普通のビルやマンションの場合、本当の火災が起きれば先んじて誰かが通報する。

 

それを考えると常時人のいる建物で火災受信機との移報を取ることにどれ程の意味があるのかも疑わしいが、点検前の連絡を求めるならそれに対応するだけの体制を普段から整えておけ、と私は言いたい。

 

マンションなど場合、大抵「9:00の開始と共に来て欲しい」とか、中には「9:00前に終わらせてほしい」という住人もいる。

そうした時、現在のアルソックの「連絡のつかなさ加減」はもはや我々が作業をする上での大きな障害と成り果てている。

 

こうした事態をアルソックは果たしてどう考えているのか。

だから最近の私はアルソックに連絡を入れる際、オペレーターが電話に出るなりこう言っている。

 

「消防点検開始前連絡です! 物件コード「52-12345」、只今より2時間、出るのは火災信号のみ! 以上!(ガチャ)」

 

 

オペレーターは会社名や個人名を確認したいのだろうが「それを知ったところで何?」という話である。

こちらの番号は恐らく履歴に残るのだろうから何か気になることがあれば連絡してくれば良い。

 

私は今この記事を見ている同業者の方々に言いたい。

「貴方もアルソックへの連絡はそのようにした方が良い」と。

皆がそうする様になれば事態を鑑み「では今後、点検前の電話連絡に対しどのように対応すべきか?」をアルソックも少しは本気で考えることだろう。

 

考えてみればオペレーターも不憫だ。

恐らく私以外にも「あまりにも電話が繋がらないのでオペレーターにキレた」という人はいくらでもいるに違いない。

会社の方針に振り回され、結果的にオペレーターが業者から毎度怒鳴られているのが実情だろう。

 

とは言え、それはそれでアルソック側が考えるべき問題である。

我々は今後もこの「電話の繋がらない警備会社」のオペレーターに対し、強く接していくしかない。

 

あまりにもアルソックへの電話が繋がらなくなったので、最近の私は点検物件が契約する警備会社がマイナーな会社だと返って有難く感じる。

そうしたマイナーな警備会社の方が今のアルソックよりも8億倍くらい電話に出るのが早いからだ。

 

おい、アルソック。

「業界2位」が聞いて呆れるぞ。

電話対応もままならない警備会社ならもはや無い方がマシだ。

 

警察ごっこはその辺にしときなさい。

 

 

ドンと来い! 未経験者!