比較を有効に使おう！比較をしてはいけないの呪縛から解放されよう

こんばんは

東京中央カウンセリング塚越友子です。

他人と比較するな

ってすごくよく心の世界ではいわれますよね。

何度か記事でかいたような気もしますが、
比較をする心理はわたしたちにはとても役にたちます。

役に立つだけでなく、比較せずにはいられないのです。

それをやめろというので、

たとえば、
◯◯ちゃんと比較して落ち込んでいる自分

と
比較をやめられない自分

二重に苦しみ

はじめます。

社会心理学の世界では、

わたしたちの脳は、現在の出来事を理解するために
３つの比較情報をみずから探しにいくということが
わかっています。

その３つとは

社会的比較
時間的比較
反実的比較

社会的比較とは、◯◯ちゃんと比べて自分は劣っているとか
優れているとかみる比較です。

SNSなんかをしていると常に感じるものではないかしら

時間的比較とは、高校時代は友達もいなくて暗黒史だったけど
今は仕事も友達も数人できていいじゃん！と安心したり、
その反対の子供の頃は神童と呼ばれたのに、今じゃぱっとしない
凡人だなぁなんて落ち込んだりするもの。

これもよくやっているんじゃないかな？

反実思考とは後悔とも呼ばれるもので、
あのときあんなことしなければ、今ごろは、、、、とか
あのときなぜ行動しなかったんだろうとか、グルグルと
悩むものね。

これは全部、脳が「問題解決」をするために
必要な情報だから集めるんです。

問題に対処するには私たちは次の２つの方法で対応します。
状況を変える
自分自身を変える

もっと具体的にいうと、

行動を変えることで、現在の状況を変える
のか
思考や感情を変えるのか

現状を好転させたり、自分を向上させることもできます

が
一方で、慰めや都合のいい解釈を生み感情を安定させ、
現状や自身の向上はしない

という選択もできます。

ひとつはよくたとえにでてくる「すっぱいぶどう」的な
ものね。
「あの葡萄はすっぱかったにちがいない」ってぶどうの価値を
低めるように考えて、手に入らなかったマイナスの感情を緩める。

もう一つは、マメでない男性とつきあって寂しい思いをした末に
別れてしまったのなら、「男性にひどい目にあった」
「私は魅力的でなかった」と思うよりも
自分には「マメな男性があうんだな」それがわかってよかったと
考えて、次の出会いではマメな男性を探すようにするとよりよい
恋愛ができるようになるみたいな。

いずれにせよ、行動の成果と感情のトレードオフ関係が
成立するので、一筋縄では喜べない心理機能なんですね。

でも、うまく使えれば、一時的な感情の痛みはあれど
行動の成果をもたらすことができるので
ぜひ、うまく使えるようになりたいですよね