「今後は群多で」 | 消防設備士かく語りき

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川崎の消防設備士、平成め組代表のブログ

 

私もそうであるが…

 

ありきたりな苗字の者であれば誰しも一度は考えたことがあるのではないだろうか?

「もっと珍しい苗字になってみたかった」と。

 

これは私の持論であるが、例えば年齢や容姿、そして人間性に職業、更には年収など…

あらゆる条件が似通った2人の男がいたとして、片方の男の名は「佐藤」、そしてもう一人の男の名が「〆宮」(シメミヤ)であれば、絶対に〆宮さんの方が女(スケ)にモテると思う。

 

何の根拠もなくそう考えているのではない。

珍しい苗字であれば聞いた時に印象も強く、相手に覚えてもらいやすい。

 

それは言い換えれば「相手の記憶により残りやすい」とも言え、男女問わずそれは「モテやすい条件」には成り得ると思う。

だから、というワケでもないが、やはり珍しい苗字、格好いい苗字には憧れる。

 

「名は体を表す」などとも言うが、やはり長い事その名前で呼ばれることで「それっぽい容姿」に人は自然となっていくのだと思う。

定時制高校時代、剣道部の部長であった私だが、私が4年生の時の県大会で1年生の女子が2位だか3位に入り、全国大会に出場することとなった。

 

日本武道館で行われた大会当日は私も応援に行ったのだが、彼女の初戦の相手は大阪代表の選手で、その名を「南」といった。

対する後輩の名は「土田」。

 

「大阪の南」vs「神奈川の土田」…

こんなもの、どう考えても「大阪の南」の方が強そうである。

そして案の定、私の応援も空しく後輩の土田はその「大阪の南」の前に初戦で敗れ去った。

 

しかし当時からして人間が出来ていた私は一切後輩のことを責めなかった。

そもそも「土田」如きが「南」に勝てるはずもない。

まあ「名前の迫力で負けていた」とでも言ったところだろうか。

 

また20代の一時期テコンドーをしていた私は数える程度ながら試合にも参加したことがある。

だが毎度トーナメント表で対戦相手の名を確認しては「パク」とか「ピョン」などの朝鮮系でないことをひたすら祈った。

 

と言うのも、テコンドーの場合「パク」とか「ピョン」とか「キム」などという超鮮名だけで強そうに感じたからだ。(実際強い選手が多かった)

 

卓球だって同じである。

貴方がちょっとした卓球の国際大会に参加したとして、トーナメント表に記された対戦相手の名が「プンチャイ・ポポ」と、「劉 叡斐」であれば「劉とはやりたくないな…」と無条件に思うはずだ。

 

 

少々話が逸れてしまったが…

先日、某マンションの点検に行ったときのこと。

その日、私は主に部屋回りを担当していた。

 

するとある部屋の表札に「SAITOU」と書かれており、インターホンを押すと30歳半ばくらいの男性が出ていた。

表札を見て私はてっきり「斉藤(斎藤)さん」だと思ったのだが、いざ点検を終え印鑑を頂くと、その方の名は「斉藤」ではなく「西頭」と書いて「サイトウ」であった。

 

思わず「カッコイイ…!」と声が漏れてしまったのだが、そのサイトウさんは「いや…」と言いつつもまんざらでもない様子で微かに笑みを浮かべていた。

多分、自分でも「オレの名前、カッコイイ!」と内心では思っているのだろう。

 

こうした「名前の発音はありきたりだけど漢字で書くと珍しい」というパターン。

最近、もしかするとこれが一番カッコイイような気がしている。

探せば「沙塔」と書いて「サトウさん」、「錫紀」と書いて「スズキさん」、「故羽矢師」と書いて「コバヤシさん」などもいるのだろうと思う。

 

私は「村田」だが、きっと日本のどこかに「群汰」と書いて「ムラタさん」などもいるに違いない。

「群汰」と書いて「ムラタさん」なんて、ちょっと羨ましすぎる。

 

某広域ヤクザ組織の親分は本名ではなく通称の方で有名であるが、私もいっその事「本名は本名として」今後はビジネスネーム的なものを名乗ってみようかと少しばかり考えてみたくもなる。

「群汰」はいくら何でもドラマチック過ぎるので、ここは控え目に苗字は「群多」、下の名は「景心」(けいしん)なんてどうだろうか?

 

今後「平成め組」が50人くらいの組織に成長したら直轄の下請け企業として「景心會」という新組織を立ち上げようかと思う。

 

 

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