探偵の探偵 | 気紛れな心の声

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気がついたこと 不意に感じたこと とりあえず残してみようって^^…最近は小説化しているけれど、私の書き方が上手くなるように感想くださいね

探偵の探偵《あらすじ》
中堅調査会社スマ・リサーチ社が併設する探偵養成所スマPIスクールに、決して笑わない美少女、紗崎玲奈が入学する。探偵のすべてを知りたい、しかし探偵にはなりたくないと主張する玲奈に対し、スマ・リサーチ社長の須磨康臣はひそかに彼女の背景をさぐる。玲奈はストーカー被害により妹の咲良を亡くしており、しかもそのストーカーに咲良の居場所を教えたのが、素性不明の探偵であると知った。玲奈に復讐の意志があることに気づいた須磨は玲奈を退学させようとするが、玲奈は涙ながらに「ほかにいくところがない」と訴える。須磨は2年に及ぶ本格的な養成と引き換えに、卒業後もまだ探偵になる意志があるのなら、みずからの提案する進路に従ってもらいたいと条件を突きつける。玲奈は了承し、卒業ののちはスマ・リサーチに新設された「対探偵課」に勤務することになった。

《私的にコメント》
テレビシリーズは見ていないのでどうということは言えませんが…
小説は4冊にも渡る壮大な物語です。紗崎玲奈が妹を死に追いやるきっかけになった探偵を追い詰めていくという物語を軸に、妹に似た峯森琴葉との関係を描いていく。
探偵が探偵を知らべる。それは一種のタブー。その事を理解した上で、玲奈はルールを違反する探偵を次々に裁きの場へと追いやっていく。それはある意味での復讐だった。もしも、探偵が妹の情報をストーカーに渡さなければ…その思いに突き動かされるように、身の危険を省みることなく玲奈は暴れていく。
自暴自棄。そんな一言で片付けていいのかもわからないが、そんな行動が目立つ玲奈を気遣って所長のスマは琴葉を送り込んだ。独りでいることを選んできた玲奈にとってのあらゆる意味でのお荷物。そんな彼女との日々が、玲奈を少しずつ変えていく。
孤独にしがみつく心を、少しずつ解きほぐすように重ねられていく時間。それを壊すのは、ことはの姉の存在だった。彼女がとった行動により、ふたりの関係は崩れていく。そして玲奈はひとつの「決断を求められることになる。
復讐へと駆り立てられる心を抱えたまま、玲奈の下す決断とは一体。
追いかけた敵の影が見えたとき、彼女のとる行動を誰もが否定することはかなわないだろう。
復讐の先にある和解。そして…

探偵の探偵 (講談社文庫)
講談社
2014-11-14
松岡 圭祐

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4冊と書くと読むのを躊躇するかもしれませんが、1冊ずつで完結しているので試しに読まれて、続きが気になる方は、続きを手にとってみてください。^^