あなたが問いを持った時点で、同時にあなたの中には「答え」が生まれています。
「答え」がなければ、問いが生まれることもありません。
人は「答え」の出ない問いを発することのできる唯一の動物だと言われますが、実は「答え」のない問いなど、ありません。
あなたが採用したものが、あなたにとっての「答え」です。
全ての人が100%正しいと評価するものを「答え」だとすれば、あなたが生きている内に100%「正しい答え」に出会うことなど、不可能かもしれません。
「答え」を正しいとか、間違っているとかで判断するから違うものになってしまうのです。
その「答え」があなたにとって、役に立つか、より優しく、より幸せを感じられるかどうかで判断すれば良いのです。
その「答え」をあなたが採用することで、あなたがより苦しく、不幸になるのだとしたら、それは「答え」ではなくて、義務やコントロールかもしれません。
その「答え」が本当にあなたの内からわきあがってきたものなら、その「答え」があなたを癒し、幸せにしないわけはないのです。
あなたが「答え」を捜し求めてさまよっている時、それは適切な問いをすることを忘れてしまっているだけなのです。
あなたの問いの中にすでに「答え」が内在されています。
人間は本来、「答え」のない問いなど発することはできないのです。
あとは自分の中にある「答え」に気づくだけです。
今日は「答え」を探すことを一旦止めて、適切な問いを探すことに注目してみましょう。
「答え」を引き出すために、適切な問いかけをたくさんしてみましょう。
何度も真剣に、誠実に問いかけてみるのです。
「答え」ではなく、問いに集中することが大切です。
そして一生懸命問いかけた後は、できるだけ忘れてしまうことです。
そうすれば必ず必要な時にベストのタイミングで「答え」がやって来ます。大丈夫。それでいいのです。
はづき虹映『こころの扉 2』より転載