![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240114/20/hikesiyamegumi/08/a9/p/o0742049515389483170.png?caw=800)
昨日、予約した。
といきなり言われても何のことやら分からないと思うが…
前々回のブログにて「ロープ高所作業の練習場を借りたい」といった趣旨のことを書かせて頂いたが、昨日本当に予約した。
来月後半、一人で朝からそちらに赴き、夕方までみっちりロープの練習に明け暮れようかと考えている。
ただ練習場所を借りただけだと言うのに、何だか今からもう楽しみである。
さて今回私が借りたのは神奈川県内に存在する、とあるロープ練習施設。
ロープ高所作業に特化した会社が保有する施設で、恐らく普段は「ロープ高所作業特別教育」などに使用しているものと思われる。
ただ講習などは毎日あるワケではなく、それゆえ施設の使用予定が無い日など、希望者(主に会社単位)などにロープ作業の練習場所として貸し出しをしているようである。
今回私は「施設内に設置されたロープのみ使用可能。必要機材は全て持参」という、言うなれば「現在既にそうした業務に従事している人たち」を対象としたプランで、朝の9時から夕方6時まで施設を利用可能で料金は4万円。
最高10人まで一度に使用可能で、もしも10人なら一人当たり4千円なので特別高くもないが、しかし私は「一人で借りたい」と希望し自腹で4万円を振り込んだ格好。
改めて書かせて頂くが、現状私は一般的な構造のビルであれば吊元へのロープのセッティングなどを含め、降下自体は問題無くこなせる。
まだ最高でも6階程度の高さからの降下しか経験していないが、多分10階くらいまでは普通に出来ると考えている。(それ以上の高さの場合、横風などの影響など経験してみないと分からない部分がある)
そんな私が今回、4万円もの利用料を支払ってでも身に付けたい技術、それは「登り返し」と呼ばれるもの。
実は高所作業のロープは降下だけではなく、アッセンション(またはアッセンダー)と呼ばれる道具を使用することで地上から上へと登っていくことも出来る。
実際その技術自体は「高所ロープ作業特別教育」の実技講習の際にも練習するものであり、恐らく「その道のプロたち」にとっては特別難しい技術ではない。
むしろ「基本技術の一つ」と言っても良い。
しかし恥ずかしながら私はその「登り返し」がまるで出来ない。
ロープ高所作業特別教育の際にも何度かトライしたが、しかし最後までロープを「登る」ことが出来なかった。
「地上からわざわざロープを登る必要があるのか?」と思われる方も多いと思うが、それについては間違いなく「必要な場合がある」と言える。
具体的に言うと例えば以下の様なケースが考えられる。
(ケース1・屋上の縁が外側に飛び出ている場合)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240114/20/hikesiyamegumi/a9/e6/j/o0748056115389485459.jpg?caw=800)
これは上記の様なケースで建物を横から見た構図である。
こうした形状の場合、屋上からロープで降下しようとしても外壁部分につま先が付けられず、踏ん張ることが全く出来ないのでそれこそ「ストン」と身体を外側に落下させる様な形になってしまう。
学校などこうした形状の建物が多く、それゆえ降下には大変苦労した。
しかし一方、「登り返し」の確かな技術があれば一先ず屋上からロープだけ垂らし、地上からロープを登り、飛び出ている縁の直ぐ真下まで上昇した上で、改めて今度は外壁調査をしながら降下することも出来る。
(ケース2・隣接するビルとの隙間が少なく、屋上からでは身体が入らない場合)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240114/20/hikesiyamegumi/94/19/j/o0748056115389485383.jpg?caw=800)
これは隣接するビルが接近している繁華街などでは大いにあり得る。
住宅地と異なり、商業地域では建ぺい率(敷地面積に対して許容される建物部分として使用可能な土地の割合。住宅地では50%を切ることもある。つまり土地の半分は庭や車庫としてしか使えない)が80%程度の場合も多々ある。
そうした状況下では隣接する建物の屋上部分など、それこそ子供の手でも届く距離の場合さえある。(図面上の赤い矢印の箇所からでは身体が入っていかない)
この場合も前述のケースと同様、やはり屋上からロープのみ予め垂らしておき、地上から身体が入る限界まで登り、その上で作業を開始することもあり得る。
つまり本来、それがガラス清掃であれ外壁打診調査であれ、ロープによる降下で作業を試みる以上「登り返し」の技術は事前に身に付けておくべきものと言って良い。
また「登り返し」の技術を身に付けておくことで降下作業中、万が一にも下降機などにトラブルが発生し降下が出来なくなった場合など、「セルフレスキュー」的な意味でも「登り返しで屋上まで登りその事態からの回避を図る」なども可能となる。
自分に厳しい言い方をするのであれば「登り返しすら出来ずして降下作業などするな」ということである。
いくらこうして「ロープで降下しながら外壁叩いてます」と誇らしげに語ってみたところで、しかし肝心の登り返しが出来ないのでは端的に言って「みっともないだけ」なのだ。
そんな状態ではロープ作業のプロたちの「笑いのネタ」にされるだけ。
だから私は何が何でも、登り返しの技術を「完璧」という次元まで身に付けたいし、また身に付けなければならないと強く自覚している。
完璧なる登り返しの技術を身に付けてこそ、そこで初めて「ロープ高所作業が出来ます!」と堂々と言えるのであろうと。
今の私はあくまでもロープによる高所作業も部分的に「やっているだけ」であり、決して「出来る」のではない。
その技術を身に付ける為の練習を丸一日、気が済むまで出来るのだから4万円の施設利用料などもはタダみたいなもの。
もしも1日やって身に付かなければ「出来るようになるまで」何度でも利用料を払って練習するつもりでいる。
後は10代の頃から鍛え続けてきた己の身体を信じるのみ。
嗚呼、早く… 早く練習がしたい!
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240114/20/hikesiyamegumi/d4/6a/p/o0747049915389484178.png?caw=800)
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