息子みっちゃんは重度の知的障害を伴う自閉症です。

 

小学4年生頃から思春期に入り

 

大きなパニックが頻繁に起こっていました。

 

言葉が思うように出てこないみっちゃんは

 

物を投げたり、壊すなど様々なかたちで

 

その怒りや感情、気持ちを吐き出していたのかもしれません。

 

 

休日は、一緒に居る時間が長くパニックの回数も多かったので

 

夫が家にいる日は、みっちゃんと一緒に少しでも外に出かけてもらう事がありました。

 

 

1時間〜2時間くらい息子と離れる事で

 

少しでも気持ちをリセットできればと思っていました。

 

 

そして、ある日のことです。

 

その日も機嫌がずっと良くないみっちゃんでした。

 

夫にお願いして、みっちゃんを少しドライブに連れてってくれるようにお願いしました。

 

 

しかしその日は30分くらいで帰って来ました。

 

ずいぶん早かったな…と思っていたら

 

みっちゃんがコンビニでパニックになったと聞きました。

 

車から降りてコンビニに入った途端に大きな声を出し

 

ぶら下がっていた袋のお菓子を力いっぱい破いて開けてしまったのです。

 

夫は、すぐにその開いたお菓子をレジへ持っていき購入したそうです。

 

そしてすぐに車に戻ると車の中で大パニックです。

 

 

もう、その日は出かけられないと思い帰宅したそうです。

 

 

家に帰って来たみっちゃんは、落ち着いていました。

 

 

それにしても、コンビニで袋菓子をぶち撒けてしまったこと…。

 

自分だったら、どうしていたかな…。

 

破ったお菓子は、みっちゃんが食べないお菓子です。

 

 

お店の人に謝る余裕などないだろうな…。

 

夫に、どうだった?と聞くと

 

夫は、平然とした顔で

 

え?普通に買ったよ。

 

だって買えばいいでしょ。

 

と言いました。

 

 

え?それだけ?

 

夫は、その事についてはあまり動じていない様に感じられました。

 

そっか…。パパがそうならいいんだけど。

 

 

そして次の日の朝、みっちゃんをデイまで送るのに車に乗ると

 

 

車の中は、散らばったお菓子のごみが散乱していました。

 

椅子やダッシュボードはお菓子まみれ

 

これは

 

車内でも大きなパニックがあった事がすぐに想像できました。

 

 

パパは平然としていたけど

 

これは絶対大変だったと思う。

 

パパは、子供の事に関してはどんなに大変でも

 

マイナスの表現をする事はありませんでした。

 

 

そのかわりと言うのでしょうか。

 

あまり積極的に子供と遊びに出かけたり

 

行事なども積極的に参加するタイプではありません。

 

どちらかというと、あまり干渉しないで

 

怒ったり叱ったりもほとんどないので

 

悪役は、いつも私でした。

 

 

そんな夫ですが

 

私がどうだった?と聞いた時に子供たちの前で

 

平然と、何も無かったかのような態度をとってくれたことに、後々感謝の気持ちがわきました。

 

 

私だったら、もう疲れたムリ…と吐き出してしまいそうだけど

 

パパは、普段通りの態度だったので

 

そこにいた子供たちも気持ち的に救われたのではないかなと思いました。

 

 

普段、あまり協力的な方ではない夫だけど

 

その時ばっかりは、夫がこの人で良かった…。

 

そう思える瞬間でありました。

 

 

 

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