こんにちは!ぴかーるです。(^O^)/
親の時代遅れの常識を子供に引き継ぐな!
というシリーズでお話をしており、
1.お金は貯金した方がよい
2.家は新築を買った方が良い
3.生命保険に加入した方が良い
の3回シリーズでお話をしています。
前回はその第1弾として、
「お金は貯金した方がよい」
という常識についてお話をしました。
(前回の記事をまだ読んでいない方は、
コチラのリンクをご覧ください)
今日はその第2弾で、
「家は新築を買った方が良い」という
常識についてお話をしようと思います。(^^♪
皆さんがどんな家に住みたいかと聞かれれば、
おそらく新築マンション、或いは新築戸建て
に憧れる人は多いのではないか、と思います。
私も親からは、
「結婚して家庭を持ったら新築を建てなさい。
家を建てて、ようやく一人前になるのよ」
と子供の時に繰り返し教えられました。^^;
では、親が言っていることは
間違いだったのでしょうか。
過去に、親の世代を含め、家を買った方が
よい時代は確かにありました。
しかし、結論から申し上げますと、現在は
そういう時代ではありません。
では、昔はなぜ新築を買うことが
正解だったのでしょうか??
大きく分けて、4つの理由があります。
1.土地の値段は年々上昇していた
2.長期にわたって安定して収入が増えていた
3.退職金がもらえた
4.老後は年金と貯金で悠々自適に過ごせた
まず、1つ目に、
「土地の値段が年々上昇していた」
という点についてです。
戦後の1945年から1990年にかけて、
オイルショック等一部の時期を除いて、
日本ではずっと高度経済成長の時代が
続いていました。
この時は、
土地の値段も上がり続けていましたので、
借金してでも土地や家を買うメリット
があった時代だったと言えます。
次に、2つ目の
「長期にわたって安定して収入が増えていた」
という点についてです。
日本の高度経済成長を支えた要因の1つに、
日本独特の雇用体系がありました。
それが
「年功序列」と「終身雇用」
という雇用形態でした。
日本では、就職すると
退職するまで同じ会社で働き、
給料は年齢に応じて増えていく、
という時代が、
戦後から2000年ぐらいまで続きました。
企業からすれば、
安定して雇用が確保できる、
というメリットがあり、
一方で働く側からしても、
人生設計が立てやすい、
というメリットがありました。
3つ目に、
退職時には、「退職金」が
もらえていたことでした。
退職時にはまとまったお金がもらえるので、
住宅ローンの返済が終わっていなくても、
そのお金で残債を払うことができました。
4つ目に、老後の年金の充実がありました。
例えば、
1947年~1950年生まれの団塊世代は、
60歳になって退職した直後から年金を
受け取ることができました。
住宅はローンを払い終えれば
住宅費がかかりませんし、
退職後すぐに年金を受け取れるため、
足りない分は
退職金を取り崩しながら生活をすれば、
十分に生活ができました。
ところが、以上の4つは、
高度経済成長が終わると共に、
大きく崩れてしまいました。
まず、土地の値段は
一部の人気エリアを除いては、
年々下がるところが多くなりました。
また、日本は
人口が減少に転じたことと合わせ、
技術の進歩により、高層マンションを
建てることができるようになったため、
都心でマンションに住む人が多くなり、
地方は空き家が目立つようになったことも、
土地の値段が下がった要因です。
そして、
日本独特の雇用形態だった
年功序列と終身雇用も
大きく崩れてしまいました。
企業は生き残りが厳しい時代となり、
能力に応じた賃金体系へシフトしていき、
リストラや倒産などで職を失ったり、転職を
余儀なくされる人も多くなってきました。
1つの会社に長く勤める人が少なくなり、
退職金をもらえる人は減り、
また受け取れる退職金の金額自体も
減ってきています。
そして、年金財政は
年々厳しくなることが分かっており、
支給開始年齢が上がり、
かつ年金受給額自体も減っている
という状況です。
お金に余裕があり、
また資産の値上がりが期待できる時代であれば
新築という選択肢は悪くありませんが、
以上の4つの前提が崩れた今、
お金に余裕がある人を除いては、
新築にこだわる時代では
なくなってきています。
以上の時代背景の変化を鑑みると、
中古住宅の購入、あるいは賃貸で住むという
選択肢になっていくのが必然なはずのですが、
実は新築はそれほど減っていません。
では、なぜそれが起きているのでしょうか。
一番大きな理由の1つは、
やはり、親の価値観をそのまま
引き継いでしまっている点です。
特に日本の場合、
子供は学校でお金のことを
学ぶ機会がないので、
親からの意見に大きく影響を受ける部分は
否めません。
ただ、実は日本の新築が増え続けているのは、
親の価値観だけが理由ではありません。
国や銀行、住宅メーカーの思惑も
大きく影響しているのです。
次回は、新築が減らない理由について、
もっと深堀りをしたいと思います。
ここまで読んでくださって、
ありがとうございました!!(^O^)/
