![]() |
かぜのでんわ
Amazon |
絵本内容紹介
つたえて、あのひとに……
やまのうえに 1だいの でんわが
おいてあります。
きょうも だれかが やってきました。
せんのつなっがていない
そのでんわで はなしをするために。
**********
岩手県大槌町の佐々木格さん
(ガーデンデザイナー)が、
自宅の庭に「風の電話ボックス」をおきました。
「会えなくなった人へ伝えたい……」
ひとりきりになって、電話をかけるように
相手に想いを伝える空間で、
実際の電話線はつながっていません。
電話機のよこには、こう書かれています。
風の電話は心で話します
静かに目を閉じ 耳を澄ましてください
風の音が又は浪の音が或いは
小鳥のさえずりが聞こえてきたなら
あなたの想いを伝えて下さい
佐々木さんが震災前から
考えていたものだそうですが、
心の復興のきっかけになればと思い、
実現させたそうです。
「あまりにも突然、多くの命が奪われた。
せめてひとこと、最後に話が
したかった人がたくさんいるはず。
そして今回の震災だけでなく、
会えなくなった人につたえたい
想いを持っている人は多いと思います。
どなたでもいらしてください」
**********
この絵本は、この「風の電話」を
もとに作られたものです。
Amazon
絵本『かぜのでんわ』より
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
この電話は書かれている通り
本当に実在します。
立ち直るには段階があります。
赤ちゃんが生まれて
すぐに立ち上がれないように
つらい記憶もすぐには変換できません。
そんなとき、
かぜのでんわのような存在が
心の糧になるかもしれませんね。
最後まで読めたら
ポチしてくれるとよろこびます