hikaru_youのブログ
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水分制限ありなのに・・・プチ熱中症???

今日は透析のお話から少しだけずれますね。

三連休の土曜日、武道館に用事があって階段で5階まで上がりました。

普段はリモートワークで動くのは散歩ぐらいだったので、1階上がるたびに休み、3階まできたら踊り場ごとに休むぐらいしんどかったなぁ。
すでに足はパンパンで膝ガクガク。汗がダラダラ!  用事前に疲れちゃった。
それでも何とか用事を済ませて、再び階段をへいこら言いながら降りて1階についたら、汗ダラダラが止まらない。何となく脈も速い気がする。

手持ちの水を飲んだけど、治まる気配がないので、アクエリアスを買ってグビグビ飲んだ。
透析の水分制限なんか気にしてられない。

少しだけ汗が落ち着いたので、車で自宅へ移動。
アクエリアスは残り1/3程度。

冷蔵庫からアイスノン取り出して、取り急ぎ身体を冷やす。
血圧を測ると上が90台で脈100台。残りのアクエリアス飲み干してからベッドに横になる。

冷たいシャワー浴びようと考えたけど、そこでぶっ倒れたら救急車呼べないので、しばらくベッドで横になったまま。血圧計つけたままなので、数十分経ってから測ったら上が120台の脈80台になってた。落ち着いたかな?
今夜は水分多めに摂ろう。連休明けに体重増えていてもいいじゃんか。

って、月曜の朝の体重、いつもより+1.0kg!
これぐらいだと、金曜にはドライウェイトだな。

ということで、昨日の透析でナースに三連休のプチ熱中症のことを話したら、体重増より足腰の疲れから透析中の足のつりが心配なので、除水量をいつもの数字で設定1.0kg残しでOKしてくださった。自分も心配だったので助かる〜!

腹膜透析 ~生きるための透析 APD研修 昼は自由に、夜間にゆっくり治療したい~

一通りCAPDの研修を終え、一日4回のバッグ交換を体験する。操作は何とかできるようになったが、退院してからやるとすれば、透析液の加温を忘れずに行わないとバッグ交換ができないので、この工程をきちんとやらければ! 
透析液は加温してから5時間経つと使用してはならないということなので、手抜きしようとしてもダメなんだな。

病室にAPD機器「ゆめ」が運ばれてきた。結構大きいぞ。夜間帯に何サイクルか透析液交換を行うため、透析もレギュニール5Lバッグと昼間帯に腹膜内に入れておくエキストラニール1.5Lとなる。今後、毒素の抜け方、除水量を見ながら液量を変更していくらしい。

APD機器「ゆめ」は現行「かぐや」の前のバージョンの機器で、透析バッグも一つ一つと繋がなければならず、一次透析用バッグと最終透析用の透析液バッグの接続位置も指定されているので作業量は多く間違えないようにしないとならない。この手順を一つ一つ間違えないようにできるまで何度も研修する。昼は透析をしないで、この操作の修得研修、夜には夜勤のナース立ち会いのもと本番環境で実施することになる。
今は既にバクスター社はAPD機器を「かぐや」に変更しているので、今後のAPD機器は「かぐや」になると思う。
そうそう、排液の終盤におしりの辺りがチクチクする時の対策は「ゆめ」や「かぐや」でも設定によって排液を少し残すことで回避できる。ドクターに話して設定してもらおう。

「かぐや」は操作を音声でなくディスプレイでもサポートしてくれるので、初めての方もとっつきやすいと思う。「かぐや」と透析液、排液タンクとをつなぐためにかぐやセット(透析回路)があり、そのかぐやセットと透析液と排液タンク用チューブを所定の位置にセットしてオンするとワンタッチで接続してくれる。一次透析用バッグと最終透析用の透析液バッグもQRコードで判別してくれるので、接続位置も気にすることはない。
「ゆめ」から「かぐや」に変更になるということで、月一回の通院時にバクスターの方から、一回レクチャーを受けた。「かぐや」の研修はそれだけで完了できるほど、「ゆめ」を修得するのに比べれば簡単であった。
「かぐや」はモバイル通信機能があり、先生には日々の透析実績のデータが送られる。また、設定変更も遠隔操作でできるため、いちいち現場で作業してもらわなくてもよい。

APDは「かぐや」と「つなぐ」、キャップキット、かぐやセット(透析回路)、透析液バッグ、排液タンクである。透析液バッグは、CAPDよりも多くのサイクルで液交換をするため、5Lバッグ+αを使用する。透析のサイクルはドクターが決定する。
透析液は全部使い切るわけではなく、透析サイクルによって5Lバッグで大丈夫だったり、5Lバッグに2Lバッグあるいは5Lバッグを追加したりする。
APDの終盤では5Lバッグ×2、エキストラニール1バッグだった。

「かぐや」の使用方法は、
(1)透析液バッグの2液を混合する
(2)透析液バッグのチューブとかぐやセットを接続
(3)加温バックをセット
(4)排液タンクに排液用チューブをセット
(5)プライミング(回路開通確認等)
  ※数十分かかるので気長に待つ!
(6)プライミング完了後、「つなぐ」で身体のカテーテルと接続して透析開始
  ※「かぐや」と身体の間のチューブは相当長いので、隣の部屋でTVを見

   たり、飲んだり?できるが、トイレまでに行けるかは間取り次第
(7)初回排液は、頑張って全て排液できるようにして下さい。残ると効率な透析効果が得られなくなる恐れがある。
(8)注液が始まると一安心。規定量注液できたか確認してみましょう。
(9)あとは指定の透析サイクルを繰り返すだけなので、就寝していいでしょう。 朝までお休みなさい!
(10)画面が『治療の終了』となっていたら、「つなぐ」で切離しを行う。
(11)ドクターの指示に従い治療結果をAPDノートに転記するとともに、朝の体重、体温、血圧も忘れずに計測してメモしましょう。
(12)画面に従い加温バッグと透析液バッグに残った液を排出させる。
(13)排液タンクから排液用チューブを取り外す。
(14)かぐやセットと透析バッグを取り外し、キャップを取り外して廃棄する。
(15)排液の確認(色、濁り、フィブリンの有無等)後、廃棄・消毒

(6)のプライミング中に出口部の消毒をするとよい。入浴は当然、APD接続前に終わらせておこう。
問題になるのは、透析中のトイレ! これは「かぐや」で一時中止して「つなぐ」で接続を切離し、トイレに行く。その後「つなぐ」で接続して「かぐや」で再開するというプロセスでOK。具体的には、
【一時切り離し】
 (1)かぐや画面の一時停止を押す
 (2)カテーテルのクランプを閉める
 (3)つなぐで切り離す
---------
 (4)つなぐで再接続
 (5)カテーテルのクランプを開ける
 (6)かぐや画面の再開を押す

透析液バッグとかぐやセットは結構かさばるので、うまく丸められるように工夫したほうがよい。毎日、1セット廃棄になるため、私は週2回の燃えるゴミの日に出してた。自治体によって、ゴミの出し方が違うので、自治体のホームページ等で確認するか、電話で確認するとよいと思う。

APDの機器一式を設置するスチール3段棚(W600×D450×H800mm)をホームセンターで購入した。それと透析液のダンボール1ヶ月分を保管するスペースとして約1畳分を確保したつもりが、結構キツキツだった。透析液が日光に当たらないように遮光カーテンを閉めっぱなし、でもたまに換気もしたいので透析液のダンボールの配置を変えながら窓開けしていたなぁ。

APDは夜間帯に液交換はするが、日中帯に透析液を貯留しない方法と日中帯に透析液を貯留する方法がある。
私は、夜間帯の液交換にはレギュニール、最終注液にエキストラニールを使用していて、日中帯はその透析液がお腹に残っていた。
エキストラニールは透析効果を高めてくれる液のようで、毎月の血液検査で毒素の抜け具合を見ながら、液量や濃度、液の種類を検討して処方してくれる。

ここで、余談だが、日中帯に透析液を貯留する治療方法では、その分お腹が膨れて体重が増加する。ベルト一つ分ぐらい大きくなると思ってほしい。最近は、カジュアル姿での勤務が増えているのだが、当時はスーツを新調した。健康診断では腹囲測定で必ず指摘されるので、いちいち言い訳するのが面倒だった。

APDでは夜間にエラー音がなると焦る。真夜中でもヘルプデスクに電話をして対応することができるので安心だ。
でも、私はまずマニュアルを見て対応するように心掛けた。エラーには必ず原因がある。どのプロセスでのエラーなのかがわからないと何度も同じ過ちを繰り返すことになる。ヘルプデスクに電話したときも、どのプロセスが誤ったのか必ず確認した。実はそのほとんどはマニュアルに載っていた。
よって、プライミングからやり直したことは一度あったが、途中で透析を中止したことは一度もなかった。実は「ゆめ」での透析液の接続等の操作を踏襲していたので、それに従っていれば、エラーが少ないことに後で気づいた。
たまに製造ロットのミスがあるらしいが、別のロットで再開できるなら問題は少ない。ミスロットを排除すれば済むことだ。
エラーと対策がマニュアルにあるということは、それは既知の事実であり対応策がわかっているということ。それに従うのが一番の解決策だ。できれば、マニュアルにどのプロセスで発生したものかを追記してくれたら、嬉しいのだが。
大体は人間の操作ミス、メンテモレから出てくるエラーが多い。センサーが増えてることもありメンテ情報も追記してくれるとよいと思うなぁ。

入院中は、ほとんど何もすることがないので、マニュアルを読みふけっていた。これが功を奏したのだろう。元々、マニュアルは読破するクセがあるのでAPD機器はもってこいだったのかもしれない。
おそらくナースよりも、早くエラーの解決策を見つけていたと思う。ここだけの話だが、実は「かぐや」の設定ミスを見つけてバクスター社に修正してもらったこともある。手計算は誤りが多い。
 

腹膜透析 ~生きるための透析 CAPD研修・消毒研修 1日4回治療、1回1H程度で治療できる~

腹膜透析導入の入院後にナースから説明があると思われるが、次の物は早めに調達しておくことをお勧めする。
 (1)出口部から出ている数十cmのカテーテルを収納する物
 (2)入浴時に出口部とカテーテルを保護(防水)する物
   ⇒入院中はナースが防水処置をしてくれることがある
私は、ナースから「パルメディカル社」のカタログを渡され、
 (1)カテーテル収納袋
 (2)入浴用バッグ
を購入した。宅配便で病棟まで着払いで配達を依頼した。
なお、カタログは、ここの「CAPD在宅ケアーパック」を参照してほしい。
 https://www.palmedical.co.jp/catalog/
楽天市場やYahooショッピングサイトでも、販売しているようである。
 

腹膜透析を開始すると、日々の体重、体温、血圧を測定してCAPD(APD)ノートに記録する必要がある。自宅や旅行・出張先でも必要なので携帯しやすい体温計と血圧計を準備しておくとよい。

私は、腹膜透析のAPD(自動腹膜透析)を選択していたが、まず、CAPD(持続携行式腹膜透析)についても研修を受けた。これは旅行や出張時に使用する。
CAPDは、バクスター社の「つなぐ」という機器と透析液バッグと排液バックが対になっているツインバッグとキャップキットを使用する。ツインバッグは、あらかじめ体温程度に温めておく(入院中はナースが準備してくれる)。透析液バッグは、2液に分かれており直前に2液を混合する。キャップキットはカテーテル切断(切離し)を行う時に使用する。

「つなぐ」で(お腹の)カテーテルとバッグを接続して、排液と注液を行う。
この「つなぐ」は、音声で操作指示をしてくれるので、接続時に電源を入れて、音声指示を聞きながら操作すれば、カテーテル接続~排液~注液~カテーテル切断の一連作業をサポートしてくれるので、心配は無用だ。

透析液バッグはお腹より高い位置に、排液バッグは低い位置に設置する。排液・注液は機器で人工的に行うのではなく、高低差を利用して重力に任せて液交換を行う。具体的には透析液バッグはスタンドに吊るし、排液バッグは床に置く。
排液バッグと透析液バッグにはそれぞれストッパーが付いており、これを順序通り開閉して液交換をする。順序を間違えると、お腹に液が入っているのに注液したり、透析液が直接排液されたりするので、きちんと覚えなければならない。
めんどくさそうに感じると思うが、基本的に
 (1)透析液バッグの2液を混合する
 (2)お腹に入っている液を「排液」する
 (3)空になったお腹に「注液」する
 (4)排液バッグのストッパーと透析液バッグのストッパーは同時に開けない
このポイントを押さえておけば、次第に間違えなくなる。
入院中、何度も繰り返し本番環境で研修するので、嫌でも覚えてしまうでしょう。また、「つなぐ」の音声操作指示があるので、安心だ。
 

排液の終盤におしりの辺りがチクチクする時がある。これは腹膜内のカテーテルの先端が膀胱直腸窩(ダグラス窩)に当たるために生じる。注液すればチクチクは治まるが、どうしても我慢出来ない場合は、ドクターに相談して排液を早めに終了するなどの対応をしてもらうとよい。

液交換後、排液の状態を観察する。
 (1)排液の重量を測定し、メモする。
 (2)濁っていないか⇒通常は黄色で透明 

   ※濁度を確認する簡易判断シートがある
 (3)色は黄色っぽいか⇒血液が混ざるとオレンジ色になる
 (4)何か異物はないか⇒白いフワフワした塊(フィブリン)が浮く時がある
異常があれば、ナースに報告する。


また、一日一回と入浴後に出口部を消毒する必要がある。一日4回の液交換(バッグ交換ともいう)のうち一回を消毒するタイミングにすれば忘れない。あるいは入浴後にまとめて消毒してもよいと思う。
私の場合は、病院で配布した消毒キットを利用していた。キットには消毒液が浸された綿棒とガーゼが入っている。テープは退院後は個人調達となる。
 (1)出口部のガーゼを外す
 (2)綿棒で出口部の周りを消毒
 (3)出口部をガーゼで覆い、テープで固定
この時、出口部の状態を観察する。
 (1)赤くなっていないか
 (2)化膿していないか
 (3)何か液体が出てきていないか
問題があれば、ナーズに報告する。


入院中は、バッグの加温、スタンド、はかり、ハサミ、テープは病院が用意してくれるが、退院後は、自分で準備しなければならないので、早めに調達しておく。
バッグの加温器は自治体の補助金が出るので、購入後に忘れずに申請するとよい。加温器が届くまでは、バケツに40℃ぐらいのお湯を張り、その中にツインバッグを入れて加温したり、即席カイロを利用するとよい。ただし、電子レンジは爆発の恐れがあるので絶対に使用してはならない。
スタンドは、コート掛けやフック等があれば代用ができる。各種のフックを百均で揃えておくと旅行や出張用にも使える。
 ・太めの紐(輪にしたり縛ったりフックが使えない時)
 ・S字フック
 ・マグネットフック(スチールドア用)
 ・吸盤フック(ガラス窓用、壁に使えることあり)
 ・鴨居用フック(鴨居を上下で挟むタイプ)
 ・ドア用フック(ドア上部に挿すタイプ)
はかりは、3~5kg用のバネばかりが携帯に便利である。
テープは、肌によってかぶれたりするので、ナースや薬局等に相談するとよい。私は優肌絆とスキナゲートを使用していた。通販でまとめ買いしておくと安心である。ちなみに医療費控除のために領収書を取っておいたほうがよい。
 

病院によっては、入院中に一時帰宅を許可して自宅で腹膜透析治療ができるかを確認する場合がある。その時にホームセンター等で購入するのもよいと思う。
 

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