「魂に火が点いた」 | 消防設備士かく語りき

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川崎の消防設備士、平成め組代表のブログ

 

GTターボ、シリウス、アイディS、リグ、そしてパラペットクランプ…。

 

今私が猛烈に欲しい物の名前を羅列させて頂いた。

私のこのブログを日頃から読んで下さっている皆さん(ヒマ人ども)であれば、これらが何に使う道具なのかもうお分かりのことと思う。

 

では果たしてこれらはどんな作業に使う道具なのか?

 

イチ・二・サンで皆で一斉に声を揃えて言ってみようではないか。いくぞ!

 

イチ!

 

 

二!!

 

 

 

サン!!!

 

 

 

 

ロープ高所作業用の道具でぇ~~~す!!

 

ハイ! 貧しい「学」しかない皆さんでもこれはもう楽勝だったでしょう!!

 

上記写真の下降機がシリウス。ドイツ製で機能的には世界最強。しかし価格は他の下降機の約2倍

 

先月2度ほどロープによる外壁打診作業の現場があったものの、しかし残念ながら今月は無く、いささか悶々した毎日を過ごしている私。

 

一方で来月はヨーロッパの技術基準に沿ったロープアクセスのライセンスであるIRATA(アイラタ)の取得を目指し、従業員のタケと2人、計6日間にも及ぶロープトレーニングへの参加を決めるなど、今後に向けた準備には余念がない。

 

とは言え、あまりにも身体がウズウズするのでこの際、どっかのビルの屋上から勝手に降下してやろうかとさえ考えてしまう日々。

何か言われたら「降りるビル間違えちゃいました♪ 許してくりすたるきんぐ☆」と言い放ってトンズラこいちまおう、などと思ったり。

 

まあそんなワケで暇さえあればネットでロープ関連器具を検索しては「これはいい…!」などと、心の中で己の物欲との葛藤を楽しんでいる。

 

さてそうした中で昼間、業務提携している建築士の方から「もしかしたら4月以降でロープによる外壁打診を行うかも知れません」という文章と共に関東某所の商業ビルの写真が送られてきた。

 

写真を見る限り特に複雑な形状はしておらず、一見してかなり降下しやすそうな建物。

だが一方、屋上に丸環は見当たらず、また一部の区画にはそもそも吊元になりそうな構造物や設置物すらもない。

 

以前の私なら「その部分については降下出来ません」と断っていたことだろう。

しかし今の私は知っている… 

そう、そんな時にはパラペットクランプを使えば良いということを…!

 

吊元になる物が無い場合、屋上のパラペットを専用のクランプで挟み込むことでそれ自体を「吊元」に出来るという、正に魔法のような道具。

もはやそれさえあればあらゆる外壁を降下可能となる。

 

こんな感じで使用する。「ロープアクセスラボ」様よりちょいと写真を拝借

 

無論、全ての箇所でそれが使用出来るワケではないが、しかし降下作業の幅が一気に増えるのは間違いない。

建築士の方曰く、「もしかしたらクランプが必要になるかも知れません。でもまだ正式受注ではないので購入する必要はないです」とのこと。

 

なるほど… どうやらその言葉は「私の心の内側を読み取ってね」ということであるらしい…。

つまりその言葉の裏に隠された真の意味は「今後の為に購入しといてください」ということであると理解した。

 

というワケで早速、良さげなパラペットクランプを検索し、製造元に問い合わせのメールを送った次第。

1台で9万円ほどするが、メインロープとライフライン、2本を繋ぐ必要があるので2台購入する予定。

 

メインロープとライフラインは吊元を別に取るのが鉄則ゆえ、どうしても2台必要となる。

パラペットクランプはあくまでも最後の手段であるが、今ならそれを使いこなす自信もある。

 

2月は結構な激務であったが、しかし売上的には過去最高を記録。

自分へのささやかな御褒美として2台のパラペットクランプを…

まぁ、何て素敵なんざましょ♪

 

江戸時代の火消しの「め組」と言えば高場作業なんぞ当たり前のようにこなしていたであろう荒くれ者たち。

現代の「め組」を名乗る以上、あらゆる条件を乗り越え、高所からの外壁降下に臨まなければなるまい…。

 

日本男児たるもの例え腕の骨が折れても「ちょっと突き指しました」と爽やかに言い放つくらいの気合と根性が無ければならぬ。

 

一度火が点いた我が魂。

それはもはや誰にも消せない、消させない。

 

貴様らよく聞け!

今年中には私は「日本一高所作業に強い消防設備士」になる! なってみせる!!

来年の今頃、皆が私のことをこう噂するだろう。

 

「アイツは伝説の消防設備士である」と…。

 

 

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